こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
オリジナルジーンズ・Cherokee(チェロキー)の穿きこみ、定期レポートになります。
現在私は、同じCherokeeのテーパードカスタム版や、他の企画中アイテムのサンプルテストのための穿き込みなどもあり、この一本の出番はほとんど無くなりました。
ダメージも出ているので、穿く機会と言えば家のDIYをしたり、ステンシルペイントで遊んだりする用の、いわゆる「ガチな作業着」として着用。
そんな使い方のせいか、これまで以上にラフなダメージ感が出てきました。
この一本の穿き込み定期レポートとしては、今回を持って【最終回】とします。
尚、このCherokeeはオンラインストアで現在も販売中ですが、サイズが欠けています。
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そして残念ながら、Cherokeeの大きな特徴でもあったシルバー925のボタンの製作が出来ないため、この商品は在庫が無くなり次第、終了とさせて頂きます。
さようなら、情熱を燃やして開発に没頭した、私の青春の日々…。
もしご検討中の方がいらっしゃれば、この穿き込み最終レポートがご参考になれば幸いです。
目次
オリジナルジーンズ【Cherokee】穿き込みレポート(30ヶ月)
色落ち・経年変化の様子

穿き込み日数:約700日
洗濯回数:約70回
洗濯方法:毎回ウエアハウス DENIM WASHを使用・乾燥機は不使用
穿き込み開始から2年半。
特に難しいことは考えず、平日でも数日は必ず穿き、その週末は洗濯する、その繰り返しでした。

染めの濃いインディゴのデニム生地のため、洗濯回数が多いにも関わらず全体的に濃淡がしっかりしています。

後身頃の様子。
やはりというか、膝裏のハチノスのアタリは出なかったですね。
ここをガッツリ出したい場合は、やはり洗濯回数は少ない方が良いと思います。
その辺は色落ちの好みにもよりますね。
私としても、少しくらいハチノスのアタリが欲しいのですが、洗濯したい欲の方がいつも勝ってしまうので…

全体的に見て、加工モデルでは出せない、30ヶ月の時間という重みが良く表現された経年変化になっていると思います。
それでは、細部を見ていきましょう。
ディテールの経年変化

腰回り。
自然なヒゲになりました。
ダメージのリペアも、雰囲気◎。

生地表面は今でもザラッとした凹凸が見られ、それらが点落ち・縦落ちに繋がっています。
「ジーンズはデニム生地で決まる。」
ということで、この生地の選定には1年以上の期間をかけた訳ですが、実に良い生地に巡り会うことができました。

ポケット付近は生地が最も激しく酷使される箇所の一つ。
美しいブルーのグラデーションと、濃淡のあるアタリが楽しめる箇所になり、気に入っています。

バナナイエローとオレンジの2色の綿糸を使ったポケット口のステッチは、もうボロボロに。

腰部分の、大きめ・厚めの牛革を採用した革パッチは、刻印は消えかけていますが、いいアジになってきました。
ちなみに、このデザインをしてくれた香港人デザイナーのChino君は、最近ではNikeと共同アートを発表したり、ベアブリックとコラボしたり、日本でも個展を開いたりと、アーティストとして大成しています。

ヒップポケットのステッチは、太番手の綿糸を採用したこともあり、まだ健在。

レーヨンのピスネームは、色が薄く退色しています。

脇の耳のアタリは、2本のレールがガッツリ入っています。
このデニム生地の良さである、濃紺色かつ美しいブルーのインディゴが、この一部分に良く表れている気がします。

ピンクのセルビッチ耳に関しては、あまり退色せず。
色褪せたインディゴに対して見た目が浮いてしまっている。
出来れば、ここも退色して欲しかったのですがね…この生地に関する、私の唯一の不満点。
とは言え、その事が事前に分かっていたとしても、このインディゴの美しいデニムを選んでいたと思いますが。

この白と紺の境界線部分のグラデーションは、実に魅力的です。
30ヶ月の着用を経て、この生地のポテンシャルをようやく全て見せることが出来た気がします。
悔いはありません。

ベルトループ。
中盛り箇所が白く変化。

腰後ろのレーヨン織りネーム。
色が退色し、刺繍も崩壊しつつあります。

シルバ925で製作したオリジナルボタン。
鉄やニッケル製のボタンと違って、見た目に「独特の重み」を感じる事ができるかと思いますが、実際にちょっと重量が重かったりします。

こちらは小ボタン。
中心部分の真鍮製のリベットは黒っぽく変色し、良い雰囲気ではないでしょうか。
ちなみに、このボタンをシルバー925でオリジナルで作るというアイデアは、業界の方からは「無理」「絶対に出来ない」と当時助言を頂戴していましたが、
様々な方々のご協力の元、研究を重ねて実現が出来たスペックになります。
素人だからこそ、固定観念に囚われないチャレンジができるし、生み出せるもの(ジーンズ)がある。
それを「サードウェーブ・ジーンズ」と私は勝手に呼んでいます。

ドーム型の銅裏リベットは茶色に変色。

小股箇所は縫製綿糸が最近、崩壊中。

腰脇の縫製(クインチ)部分は、バナナイエローの綿糸が白く退色してしまいましたが、まだ糸切れはしていないようです。

太腿箇所は、縦落ちのバランスが良いですね。

帯部分のチェーンステッチは、綿糸が解けつつあります。

チェーンステッチの裾の波。
ジャストレングスで穿いてきたので、裾にはダメージはあまり出ませんでした。
【まとめ】相棒よ、今まで本当にありがとう。
以上、オリジナルジーンズ『Cherokee(チェロキー)』の私物・穿き込みレポートでした。
30ヶ月、苦楽を共にしたジーンズです。
これにて、私の着回し前線から引退。
本当にお疲れ様でした。
私にとって、君は商品の一つではなく、まさに「相棒」でしたよ。
そして皆さんも長らく、この子の成長を一緒に見守って頂き、誠にありがとうございました。
本日もご一読、ありがとうございました。
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