こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
ようやく、完成しました。
10oz denim shirt(10オンス・デニムシャツ)。
個人的に大満足の作品になりました。
デニムシャツの固定観念を極力取っ払い、私自身が「こんなの欲しい」を形にしたので万人受けするシャツだとは思いませんが、このブログに共感いただいている方には刺さるスペックだと思います。
本日から数回に渡り、この10oz denim shirtを企画した経緯、コンセプト、そして細かいディテールに関してお話しさせて頂こうと思います。
10oz denim shirt(10オンスデニムシャツ)ディテール解説
企画の経緯
そもそも、この10oz denim shirtの前に、足掛け2年も企画をしてきたオリジナルの半袖デニムシャツ「Billy」というのがありました。
「半袖のデニムシャツで、なかなか良いものが世に無い」ことから、デニムシャツを研究し、既存のデニムシャツに不要なディテールを排除しつつ、ルックス・着心地共に夏場に合うスペックを盛り込むなどし、足掛け2年で開発したものです。
その経緯は、こちらの記事のリンク先をご覧いただければと思います。・・・長いです。↓↓
が、こちらは最終サンプルまで完成したのですが、夏に量産が間に合わず、正式リリースは来年ということになりました。
その企画の過程で、様々なデニム生地候補の経年変化テストを行っていたところ、魅力的な風合いと経年変化の生地に出会いました。
それが、この10ozのデニム生地でして、ライトオンスの部類に入りながらも縦落ち感の強い、面白い生地。
↑この記事でも書きましたが、10ozって、使われる頻度の低い生地です。
良い生地だけど、何に使う?って考えて、うーん…ってなる。
しかし、どうしても使ってみたかった。
ということで、この10ozの生地ありきで、このポテンシャルを引き出せるアイテムを作ろう、というのがコトの発端。
丁度、半袖「Billy」である程度のシャツ・メイキングのノウハウが蓄積されていたコトもあり。
新しいデニムシャツが欲しいなぁ、って思っていた事もあり。
「だったら、今のデニムシャツ(=ウエスタンシャツ)のフォーマットを細部まで見直して、サードウェーブ的な視点で再構築してみよう」と考えてみた訳です。
コンセプト
再構築、とするからには、「デニムシャツ」の「当たり前」に従う必要はありません。
典型的なデニムシャツ、いわゆるリーバイスのロングホーンタイプのものは、私もいくつかレプリカブランドのものを所有し、着回ししてきました。
どれも好きなのですが、どれも嫌いなところがある。
やはり「コテコテなアメカジ」の雰囲気が出てしまう装飾だったり、裾丈の長さやシェイプされた身頃、なぜか異常に肩がこる着心地など、「実はどこか我慢して着ている」感じだったのです、私は。
例えば、デニムシャツといえばのスペック=「スナップボタン」。
見た目、使用感、着心地、全てが苦手なディテールの一つでした。これが無ければデニムシャツ じゃ無い、と言われそうですけど…。
今回は、この10ozのデニム生地のポテンシャルを引き出すプロダクトを作ることがスタートです。
なので、この名前もズバリそのまま「10oz denim shirt」にしました。
そして、サードウェーブなプロダクトだと割り切って、
①(この10ozのポテンシャルを引き出せる)経年変化の期待できるディテール
②(経年変化が見れるくらい着用頻度が高くなるように)現代のライフスタイルに合わせやすいシルエットパターン
③(10ozという通常のデニムシャツよりヘビーだけど)着心地の良さ
という3つのコンセプトの軸を定め、ディテールの考察を繰り返していきました。
そうしたら、いわゆるデニムシャツとは似て非なるモノになっていきました(爆)
次回に続けさせて頂きます。
本日もご一読、ありがとうございました。
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