こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
この2ヶ月ほど本業の仕事が押しに押しており、このブログを書く時間がまともに取れません。伝えたいことや書きたいネタ、ご報告したいことも山ほどあるんですが…自分の仕事の効率の悪さというか、能力の無さが恨めしい今日この頃。
そんな状況ではありますが、本日は小ネタを少々。
現在、このブログで半袖のデニムシャツを企画中であることは既報の通りです。
夏場にガンガン着込むことで、美しい経年変化を見せる、半袖のデニムシャツを作りたいのです。
で、過去の様々なブランドの商品を見渡してみると、半袖シャツのカテゴリーにおいて、デニム素材のものが非常に少ないことに気がつきます。
シャンブレー素材の半袖はたくさんリリースされているのに、何故デニムでは無いのか?
これ、何故だと思いますか???
単純明快な理由が、そこにはあります。
シャンブレーは「涼しい」、デニムは「暑い」、からです。
まず、生地のオンスが違うことが多いです。
シャンブレーは6~7オンス程度のものがありますが、デニム生地の場合、どれだけ軽いのを選んでも8オンスはあります。
単純にデニム生地は厚みがあることから、シャンブレーと比べて夏場の肌着としての衣料には適さないという理由。
そしてもう一つ。
こっちの方が重要なポイントなのですが、それは生地の「織り」の種類の特性によるところ。
シャンブレーは「平織り」と呼ばれる織り方の生地になります。
これは縦糸と横糸が等間隔に交互に重なった織り方です。よって、表も裏も見た目が一緒。
例えばカゴのバックとかも平織りなのですが、あのように交互に重なった部分にスペースが開きやすい構造のため、風を通しやすい、つまりは通気性のある生地ということになります。
一方、デニム生地は代表的な「綾織り」と呼ばれる織り方の生地です。
綾織りの特徴は、縦糸が隙間なく織られた構造になっています。
表は縦糸(インディゴ染めの糸)が見え、裏は横糸(染められていない糸)が見えていますよね。
この綾織は平織りに比べて生地の密度が高く、スペースが開きにくい構造、つまりは通気性の悪い生地になります。
そのような特徴の違いがありますから、わざわざ暑い季節に「半袖のデニムシャツ」を作ることは無い、っていうのが理由でしょう。
そんなことも知った上で、敢えて今回はアイイロデニムワークスで半袖のデニムシャツ作りにチャレンジしています。
サンプルが手元に届いてから、考察の流れも含めてゆっくり解説したいと思いますので、楽しみにお待ちください。
尚、今回の半袖デニムシャツのサンプルの制作にあたり、候補となる生地はピックアップ済み。
デニム生地の経年変化テストを重ね、10ozのもので非常に良い色落ちのものを見つけたのですが、夏場に着ることを考えるとデニムとしては8ozがやはり限界の生地だと思い、今回は8ozから採用する予定で最終調整に入っています。
実に様々なアイデアをこのオリジナルの半袖シャツに採用しているので、そのサンプルを着込む日を今から楽しみにしています。
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本日もご一読、ありがとうございました。
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