こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
アメカジファンの多くは男性ですが、
女性にも色落ちの良いジーンズの魅力、ジーンズを自分で育てる魅力、
何より、ジャパンデニムの素晴らしさを知ってもらいたい、、、。
そこで、今回は育てるジーンズの魅力を堪能できる、女性向けオススメのセルヴィッジジーンズをご紹介します。
目次
良い色落ちに育てるのための必要条件
良い色落ちのジーンズに育てるためには、
・質の良いデニムを使っていること
・履く頻度が多いこと
この2つが必要条件になります。
質の良いデニム生地を使っていることは当然ながら、
素晴らしい色落ちは、年月をかけて履き込むことで現れます。
男性のアメカジファンにとっては好きなジーンズを毎日のように「履きまくる」のは決して難しい作業ではありませんが、
女性の場合、スカートも含めてボトムの選択肢がたくさんあるので、これが難関の一つ。
そこで、今回の選定するジーンズは女性の履く機会が少しでも多いように、
女性のワードローブと長く付き合える汎用性のあるシルエット=ストレート or スリム、
そして履き心地も考慮した上で選定していきます。
2017年 Best of レディース セルヴィッジジーンズ
先に、現時点(2017年)の結論から。
私が女性に、自信を持ってお勧めする色落ちの良いジーンズはこちらの4モデルです。
・フルカウント No.0101
・スタジオダルチザン ZIPタイトストレート SDL-703Z
・桃太郎ジーンズ ローライズストレート
・フラットヘッド BALDER BJ-3
これを選んだ理由を述べていきます。
選定の条件
今回、女性にお勧めするセルヴィッジジーンズの選定条件を以下のように設定しました。
1)色落ちにこだわったセルヴィッチデニムを使っている
2)レディース専用のパターン&サイズ展開がある
3)ボタンフライではなく、ジッパーフライである
1)色落ちにこだわったセルヴィッジデニムを使っている
履きやすくても、色落ちの魅力・育てる魅力の無いジーンズであれば意味がありません。
デニム生地の染めや織りにこだわり、糸にこだわったセルヴィッジを使っていることを条件に選定します。
できれば綿100%がベターですが、レディースモデルで多いストレッチ素材=ポリウレタンの含有量は5%以下、という条件で探しました。
また、一から育てられる、ノンウォッシュ or ワンウォッシュであることもその条件の一つです。
そもそも、ダメージ加工やウォッシュ加工のジーンズは「育てる魅力」の趣旨から外れるので省いています。
また、同じデニム生地を使った実際の色落ちの例があり、色落ちの良さを予め予想できていることも選定の条件の一つとしました。
2)レディース専用のパターン&サイズ展開がある
女性の体型は、男性よりも曲線的で、立体的です。
一方、多くのセルヴィッジジーンズは1940年代〜を踏襲し、直線のパターンで主に構成されているので、それを女性が履くとウエストや腰のフィット感に無理が出ます。
そういうジーンズは履きにくく感じ、またコーディネートも難しく、履く機会が激減します。
よって、女性の体型にフィットする専用のパターンを施したレディースモデルであることを選定の条件の一つにしました。
3)ボタンフライではなく、ジッパーフライである
女性の爪は男性よりもデリケートで欠けやすい。またネイルをする方は尚更、爪へのダメージに敏感でしょう。
セルヴィッジジーンズに多いボタンフライの場合、その着脱時に爪やネイルアートにダメージを及ぼす可能性があります。
「今日はオシャレにネイルしてるから、このジーパンやめとこ」という理由で履く機会が減るのは勿体無い。
少しでも履き込む頻度を上げるため、ジッパーフライを条件としました。
このたった3つの条件ですが、
それらを満たすジーンズは数えるほどしかない、というのが現状でした。
Best of 女性にオススメした色落ちの期待できるセルヴィッジジーンズ
「Best」と言いながら、4モデルご紹介します。
フルカウント Lot 0101-19 SLIM STRAIGHT
今回の大本命。
こだわりのモノづくりで色落ち、履き心地に定評の老舗ブランドが、メンズラインと同じ生地で出したレディースモデル。
