シンチバック〜古いディティールでゾッとした話

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こんにちは、インディです。

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古い、

特に戦前のジーンズ・ジージャンのディティールの一つとして

シンチバックがありますね。

 

ウェスト調整のための機能でしたけど、

今ではただの飾りですね。

 

これを絞ってジーンズ・ジージャンを着用すると

腰部分のシルエットが崩れて

逆にカッコ悪いですから。。。

 

このシンチバックには

二本針のものと、針なしのものがあります。

 

例えばLevi’sならば、

二本「針」のものは大まかに戦前〜戦中までの仕様のようです。

 

詳しい方はご存知のとおり、

シンチバックの針って、本当にごっつい針なんですよね。

 

この記事のトップ画像は

私の私物の、着込んだFlat headのジージャンの1stモデルです。

針が二本、突き出ています。

 

細かくヴィンテージのディティールを再現する日本のメーカーさんでも

今ではPL法のおかげで、この針が飛び出している仕様をそのまま再現して

販売するのは難しそうですが、

 

「着用前にこの部分をカットしてください」というような文言を入れて

販売しているメーカーさんもありますね。

 

で、「過去のディティールをそのまま再現しているもの=素敵な商品」

と、脳死状態で考えていた私は、

ジージャンを購入する際に、

二本「針」のシンチバック付きのアイテムを選んだのです。

 

ところが。

 

ある休日、このジージャンを着用して知人の自宅に招かれた際に、

座らせてもらっていた、高級そうな革張りのソファ。

 

ふと気がつくと、

シンチバックが当たるソファの背もたれの部分に

その跡が!!

 

穴は?、、、空いてない。セーフ!

が、跡がまだ残っている。

 

このまま座り続けていたら、

きっと穴を開けてしまっていたに違いない。

 

ゾッ。。。

 

動くことすらままならない満員電車に遭遇した際も

その降り際に、誰かに引っかからないように

ものすごく気を使う(←満員を察知したらまずジージャン脱ぐ必要あり)。

 

それに、ちょうどこの腰のあたりって、

子供の目線に近くて。。。

 

自分の子供だけでなく、

人様のお子様の顔や目を傷つけかねないんです。

 

昔のディティールが全て、格好いいと思っていましたが、

このシンチバックの針仕様は、私はもういいです。

 

意図していないところで、人様に迷惑をかけたくないので。

 

オリジナルのジーンズの仕様を考えるにあたり、

 

過去のディティールを

極端に追いかける必要は無いと思いましたね。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。