こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
写真は私物のバズリクソンズのA-2(ホースハイド・ベジタブルタンニン鞣し)、購入から10年ほど経過しています。
状態が良く、10年前のプロダクトに見えない、、、でしょ?(^^)
これまで、私自身、自己流を交えてケアをしてきましたが、先日のライトニングの別冊を読んで、
「あぁ、レザージャケットの手入れは“ひとそれぞれ”でいいんだ」と理解。
レザージャケットと一言で言っても、革の種類、鞣しの種類、染色の種類が様々ありますから、ベストなケア方法は違うはずで、つまりは「これが正解」は無いのですが、
今日は私の、ホースハイドのA-2のシーズンオフに向けた手入れ方法を参考までに共有します。
目次
『A-2』最高の経年変化を目指したお手入れ(シーズンオフの保管)
最高の経年変化を目指して
レザージャケット、特にA-2のようなフライトジャケットを購入する方は、自分の体に馴染み、色あせ、くたびれた最高の経年変化を目指すことでしょう。
そのためには、長い期間、着用する必要がありますし、
そのためには、長い期間、良いコンディションを保つ必要があります。
リブが虫食いにあったり、レザーにシミやカビが付着してしまうようでは、着用に支障が出ますからね。
今回のケアは、「長い期間、良いコンディションを維持する」ことを目的としています。
準備するもの
高いケア用品が良い、というわけでは無いかと思います。
それぞれの目的や役割を理解し、揃えましょう。
↑馬毛ブラシ。柔らかく長い毛足のもので、埃落としに使います。
↑豚毛ブラシ。毛足が短く、硬めのブラシで、クリームやオイルをなじませる目的で使います。
↑美容液のような効果。浸透力の高い乳化性クリーム『M.MOWBRAY クリームナチュラーレ』。
↑天然成分、ツヤ出しと皮革表面の保護の『ラナパー』。
A-2の手入れ 基本の流れ
主に、以下の流れで進めていきます。
工程1)ブラッシングによる埃落とし
工程2)レザークリーナーで汚れ落とし(必要に応じて)
工程3)革の内部に栄養を与える保革作業
工程4)ツヤ出し・オイルアップ
工程5)乾燥・保管
これらはホースハイドのボディ部分のケアですが、
必要に応じてリブ部分の汚れ落としや、ジッパーパーツのケアなども随時行います。
工程1)ブラッシングによる埃落とし
まず、柔らかく毛足の長い「馬毛ブラシ」を使い、全体の埃を確実に落とします。
この馬毛ブラシによるブラッシングは日常的に使ってあげるべき。
日々の着用後、玄関で簡単で良いので全体をブラッシングする。
それだけで、想像以上に美しさを保ちますから。
襟部分は埃がたまりやすいので、入念に。
肘、というよりも、腕のレザーの縫い目の間の埃もしっかり落としましょう。
フロントのボタンのスナップを外し、フラップ裏もブラッシング。
背面も同じように行います。
工程2)レザークリーナーで汚れ落とし(必要に応じて)
もし、レザー部分に目立つ汚れが付着していたら、レザークリーナーと呼ばれるケア商品を使い、その汚れを落とす作業を行います。
特に、肘のあたりや首の後ろなどは汚れがつきやすいので、ブラッシングの際に観察してみましょう。
今回の私のケースは汚れが殆ど無かったので、この工程は省いていますが(なんでもやればいいというものでは無いので)、
興味ある方は過去のこの記事(ジャケットではないけど)が参考になるかと思います。
工程3)革の内部に栄養を与える、保革作業
保革は、表面を保護したりツヤを出すオイルアップとは違い、
革の内部に栄養や水分を浸透させ、革そのもののクオリティを健康に保つためのケアを意識します。
いわゆる「基礎化粧品(美容液やら乳液やら)」という位置付け、といえば分かりやすいでしょうか。
私の愛用品は『M.MOWBRAY クリームナチュラーレ』。
万能、とにかく使いやすく、少量でも効果あり。
ベタづかない、香りが良い。
多少塗りすぎても問題ないが、少量でも十分効果を発揮します。