13.7ozのジンバブエコットン100%、通常のフルカウントのデニム生地なので、期待通りの素晴らしい色落ちを見せてくれることでしょう。
バックポケットのステッチ、赤タブもあり、ジーンズの経年変化の魅力のディティールも全て網羅。
アメカジファンの男性から「それってフルカウントじゃない??」と一目置かれること、間違いなし。
また、ジンバブエコットンなので肌触りが通常のデニム生地よりも滑らか、そういう点からも女性にオススメできる一品です。
私はフルカウントのサイトは頻繁にチェックしてますが、定番モデルといえど一度在庫切れになると、次の入荷が読めない傾向にあり。
公式ではすでに一部サイズが在庫欠けしてるので、気になる方は早めのゲットがいいでしょう。
スタジオダルチザン ZIPタイトストレート【SDL-703Z】
[同モデルのスタジオダルチザン公式オンラインストアはこちら]
上記、フルカウントの対抗馬。初めてセルヴィッジジーンズの方には大変オススメの一本。
ダルチザンのレディースラインは全4型がラインナップされてますが、公式オンラインストアではその殆どが品切れ中。
リピート生産されるのかは不明ですが、サイズがまだあれば、SDL-703Zが女性らしいシルエットでオススメ。
使われている14ozのデニム生地は通常のダルチザンのモデルとは違う生地なのですが、この生地の色落ちは過去のダルチザン公式ブログにてサンプルの写真あり。
かなり良いです!
何より、1万5千円台という価格が魅力。
初めてのセルヴィッジジーンズとして、女性に自信を持ってお勧めできるジーンズです。
桃太郎ジーンズ 特濃シリーズ ローライズストレート
レディース向けのラインナップが充実している桃太郎ジーンズ。
・14.7ozのジャパンブルーインディゴシリーズ(ジンバブエコットン100%)
・15.7ozの特濃シリーズ(ジンバブエコットン100%)
という色落ちが違う2種のデニムを使い、それぞれストレート、タイト、ローライズ、ブーツカットの4種あり、合計8種から選べるという、主要ブランドの中でもレディースの取り扱いは最強布陣。
私はその中でも15.7ozの特濃シリーズ ローライズタイトストレートあたりが可愛らしいと思います。
ジンバブエコットンなので、フルカウントと同様に履き心地も良好。
さらに、直営店ならバックポケットの二本ライン=出陣ペイントの色を選べるため、自分に合う一本が必ず見つけられることでしょう。
ペイント無しも選べます。
フラットヘッド BALDER BJ-3
フラットヘッドにはレディース【BALDER】 というラインがあり、その中でBJ-3というスリムストレートのモデルがあります。(2017年4月現在、公式HPからは消えております。)
縦落ちの素晴らしさから熱狂的なファンが多いフラットヘッドのメンズラインと同じ14.5ozのデニム生地を使っているのが特徴。
ゴワつき、硬さを感じるデニム生地なので、上記モデルと比較すると肌触りという点は多少犠牲になっていると思います。
バックポケットのステッチが、大人っぽい色気のある雰囲気を漂わせています。
ゆえに、似合う人を若干選ぶジーンズかと。
女性にお勧めしたいセルヴィッジジーンズ(次点)
以下、今回の選定から外れた次点のジーンズ。
サムライジーンズ 芸者(GEISHA)GA0510 LXX Ⅱ
レディースモデルとして「芸者(GEISHA)」シリーズを展開するサムライ。
その中でも使いやすいストレートシルエットのGA 0510 LXXⅡという品番があります。
16ozという、レディースモデルとしては各社の中で最もヘビーオンスのデニムを使用し、いい意味でサムライジーンズらしい、ブレない商品作り。
・・・だが、履き心地は犠牲になっているので、初めてのセルヴィッジジーンズの女性には少々ハードです。。。
サムライはデニム生地の染めが浅く、色落ちが比較的進行しやすいので、気軽に色落ちを楽しめるという点で女性にお勧めできるポイントもアリ。
ただ、残念ながらボタンフライしかないので次点としました。
ポケットのスレーキが赤いチェックなのは若干「狙いすぎ」な印象もあり、好き嫌いが別れるかもしれません。
APC プチニュースタンダード(ユニセックス)
