こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
今週、リリースします。
サードウェーブな視点で作り上げた、10oz denim shirt(10オンス・デニムシャツ)。
そのディテール解説の連載、今日は最後の8回目。
副資材などの諸々のディテールに関してお話したいと思います。
目次
10oz denim shirtのその他ディテールについて
プリントネーム
まずこちら。首元に取り付ける「10oz denim shirt」の品番表示タグ。
こちらはコットンローン素材の上に不滅インキでスタンプした「スタンプネーム」になります。
これは私が今とても好きなディテール。
費用的に安く出来るメリットがあるのですが、ただ、手間はかかる。
手間がかかるけど、その素材感や風合い、着用後の経年変化は魅力的。
好きなのです。この感じ。
この製作過程はこちらをご参照ください↓
レーヨンの織りネーム
こちらはトップス用に使うのを想定して、仕立てたレーヨンの織りネームです。
いわゆる、ブランドタグというやつです(自身、ブランドだとは思っていませんが便宜上)。
先ほどのプリントネームと同じ首元に取り付けています。
サイズは幅15mm×長さ85mm。
ベースは生成り色のレーヨンに、黒&山吹色のレーヨン刺繍を細かく施しています。
プリントネームと、経年変化の違いをくらべながら着用できればと思っています。
それぞれの良さがありますからね。
この製作過程はこちらをご参照ください↓
もう一つ、裾に取り付けている織りネーム。
こちらはオリジナルジーンズ『Cherokee』の制作時に仕立てたもの。
初めて作った織りネームでしたが、それ故に“綺麗にまとまっていない”この感じが私はとても気に入っていて、今回のシャツにも取り付けさせていただきました。
この製作過程はこちらをご参照ください↓
ちなみに、経年変化後の様子。
色が抜け、刺繍はほつれてきます。
裾脇のチェーン
前身頃と後ろ身頃を合わせる、サイドのチェーンステッチでの巻縫いの裾は切りっぱなし仕様。
このままにして頂いても、切って頂いても、どちらでも構いません。
ちなみに私は友人から、「裾から紐が出てるよ?切ったら?」とご指摘いただきました。
それが、普通の人の、正常な感覚かと思います…。
縫製糸
10oz denim shirtの縫製糸は全箇所において、くすんだイエローを選択しました。
ジーンズのようにバナナイエローやオレンジを選択すると、ステッチ色が目立ちすぎてどうも安っぽく見えがちだったので、今回選択したデニム生地に馴染みやすい落ち着いた色にしました。
尚、今回の縫製糸もオリジナルジーンズ【Cherokee】の時と同様に烏城物産の糸を使わせていただきましたが、
今回は綿糸ではなく、30番手のコアスパン糸を使っています。
コアスパンとは、ポリエステルの芯の周りに綿を巻いた二重構造の糸で、綿糸の経年変化と強度を両立させた糸になります。
当然、100%糸切れが起きない訳ではありませんが、耐久性の部分で向上します。
シャツは洗濯頻度がジーンズより多いため、長期的に経年変化を楽しむ前提で糸のダメージによる破損を避けたかったためです。
シャツはジーンズと違って、リペアの跡がカッコよくならず、むしろみすぼらしくなってしまいます。。
なぜか?
・・・ホント、なぜでしょうね・・・???
【まとめ】間も無くリリース『10oz denim shirt』
という訳で、8回に渡り連載を続けてきたこの10oz denim shirtのディテール解説。
このプロダクトの魅力自体だけでなく、
私としてはその製作工程のプロセスや、ディテールごとの考察の過程を皆さんに楽しんでいただけたなら幸いです。
尚、次の更新で価格や購入方法に関してお伝えできればと思いますので、ご興味がある方はそちらもご覧いただければと思います。
本日もご一読、ありがとうございました。
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