こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
振り返ればこの1年間、例年のごとく四六時中アメカジやジーンズのことばかり考えていましたが
昨年からこのブログの運営をはじめたことで、情報をアウトプットするために話題を厳選する癖が付いてきました。
広告的な内容・情報には惑わされず、伝えたい情報だけを拾い上げ、伝えたいように表現できるこのブログの場って最高です。
少々早いですが、来年度もどうぞ宜しくお願いいたします。
さて、古式ゆかしいアメカジという世界の中でも、今年も色々なことがあったなぁとこの1年分のブログを読み返している訳ですが、
せっかくなのでこの2017年の思い出に浸りつつ、『勝手にデニム・アワード2017』と題し、私インディ(@aiirodenim)の中で勝手に話題になったトピックを選んで発表したいと思います!
誰からの推薦や投票があった訳でも無い、審査員=私の勝手なセレクションなので、その点はご了承ください(^^)
目次
勝手にデニム・アワード2017
話題の限定アイテム大賞
『Levi’s ミラー・ジーンズ(LVC 1976 501 Mirror Jean)』
今年も各社より多数リリースされたコラボや限定モデルの中でも、まさに閃光のように強烈な印象を残したのが、リーバイスのミラー・ジーンズでした。
左綾のデニムを使い、紙パッチとその印字、フラッシャー、赤タブの「Levi’s」の刺繍や設置する場所すら、全て鏡にうつしたかのように「反転」したジーンズ。
さらには、リベットの刻印も「反転」。
新カテゴリーを立ち上げるのと同じくらいの開発労力をかけた超こだわりの一品が、世界限定でたったの501本でリリース。
発表も突然でしたし、当然一瞬で完売し、世間で話題になる間もなかったと思います。
こんなことをスポットでやるリーバイスってすごいと思わせた、遊び心と職人魂を見せつけられた限定アイテム。
ここ数年の中でもぶっ飛びの一品で、文句なしで2017年度の『話題の限定アイテム大賞』を受賞です。
やっぱ好っきゃねん大賞
【フルカウント25周年】
2017年はフルカウント創業25周年ということで、昨年から「どんなド派手な記念アイテムを出してくるのか」とワクワクしてこの年を迎えた審査員。
蓋を開けてみれば、大戦モデルを含め多くの「アニバーサリーアイテム」と銘打ったアイテムがリリースされた訳ですが、それらのほとんどが記念アイテム!と呼ぶには「ちょっと地味」なアイテムばかりでした。
というのも、定番アイテムであるジーンズ、ソックス、Tシャツ、ネルシャツなどを「アップデート」したものが多かったからです。
ちょっとそれどうなん?って思っていた私。
しかし、これって考えてみれば凄いことで、創業から25年たった今も定番と言われる商品を見直し、一つ一つ質を高める努力をしているということ。
その結果、アップデートされた商品を「アニバーサリーモデル」としてリリースすることで、フルカウントは25周年をパーティー的なお祝いをするのではなく、25年に及ぶブランドの歩みで培った技術とノウハウの結晶を発表する1年だったのだ、と思いました。
それはきっと、この25年目は通過点にすぎず、これから50年100年とブランドを成長させていく決意を示したのだと(勝手に)感じとった次第です。
ワクワク→地味め→がっかり→やっぱすごい好き。
と、映画並の起承転結を1年間で味あわせて頂いたフルカウント25周年を、勝手ながら「やっぱ好っきゃねん大賞」とさせていただきました。
ニュージェネレーション大賞
[ONE PIECE OF ROCK] & [TCB]
メイドインジャパンのジーンズ=プレミアムジーンズとしての市場は国内ではニッチなものになりつつあり、古くからあるブランドは良くも悪くも新しい動きの少ない=変わらないことが美しい「伝統文化」「伝統工芸品」のような佇まいになりつつある昨今。
そんな中で、「業界の当たり前」を壊し、新しい視点、新しいマインドセット、新しいビジネスセンスで独自の物作りを行うニューウェーブが台頭しつつあります。
その代表格が『ONE PIECE OF ROCK』と『TCB』で間違いなく、勝手にニュージェネレーション大賞とさせていただきました。
特に、『ONE PIECE OF ROCK』は異次元のブランドへと進化しつつあります。彼らが「世界のデニムアートの中心」になる日もそう遠くはないでしょう。
先日工場に取材させて頂いたので、後日この魅力を余すところなくお伝えしたいと思います。
WEB/SNS大賞
Daytona Bros 小川編集長のインスタグラム