綺麗なタオルのような布に、クリームをつけて、全体に薄く伸ばすように塗布します。
よく、レザーケアのクリームは「手で塗るべし!」という記事を見ることがあります。
それに関しては、私も賛同します。
というのも、レザー=肌ですから、ジャケットに限らずレザーケアは、自分の肌をケアをするように考えると非常にわかりやすいのです。
例えば顔に化粧水や乳液を塗るときに、タオルを使わないのと同じで、指で優しく、円を描くように、、、というのが良いハズ。
しかし、、、私は手がベトベト汚れるのが嫌(写真を撮りながらだったこともあり)でしたので、タオルを使用し、その点は妥協してます(^^)
この裾口のリブとの境目がクセもの。
なぜかこの部分のレザーが(私の場合)硬くなりやすいので念入りにケアしたいのですが、
レザーケア用品をリブにつけないように注意。
シミなどの原因になりますからね。
腕は一番負荷がかかっている部分なので、保革グッズは比較的多めにつけてあげても良い。
豚毛ブラシでブラッシング。
目に見えない細かい傷をレザー表面につけ、保革クリームを浸透させると言われています。
全体にシャッシャッシャと、リズムよく。
レザーの繊維の方向(縦)に行うと良いですよ。
ここまでで半分の工程が終了です。
保革クリーム(M.MOWBRAY クリームナチュラーレ)が革の内側まで浸透するのを待つため、
形を整えて風通しのよい場所に吊るし、一晩待ちましょう。1日目、お疲れ様でした。
工程4)ツヤ出し・オイルアップ
一晩置いたら、だいぶ表情が変わりました。
これが『M.MOWBRAY クリームナチュラーレ』のパワー!
手で表面を触ってみて、念のためベトついてないか確認。
さらっとしてれば、次の工程、ツヤ出し・オイルアップに進みましょう。
この工程では色々なグッズが世に出ています。
有名どころで言えば、マスタングペーストやラナパーなど。
ここではラナパーを使っていきます。
スポンジに少量のラナパーをなじませ、
とにかく、薄く塗る!
絶対に塗りすぎないことを意識すること。
シーズンオフの保管に向けて、塗りすぎはカビやシミのもと。
ざっと全体に塗りました。
ただ、ラナパーに備え付けのスポンジだと、いまいち塗る量のコントロールができない+細かいところを塗るのが難しいので、
私の場合は布を使い、さらに全体に薄く伸ばしていきます。
フロントポケットのキワの部分なんかも、念入りに。
襟の部分は特に塗りすぎ注意。
革を柔らかくする効果のあるケアグッズの場合、襟の型崩れの原因になります。
あえて襟をクタッとした雰囲気にしたいのであれば、逆ですけど。
それってちょっとジジ臭くなるなぁ、というのが、私の感覚。
布で細かいところまで伸ばしたラナパーを、豚毛ブラシでブラッシングをし、馴染ませます。
工程3と同様ですね。
完成です。お疲れ様でした。
工程5)乾燥・保管
ツヤ出し・オイルアップが終わっても、すぐにタンスにしまうのはNG。
風通しの良いところでまた一晩置いて、自然乾燥させましょう。
シーズンオフの保管に重要なのは、高温多湿の環境を避けることがベターですが、
湿度の高い夏場に1、2度、陰干しすることを意識できればOKです。
不織布カバーという、よくスーツなどにかけるカバーをつけておくのも効果的ですYO! 。
いかがでしたか?
5年、10年経って、最高の経年変化を見せるには、
その年月の間、美しいコンディションをキープしていることが前提です。
冒頭でお話ししたように、ここで紹介した方法が唯一の正解ではありません。
正しいケアの知識をベースに、あなただけのケアの方法を見つけてください。
そしてあなただけの、最高のレザージャケットのエイジングを手に入れてください。
記事が参考になりましたら、ぜひシェアいただければ幸いです。
本日使ったオススメのケアグッズ
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本日もご一読、ありがとうございました。
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