こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
皆さんは、『Albatory(アルバトリー)』というシルバーブランドをご存知でしょうか?
私がここまでジーンズに興味を持つことになったのは、初めて購入したウエアハウス1001XXがきっかけです。
そしてジーンズだけでなく、レザーやシルバーなど幅広いアイテムに対して、技術や素材へのこだわりといった「物作りの背景」に興味を持つことになったのは、『Albatross(アルバトロス)』というシルバーブランドがきっかけです。
そのAlbatross(アルバトロス)は、『Albatory(アルバトリー)』と名前を変え、ブランド設立から20年経った今でも同じ一人の彫金師が日々素晴らしい作品を生み出し続けています。
本日は、広告のマーケティングに頼る上っ面だけのブランドとは違い、
高い技術を持つ本物の彫金師によるこのシルバーブランドを少しでも多くの人に知って頂くきっかけになればと思っています。
目次
シルバーブランド『Albatory(旧Albatross)』
もう20年近く前の話です。
その『Albatross(アルバトロス)』は所謂ネイティブ系アクセサリーブランドとカテゴライズされるもので、有名どころであればゴローズもそうですし、似たようなブランドは山ほどあるのですが・・・
『Albatross(アルバトロス)』の作り出すフェザーペンダントの持つ雰囲気とオーラが、学生当時の私にとっては衝撃だったのを今でも覚えています。
ウエアハウスで取り扱っていたシルバーブランド:Albatross。
当時、梅田の茶屋町にウエアハウスの直営店があり私は足しげく通っていたのですが、そのウエアハウスである日取り扱いを開始したシルバーアクセがこの『Albatross(アルバトロス)』。
全く無名で、ブランド立ち上げ直後のシルバーブランドでした。
ウエアハウスの店頭にずらりと並んだ、『Albatross(アルバトロス)』のフェザーペンダント。
当時、お金に余裕もない私がそんな無名の、そして安くは無い作品の数々を、夢中になって買い集めたのを今でも覚えています。
それくらい、心が吸い込まれるような作品の数々でした。
フェザーのその羽の筋一本一本をケガキという非常に細いタガネを使い手作業で彫られたその作品は、類似のブランドと比べると「異質」でした。
まるで本当の羽がそこにあるかのような、、、なんというか、写実主義な作品でした。
一本一本、羽の筋を手彫りする作品群
ゴローズや多くのシルバーブランドのフェザーはキャストといって、あらかじめ作られた型にシルバーを溶かし流して作る製法です。
それ以外でフェザーを作る製法としては、羽の模様をタガネをハンマーで打ち込む「打刻」するパターンがあります。
そのどちらも「比較的フェザーの模様を作るのに手間がかからず、量産可能」という製法ですが・・・
この『Albatross(アルバトロス)』のフェザーは筋を一本一本、途方も無い忍耐力で彫っていました。
そんな製法の知識などなくても、
本当に素晴らしい技術によって作られる作品の魅力に心を打たれた原体験が、その後多くのブランドの「物作りの背景」に興味を持つきっかけになり・・・今に至ります。
20年経った今も、同じレベルのブランドは存在しない
あれから20年経った今も・・・『Albatross(アルバトロス)』のように一本一本を、ここまで細く彫刻するブランドは現れていません。
それが、この彫金師の持つ技術の高さを物語っている証拠。
私もこのフェザーは20年も使い続けているアクセサリーです。ゴローズも好きですが、結局コレに戻ってくる。
なんとコスパの良いアクセになったでしょう。
当時、フェザーをいくつも重ね付けしてましたが、紹介したくてどんどん人にあげたりしてました。
オーダーすればフェザーに名前なんかも彫ってくれたりしたんです(多分、今もやってくれるはず)。
流石に羽の筋が消えてきましたが。
ここまで人の心に残る作品を生み出す『Albatross(アルバトロス)』、そしてその作品を全て作り上げる彫金師の谷本さんには、尊敬の念しかありません。
そんな彫金師の谷本氏に、初めて会いに行く
そんな『Albatross(アルバトロス)』、現在は『Albatory(アルバトリー)』の彫金師の谷本さんのブログを拝見していたら、ちょうど私が仕事で日本、しかも関西地区にいる間に、催事をするというではありませんか!!!
ということで、仕事の合間の弾丸スケジュールでその催事に赴き、彫金師の谷本さんに初めてお会いすることができました。
催事ブースの片隅で、そのケガキによるフェザーの彫金の実演をやっておられる最中でした。
っていうか、彫金師の谷本さん、、、今でもお若い!!??。お話を聞いてみたら、なんとブランド立ち上げたのは学生の時だとか。
まじかっ!!!
学生であのクオリティーの彫金をするとは・・・。
若くしてぶったまげるほどの技術をお持ちだったのですね…。
実演では小さい金槌(おたふく金槌と言います)を使い、けがき用のタガネを使って羽の模様を彫刻しておられました。
私が恋い焦がれた作品の数々を生み出すその技術を目の当たりにし、素直に感動しました。
今の『Albatory』ではレザーの作品も扱っておられます。
雑誌などで広告など一切されませんし、原宿などのおしゃれスポットで店舗を構えることもありません、オンラインショップもありません。
一部店舗様への卸だけとか・・・故に、知らない方が多いブランドです。
一人で黙々と、日々シルバーに向き合い、日々技術の研鑽を重ね、人知れず傑作を生み出す彫金師、谷本さん。
ブランドというよりも、「職人」なのですよね。
その作品の数々、見て損は無いと思いますよ。
そんな私がお会いしに行った日のことを、Facebookにも掲載してもらいました。
こういう本物のブランドを紹介するために、このブログをやっているようなものです。
本日もご一読、ありがとうございました。
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