アメカジの世界というのは、どちらかというとウェブに頼らない(逆に言えばディーラーさん任せの)旧態依然とした体質で、今時なウェブやSNSを最大限活用しているブランドさんもそれほど多くありません。
まぁ、今更それをやられても新鮮味が無いというのもありますが、そんな中でDaytona Brosの小川編集長が今年からインスタグラムを始めたのですが、これが実に興味深いものになっています。
仕事柄多くのブランドや商品に接し、業界事情に精通した方が、雑誌とは関係ないパーソナルなSNSで個人的な興味・好き嫌いの情報発信する面白さ。
長年編集の場にいる氏の文章も実に軽快で、短くもポイントを捉えた内容は新聞のコラムでも読んでいるよう。
これからまだまだ面白くなりそうな予感も含めて、勝手にWEB/SNS大賞とさせて頂きました。
https://www.instagram.com/hi.ogawa/
残念ニュース大賞
コーンミルズのホワイトオーク工場閉鎖
リーバイスの歴史は、ホワイトオーク工場が作るデニム生地の歴史でもありました。
そんなホワイトオーク工場が今年でクローズされるというニュースは衝撃であり、これを今年の残念ニュース大賞とさせて頂きました。
今のホワイトオーク工場にあるデニムの織機は当然、リーバイスのヴィンテージと呼ばれる時代に提供していた生地を織っていた当時のものとは違い、新しい機械になっています。
よって、ホワイトオーク工場で作られるデニムが良い色落ちのデニム、という訳ではありません。
むしろ日本国内の生地の方がヴィンテージの良さの再現には優れています。
それでも「ホワイトオークで作られたデニム」を使ったリーバイス501というのはどんなブランドがどれだけお金を使ってもマネの出来ない唯一無二の「オリジン」だったのです、、、それが終了することになります。
むしろ、私たちはホワイトオークのリーバイス(LVC)を手に入れることが出来た時代に生きれたことを幸せに思うべきなのかもしれません。
三日坊主大賞
スクワット色落ちチャレンジ
このブログを最近から読まれている方はご存知ないかもしれませんが、今年に入ってダイエットとジーンズの色落ちをかねて、
ジーンズを穿いたままスクワットして、体重と色落ちがどう変化していくか、という実験企画を始めました。
ところが、この更新が長らく途絶えています。。。
理由としては、「途中で何度も飽きてやめた」から(爆)
いい具合に体重が減ってきた頃に、仕事の会食やら出張やらが入ってリズムが崩れ、また振り出しに戻ることが続き・・・次第にモチベーションが続かず疎遠になってしまいました。
自分への甘さ、自戒の念も込めて、三日坊主大賞を受賞です。
尚、余談ですが、下半期に入って本格的にダイエットを行い、いわゆる「糖質制限」をしながら運動も行う形で体重と体脂肪は目標値を超えるダイエットに成功しました。
かなりストイックに行ったので、正直精神的にきつかったです。
そんな状態で運動するのに、わざわざジーパンに穿き替えてさらにシンドイ思いをする気になれませんでした。
そう・・・「本気でダイエットする時に、ジーパン穿くとか絶対無理」という結論が出ましたよ。
新たな体重目標を定めて来年度に企画を再開するか、、、は未定です。
審査員特別賞
サードウェーブジーンズ:Cherokee販売
すみません、審査員(私)にとって、実に特別なことでしたので・・・。
私のように遠隔地(普段日本にいない)で、普段は別の本業の仕事をしつつ、ネットの力を最大限駆使することで個人の力でここまでのジーンズを作りブランディングし、販売まで行ったこの取り組み。
つまりは日本のどの地方にお住まいの方でも同じことが出来ることを証明した実績になり、これからまだまだサードウェーブは面白くなる!という期待を込めて受賞理由とさせていただきました。
まとめ
アワードという名の厳選トピックス集でしたが、いかがでしたでしょうか。
王道のジャパンブランドさんでいうと、今回の「やっぱ好っきゃねん大賞」のフルカウント以外はあまり特筆する動きがなかったなぁ、という印象。
そんな中、それらの王道ブランドの真似っこではなく、
独自の展開を行い力をつけている『ONE PIECE OF ROCK』と『TCB』のような存在が印象的で、来年以降は彼らのようなニュージェネレーションにより日本のデニムはますます面白くなりそうな予感です。
なお、2018年はサムライジーンズのアニバーサリーイヤーだったりします。
こちらの展開も楽しみにしたいと思います。
本日もご一読、ありがとうございました。
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