こんにちは、インディです。
オリジナルジーンズ(Cherokee)をイチから企画するにあたり、
最も時間がかかったのがデニム生地の選定でした。
私が生地に対する知識が浅はかだった故に遠回りしてしまい、
実に2年間もかかってしまいましたが、現時点では100%満足できるデニムが選べたと思います。
どんな生地なのか、ここで改めてご紹介します。
目次
米綿・強撚糸・弱テンション織り14ozセルビッチ
デニム生地のデータ

こちらが、今回Cherokeeで使うデニム生地のデータです。
ザラの部分が点落ちし、そこから美しい縦落ちにつながる、ヴィンテージジーンズと遜色ない経年変化が楽しめる、自信を持ってお勧めできる生地です。
【糸】:米綿主体のブレンド綿。
【糸の撚り方】:強めに撚った糸を使用。生地にコシがありザラつきが強い。
【生地の織り方】:縦糸(経糸)にゆとりを持たせた弱テンション織り。
【染め方】:青みが強く濃いインディゴ色をロープ染め。芯は染めずに残し。
【番手】:縦糸に太めの6番手x横糸に細めの7番手を使い織られたデニム生地を使用。
【織機】:旧式力織機(シャトル織機)
【色落ちのスピード】:普通
一言で言うと、『ザラ感のある濃い色のデニム生地』となります。
凹凸の表情が美しい生地

生地の裏から見ると、そのボコボコ・ザラザラした表情が良く分かります。
糸の撚り方が不均一な為に生まれるムラ糸を弱テンションで織っているため、このような表情になります。
耳の色はピンク。
たまには、ローカットのスニーカー履いて、ロールアップしてチラっと見せて履きたいところ。
時間をかけて、経年変化テストを繰り返し、選び出したデニム生地です。
ぜひ履き込んで、皆さんにもこの色落ちを楽しんで頂きたいと思っています。
デニム生地は奥が深い
現在、世界で評価される日本製のデニム生地ですが、
一言で日本製のデニムといっても数々の機屋さんが魂を込めて織りあげたデニム生地が、この世には沢山あります。
その全てのサンプルを集め、チェックするのは個人の規模では時間・予算共に至難の技。
そして、そのサンプルを手に出来て選定するにしても、
手触りがザラザラしたデニムだからといって良い色落ちになるとは限らないので注意が必要。
ザラザラしているからとか、染めが浅いからとか、どこどこのコットンを使っているからとか、
そんな卓上のデータで色落ちを想像するのは、無意味。
綿の種類、撚り方、織り方、染め方、全てが複雑に組み合わさることでデニム生地が生まれます。
私は一度、「ジンバブエコットンのデニム生地だから良いものだろう」と思い込み、失敗しましたので。。。
大切なのは実際の経年変化のテストの結果、そこで見せる経年変化の表情が全てです。
よってCherokeeの生産が落ち着い頃合いに、
さらに良い生地に会うために引き続き様々なデニムのテストを続けていこうと思っています。
尚、このオリジナルジーンズ:Cherokeeは、9月から予約開始予定です。
本日もご一読、ありがとうございました。
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