こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
オリジナルジーンズのCherokeeで使うリベットはオリジナルではなく、
副資材メーカーさんが縫製工場向けに販売しているアリモノを使っています。
なぜオリジナルのものを作らないのか?
これはセンターボタンと同じ理由なのですが、
リベット=工業製品なので初期投資して「型」を作る必要があり、また一度の生産ロットが万個単位なので、
ジーンズ1000本以下の発注数の個人のプロジェクトで制作するにはコストも在庫も現実的ではありません。
とはいえ、アリモノをそのまま使うのではなく、その使い方に少々工夫をこしらえています。
コンビネーション・リベット
Cherokeeでは全ての箇所に、いわゆる「隠れていないリベット」=”剥き出しリベット”を採用しています。
1920年代以前のジーンズに多い仕様です。
股下リベットもその一つ。
このジーンズで使用しているリベットは、
リーバイスのように凸が出るタイプではなく、Leeに採用されている「頭がないもの」をベースにしています。
構造としては、針のようなものが突き出た部分(足)でデニム生地を貫通させ、
円形の被せパーツ(頭)で抑える、というもの。
貫通して飛び出たリベットはカットして叩くなどして処理します。
形状は、YKKのオンラインカタログが参考になります。
で、このリベットですが、
通常だと頭も足も「銅」素材が多いのですが。
ご覧のように、抑えパーツは素材を変え、金色と銀色の二色のデザインにしています。
貫通させた足は銅、そして抑え(頭)のパーツはアルミを使いました。
このような素材のコンビネーションのリベット仕様、
私が知っている限りでは、BIG JOHNの「レアジーンズ」で採用されているくらいかと。
そして、この仕様にしている一番の目的は、
オリジナルで製作したシルバー925+真鍮パーツとのデザインの統一感を持たせるためです。
ネオバボタンと統一させた配色
もともとこのシルバー925+真鍮のボタンの構想が現実味を帯びた段階で、
リベットもこの配色パターンにすることを決めており、縫製工場さんと相談していた仕様です。
一つ残念だったのは、鉄素材の抑え(頭)パーツがアリモノに存在し無かったこと。。。
いつか、オリジナルで製造できる日を夢見て…次の楽しみに取っておきたいと思います。
コインポケットも、こんな感じ。
アルミ部分は錆びることはありません。
細かい傷はつきやすいため、徐々にマットな質感&色味が多少くすんでいく程度だと思います。
一方で、中心の銅の部分は黄銅色から茶色に変化し、次第に黒に近い焦げ茶まで変色してくるでしょう。
そんな経年変化のコントラストも楽しんで頂きたいと思います。
このオリジナルジーンズのCherokee、9月上旬から予約開始予定です。
本日もご一読、ありがとうございました。
本日もご一読、ありがとうございました。
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