こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
「映像」は時として、何万字の言葉よりも説得力があり、感情を動かし、時代を超えるツールになります。
もしgoro’sの高橋吾郎氏が自分のためだけに目の前でジュエリーを作ってくれたら、それはとても特別な体験となり、そこで手にしたジュエリーは「宝物」となるでしょう。
ここからは “もしも” の話ですが… その“制作風景の映像”が「動画」で残っていたら…とよく妄想するのです。
映像の向こう側で若き高橋吾郎氏が作り上げていたジュエリーが、何十年も色あせず、今も自分の手元にある、と妄想してみる。
goro’s好きの人は理解いただけるでしょうが、その制作映像が存在することで、手元の作品が別次元の輝きを放ち、新しい価値を生み出す感覚があります。
これってつまり、どういうことかというと。
職人の作り出した作品の価値を考えるときに、出来上がった「モノ」の品質以上に、誰が・誰のために・どんな環境で・どの様に作ったか、ということの方が価値が大きいのでは?という仮説です。
これはgoro’sに限った話ではなく、
全ての職人・アーティストの“ものづくり”に通じることだと私は思っています。
子供が下手くそだけど一生懸命描いた絵が、捨てられないのと一緒。
彼女が頑張って編んでくれたマフラーが、なかなか捨てられないのと一緒。
作品そのものだけではなく、作品を作り出す人、そして作る過程のストーリーを知ることにこそ、大きな価値があるのでは、と。
そこで考えてみました。
最高の職人さんとパートナーと組んで、一本一本のストーリー(制作過程)を映像に収め、作品と一緒に届けることが出来れば、どのような新しい価値がもたらされるだろうか?
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最高の技術を職人が、あなたの作品を作るために作業台に向かい、素材と道具に対峙し、静かに集中力を高める。
ゼロから、流れるような美しい所作で素材を加工し、魂を吹き込んでいく。
それは職人にとって、新しいオーナーへの思いやりと、作品への愛情と、その作品の産みの苦しみの混ざり合った、まさに子供を生む瞬間に似た作業。
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これをおさめた映像って、その人に取ってプライスレスな、極上のエンターテイメントなのではなかろうか、と。
今進めている新しいプロジェクトでは、このストーリー(映像)も含めて「作品」としてリリースし、これまでに無い新しいモノづくりの価値・職人の価値を、ジーンズを通じて提案させて頂きたいと思います。
ジーンズの本数と同じ数、映像を新たに撮り、その人のためだけに全編、編集します。
こんな手間、どのブランドも面倒すぎて、やることは無いでしょう。
でも、そんな映像をジーンズと一緒に手にした人は、嬉しいでしょう。
だからこそ挑戦しがいがあるし、固定概念に捉われない「サードウェーブ」であることの強みでもあります。
そして、アーティスト(=縫製師)のライブ(=縫製)をレコード(=記録)するプロジェクトとして、【8 DAYS CITY RECORD】という架空の映像レーベルを立ち上げます。
言い換えれば、ミシンでカタカタ縫い物をしている様子を撮影する専門のレーベルです。
このイカれっぷりも、サードウェーブな感じで面白いでしょう???(笑)
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