こんにちは、インディです。
とあるムック本、実家から引っ張り出してきました。
今30代〜40代のアメカジファンなら、読んだことがある方、多いのでは??
『BOON EXTRA VOL.1 プロトタイプなジーンズ200』(祥伝社・1995年発行)
そして、
『BOON EXTRA VOL.4 DENIM ディテールの書』(祥伝社・1996年発行)
もう20年も前のムック本。
当時、リーバイスのヴィンテージが、その人気に比例して価格が高騰しきっていた時代。
大戦モデルのデッドストックとか、100万円以上だったかな。
当時、爆発的な人気を誇っていた男性ファッション誌の『BOON』は、
どれが超レアだ、珍しいだ、と誌上で煽ってたのですが、
それらの情報を深掘りしてまとめたのがこの2冊のムック本でした。
細かい年代別にマニアックなディテールを写真付きで大量に書籍にまとめられたのが当時は珍しく、
まさに「穴があくほど」読んだ雑誌で、私にとってはバイブル。
フラッシャーやラベル一つでも、細かい情報がたくさん。
一般の方が買えないレベルまで値段が上がったヴィンテージジーンズ市場、
今思えば「値段が高いと貴重で良いもののように思える」っていう踊らされ感も多少あったかなぁ。
その中で新しい勢力が登場し、人気化しました。
それが「日本産のレプリカジーンズ」。
要は、「今、市場では100万円以上するデッドストックを、徹底的に模倣して商品化」という競争でした。
ロゴやらブランド名まではパクってませんでしたが、ヴィンテージと同じような色落ちをするジーンズが2万円そこらで買える!
大手ブランドがこれらの「レプリカブランド」に法的に釘をさす前は、
ヴィンテージのディティールにどこまで近づけたか、似せたかを各レプリカブランドが競っていましたし、雑誌でもそれを中心に紹介してました。
今となっては模倣とみなされる「レプリカ」という言葉はあまり使われなくなりましたし、
どこを似せてる、なんている特集も組まれなくなった&消費者も興味なくなった感あり。
しかし、各ブランドの「ヴィンテージ」に近づける日々の研鑽が、今世界で評価を受けるジャパンジーンズになったのは言うまでもありません。
実際に私が初めてレプリカジーンズに興味を持ったのは、この2冊のムック本がきっかけ。
ヴィンテージのディティールをたくさん掲載した後半に、一部レプリカジーンズが出てきた。
当時DENIMEの林さん、EVISUの山根さん、フェローズの志村さんなんかのインタビューがあって、これが面白くって。
特に、DENIME林さんのインタビューは印象的でした。
当時、初めて「ザラザラな生地が良い」なんていう表現を聞きましたから。
そもそもなんでヴィンテージジーンズが人気になったかというと、渋カジの影響。
90年代、ブーツにヴィンテージジーンズという出で立ちは、多くのメンズの憧れでしたからね。
このムック本の広告やモデルは、ロン毛が多い。。。
これも時代ですね。
本日もご一読、ありがとうございました。
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昔の記事へのコメントですみません!
この本、持ってました。
まだ実家にあると思います。
そして私も穴が開くほど読みました。
嬉しくなったので、ついついコメントしちゃいました。
これ以外の記事も楽しく読ませていただきました。
更新、楽しみにしています。
>ゆちゃかさん
メッセージ、ありがとうございます。
当時のアメカジ好きは、かなりの方がこれを持っていましたよね〜。
というか、当時はこれくらいしか資料がなかったので、皆さん暗記できるレベルで読んでいたと思います(^^)
時代考証に関して間違った情報も掲載されているようですが、それももはやこのムック本のおかげで読者のスタンダードになってしまったほど。
すごい影響力ですよね。
これからも当ブログをお楽しみいただければ幸いです。