こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
2019年も残すところあと少し。
またしても、(?)この日がやってきました。
私インディが独断と偏見で選ぶ、『勝手にデニム・アワード』。
この1年も各社より様々な新商品やニュースがありましたが、その数あるトピックスの中から、私たちファンの中で印象深かった出来事を選出していこうという企画。
2019年度の発表の前に、昨年の結果を振り返ってみましょう。
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そういえば、そんなこともあったな…と遠い目をしてしまうくらい、懐かしく思えてしまいますね、フルカウントのモデルチェンジ。
…ということで、今年も誰の意見も聞くことなく、今年も勝手に選ばせて頂きました!
それでは、2019年度【勝手にデニム・アワード】の発表です。
目次
【勝手にデニム・アワード 2019】
話題のアイテム大賞
『原宿Levi’s限定 全て日本語化した限定501』
今年、原宿のリーバイスが、アジア最大級の旗艦店としてリニューアル。
そのオープン記念として限定アイテムがリリースされました。
それがこちら。
ボタンやリベット、赤タブに紙パッチにフラッシャーなど、全てにおいて「日本語化」させるという、超斜め上の発想で作られた限定品になります。
カッコいいか?と聞かれれば「カッコ悪い」し、
着れるか?といえば「(フラッシャーを外すとこの限定の魅力が半減するから)着れない」し。
買えるか?といえば「余裕ある人しか買えない(6万6,000円(税別))」し。
今見ても「誰得?」と思わざるを得ない企画ではありますが、考えてみれば、こんな企画が許されるのもジーンズのオリジンであるリーバイスだからこそ。
他のブランドが同じ企画を真似しても、サムいだけ。
王者の風格すら感じたこの一本を、話題のアイテム大賞とさせて頂きました。
チャレンジ大賞
『リーバイスのカスタマイズオーダー Future Finish』
ナイキやアディダスなど、スニーカー界ではずいぶんと前から提供されていた「WEBでカスタマイズオーダー」するサービス。
そのジーンズ版と呼べるものをリーバイス・USAが「Future Finish(フューチャーフィニッシュ)」という名称で導入を開始しました。
名前のダサさは本当にどうしようも無いと感じますが、サービス自体は「未来のアパレルの、一つの形」を予感させるもの。
いずれ、日本にも入ってくるでしょうし、気軽にWEB上で好きな形、好きなパーツ、好きな古着加工を選択して、自分好みの一本をオーダーできる日もそう遠く無いでしょう。
これまでのようにメーカーから与えられたデザインを消費者が選ぶ、のではなく、消費者が主体的にデザインして発注できる新しいインフラであると言える訳で、
これをリリースするのも大きなチャレンジですし、これを世に広げることも、継続することも、企業としては大きなチャレンジに他なりません。
ということで、このFuture Finishを2019年のチャレンジ大賞に選ばせて頂きました。
残念大賞
『リーバイスLVCのサイレント・リニューアル』
コーンデニムの工場が閉鎖されたことや、縫製工場を変更したことに関しては、それぞれの企業判断なので仕方が無いことです。
特に、リーバイスUSAは2019年3月にNY証券取引所に上場したことで、利益に関して「株主目線」の経営にならざるを得ませんから。
しかし、そのLVCの復刻シリーズのリニューアルをサイレントで行なったことは、非常に残念でした。
LVCが長い期間かけて評価を高めてこれたのは、他のレプリカメーカーに負けず・劣らず、ディテールを積み上げてきたから。そのLVCを評価するファンは、小さなディテールにこだわるデニムファン。
当然、生地も縫製工場(縫製国)が変わってしまえば、それはファンにとっては「違う商品」な訳です。
ところが…夏頃、店頭で新旧のLVCが同じものとして並んでいるのを見て、ホロリと涙が…。
ブルガリア縫製でも別に良いのです。なぜブルガリアでLVCを縫製することになったのか?
その経緯や特別なストーリー、その工場で縫製することの商品の優位点などが丁寧に説明されれば、結果として新しいリーバイスの魅力を伝えることができたはず。
それがなければ、ただの劣化版です。
もう少し、スマートなやり方があっただろうに…
そんな気持ちを込めて、残念大賞に選ばせていただきました。
英断大賞
『CSF 人気絶頂の中、Sシリーズのオーダー終了宣言』
さて、今年1年を振り返ってみると、アメカジというカテゴリーでみれば話題性のあるトピックスは非常に少ない年でした。
このカテゴリー自体、古いアーカイブ衣料の再現がベースにあるため、エポックメイキングなことはそもそも無いのですが、それにしても各社静かな一年だったな、という印象です。
その中で、良くも悪くもリーバイスは話題を提供してくれましたね。
ファッションシーン全体を見回してみると、ボトムのシルエットは太めがトレンドへ回帰している点は見逃せません。
そう考えると、アメカジとしては、40〜60年代のヴィンテージのワーク系が今後は面白いかもしれませんね。
そして!
今年はストリートだけでなく、ハイブランドを巻き込んで、スニーカーカルチャーが歴史上かつてないほどに盛り上がった年でした。
デザインはより複雑に、ディテールは盛り盛りに。
履き心地云々ではなく、「個性を演出するためのツール」という、実にファッションアイテムらしいポジションになっています。
このトレンドが来年、どう進化・変化していくのか、実に見ものです。
来年は一体、どのようなトピックが生まれるでしょうか?
引き続き広く情報を広い、皆様に共有してまいりますので、お楽しみに。
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