APCのデニムラインはシルエットの美しさと、色落ちの良さで長く人気。
14.5ozのセルヴィッジデニムを使った定番のプチニュースタンダードは、男性で所有している方も多いモデルです。
APCはこのモデルを”ユニセックス”とし、女性サイズの展開もしていますが、
女性が履くと、レディース専用モデルと比べると少々野暮ったくなる印象。
APCジーンズには女性専用のモデルもあるのですが、素材がストレッチデニムのみだったりして、今回の選択基準を満たさず。
惜しくも次点とさせていただきました、が悪くないモデルです。
情報不足で選定対象外
ディティールの選定基準は満たしているが、色落ちの良し悪しが現時点では判断できないものは選定対象外としました。
参考までに。
JAPAN BLUE JEANS スリムテーパード(ステッチ) JBL1063S-J
[同モデルのJAPAN BLUE JEANS公式オンラインストアはこちら]
JAPAN BLUE JEANSのレディースモデルの最新作。
バックポケットの大きさ、位置など、足を長く綺麗に見せる工夫があり、
アメカジというよりも「オネエサン系ブランド」寄りのシルエットかと。
普通に、かっこいい。かわいい。
同モデルのデニム生地=コートジボワール綿セルヴィッチの色落ちのポテンシャルが現時点では判断できず。
色落ちサンプルが出揃ったタイミングで、評価を再考します。
色落ち良ければ、かなりのおすすめジーンズです。
D.M.G. セルヴィッチスリムパンツ
オムニゴッドやスペルバウンドといったメンズラインが有名なドミンゴによるレディースラインがDMG。
レディースアイテムは充実してますが、ノンウォッシュのセルヴィッジはこのモデルのみ。
シルエットはほぼメンズに近い? 価格の安さは魅力だが、果たして色落ちの実力は?
現段階では判断できず。
EVISU DONNA #1977 LADIES TAPERED
エヴィスのレディースライン=DONNA(ドンナ)。
綿95%・ポリウレタン5%の構成の生地多い中、このモデルは綿100%。
ただ、メンズラインと同じ生地かどうか私の調査時点では不明。
メンズラインと同じ生地であれば色落ちの良さは折り紙つきではあるが、その場合の懸念点としては「手強い色落ち」のデニム=色落ちに時間がかかるデニム生地であるということで、
今回の趣旨の中で言えば、少々お勧めしにくい。
いずれにせよ、同モデルの色落ちサンプル例がなく、現時点では判断が難しい。
バックポケットのカモメペイントは「無し」も選べるので、色落ちの良さ次第では十分購入候補になる。
ジョンブル オーセンティックストレートジーンズ
良心価格でジャパンデニムを提供する、老舗のジョンブル。
レディースのアイテム展開は幅広いが、ジーンズはウォッシュ加工モデルがほとんど。
本モデルは数少ないセルヴィッジデニムを使用したモデル。
ディティールに特徴無く、色落ちサンプルも見当たら無いため、現時点では良し悪しが判断できず。
セルヴィッジジーンズ、購入時の注意
ここまでの内容、参考になった!
ということで、いざ購入するという際にご注意。
セルヴィッジジーンズはその生地の特性上、洗うと縮みますし、ストレッチもほぼなく、またそれぞれのブランドごとにパターンやサイジングが異なるので、マイサイズ選びが難しいです。
どれだけ良いジーンズを選んでも、サイズ選びに失敗すると、結局履かなくなります。
初めて購入を検討される女性の場合、ネットでの購入は控え、必ず店頭でフィッティングし、店員さんと相談の上でベストなサイズを選ぶようにしましょう。
色落ちの良いジーンズを履く女性は、魅力的。
男性アメカジファンにとって、女性が色落ちの良いジーンズを履いていると「おっ?」と思いますよね。
新しいファッションアイテムをトレンドに合わせて身につける女性はオシャレだと思いますが、
そのアイテムの一つに、自分自身で長く履き込んだ色落ちの良いジーンズがある女性って、
良いものを知っている、良いものを長く大切にするイメージがあり、尚更素敵に思えます!
この記事が素敵なデニムライフの参考になれば幸いです。
他にも紹介したくなるレディースモデルを見つけたら、記事を更新していきます!
本記事、はてブもウェルカムです!
本日もご一読、ありがとうございました。