こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
オリジナルで製作したサードウェーブなデニムシャツ=10oz denim shirt(10オンス・デニムシャツ)。
縦落ちの強い10ozの魅力的なデニムを活かした、デニムシャツの再構築企画。
ディテールだけでなく、それを採用するに至った経緯や考察過程などをお楽しみ頂きたく、今回はその連載3回目。
本日は10oz denim shirtの重要なポイントとなる、シルエットに関してお話ししたいと思います。
目次
10oz denim shirt(10オンスデニムシャツ)ディテール解説
ヴィンテージのデニムシャツのシルエット
いわゆるヴィンテージ のデニムシャツ=ウエスタンシャツは、お世辞にも今時なシルエットとは言えません。
脇からウエストにかけてシェイプされていて、体にフィット するくらいの細身である事。
その細身のボディに比較すると、アームが太い事。
基本的にはパンツインして着用する前提のシャツのため、着丈が非常に長い事。
そんなシルエットやディテールが、古い資料や映画の世界観の中で見ていると「カッコいい」訳ですが、それをいざ自分が着て見ると着こなしが非常に難しい。
たまに着るのは良いのですが、頻繁に着れるほど汎用性が無いので、そのデニムの経年変化を楽しむためには「年月に加え、着ようとする努力」が必要なところが不満でした。
そんな訳で、最近では多くのブランドがヴィンテージタイプをリリースするにしても今風のシルエット・着丈にアレンジを加えて販売していますが、
今回のシャツ企画ではアーカイブ衣料を再現するものでは無いので、それらアーカイブのデニムシャツをベースにしつつも、変えたいところはどんどん変更してしまいます。
10oz denim shirtのシルエット
「(経年変化が見れるくらい着用頻度が高くなるように)現代のライフスタイルに合わせやすいシルエットパターン」が今回のコンセプトの一つなので、シルエットは一つのこだわりポイントです。
10oz denim shirtでは、着丈は短く、比較的ゆとりのあるボックスシルエットに調整しました。
裾の形状もフラットです。
また、前身頃と後身頃の裾の長さに差をつけて、パンツから出した着こなしの際のバランス調整を行っています。
バックスタイルがこちら。
着用時のイメージがすぐできる、そんなシルエットかと思います。
ジーンズだけでなく、チノパンやミリタリーパンツ、ウール系のボトムスなどでも万能に対応可能です。
その他のディテール
襟の形・・・これ、自信あります!(自画自賛)
襟の形、立ち上がり方にこだわって製作した半袖デニムシャツ「Billy」の襟をそのまま採用しました。
また、手首のカフスも、ウエスタンシャツのそれとは全く違うものを採用。
通常、デニムシャツ(ウエスタンシャツ)では7cm幅のカフスが採用されてます…これってとても幅が大きくて、デニムシャツがコーディネートしにくい一つの要因になっています。
着心地もよくありません。
「着心地」「着用頻度の高いシルエット」「経年変化」が大きなコンセプトですので、今回は4.5cm幅のカフス+1ボタンを採用。
これはデニムジャケットの袖と同じ仕様です。
自分自身、今こうやって振り返って見ると、デニムシャツというより、本質的にはデニムジャケットに近いものになっているのでは??・・・そんな感じです。
デニムで作ったシャツだからデニムシャツという言い方をしていますが、いわゆる世間一般がイメージする「デニムシャツ」とは似て非なるもの、ですので、お間違えの無いよう。
次回に続けさせて頂きます。
本日もご一読、ありがとうございました。
①からずっと読み、続きを楽しみにしています。
シルエットもすごくいいですね。
発売されたら、必ず購入します!
>ゆちゃかさん
コメント、ありがとうございます!
ぜひ、宜しくお願いいたします。
ちなみにこの連載、8まで続きます〜。