オリジナルジーンズに採用するデニム生地、決定。

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】
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こんにちは、インディです。

今回のオリジナルジーンズプロジェクトで採用するデニム生地を決めました。

実に長い期間、人工のUSED加工を一切無しでこの経年変化テストに費やして来ましたが、

その甲斐あって、納得がいくものを選べました。

目次

デニム生地決定までのまとめ

一度決めたデニム生地を再考するため、

多くのデニム生地の中から厳選した、12種類のデニム生地を経年変化テスト。

↓↓↓↓↓

デニム生地の経年変化テスト結果!そして最終選考へ。

それを元に、よりジーンズに近い形状で経年変化をするために、

『デニム色落ちテスト小物ケース』を開発し、制作。

↓↓↓↓↓

【デニム色落ちテスト小物ケース】できました。

この3種類のテスト小物ケースを2ヶ月間毎日、日常で使用。

通常のジーンズのように洗濯を繰り返し、色落ちの傾向を確認。

〜BEFORE〜

デニム色落ちテスト小物ケース

〜AFTER〜

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】

パッと見はあまり違いが無いように見えるかも??

この3つの中から、私が思う理想の色落ちを実現できたものを選びました。

採用するデニム生地「14ozの弱テンションセルヴィッチ」

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】 オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】

選んだのは、14ozの弱テンションで織り上げた米綿ベースのセルヴィッチ。

今度、ゆっくりこの生地のことに関して、お伝えしようと思いますが、今日は概要のみ。

縦糸・横糸と太さの違うものを使っていて、

縦糸が15ozでも使われる6番手の糸が使われているのが特徴。(横糸は7番手)

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】

今回12種類のデニム生地の中でも最も濃いインディゴでしたが、

経年変化するにつれて、青味が強くなって来ました。

長年履き込めば、綺麗なブルーの色落ちになっていくことでしょう。

色落ちも点落ちから細かい線につながる自然な変化の生地です。

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】

濃紺の染めのため、この耳の部分などがわかりやすいのですが、

アタリにより濃淡の差がハッキリでる経年変化をします。

これが今回の決め手になりました。

履き込む人ごとに、十人十色のアタリの色落ちを見せることでしょう。

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】

この格子状に入れたステッチの間からも、その濃淡の差があるアタリが見て取れます。

深いインディゴの色味が魅力的です。

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】 オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】

実に自然な、そして深い色合いを見せてくれました。

そして、弱テンションで織り上げたこともあり、

2ヶ月経っても適度なザラ感が継続して残っているのも特徴です。

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】 オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】

綿糸のステッチとの色味の相性も判断材料の一つでした。

この生地を元に、最終サンプルの制作を進めます。

次点となったデニム生地

すでに厳選してきた3種類のデニム生地だけあって、最終選考は非常に悩みました。

ぶっちゃけ、この3つのうち、どれを使っても良いジーンズになると思います。

以下、ボツにしたデニム生地です。

採用見送りデニム①:15.5oz ルーティンデニム

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】 オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】

今回もともと選んだ12種類の中で、最もヘビーオンスのデニム生地。

青味が強いセルヴィッチで、糸の太さにバラツキあり白い芯が大きく残っているものでした。

染めが浅いこともあり、3つの中で一番早く縦落ちを見せていきました。

太く、長い線による縦落ちをする印象の生地です。

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】

染めが浅いせか、全体的に色落ちして来ました。

これが採用した、濃淡の激しい14oz生地との違いです。

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ご覧の通り、ムラ糸による色落ちがハッキリ目視できます。

決して悪い生地ではありません。

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2ヶ月間使用した後の青味は、

採用を決めた14oz弱テンションのものに近いものになって来ました。

そのことから、非常に悩んだ生地です。

とは言え細部を見ると、

少々わざとらしい色落ちに感じ、また色落ちのスピードが早い点を勘案して、弱テンションセルヴィッチを採用することにしました。

採用見送りデニム②:14oz オールドセルヴィッチデニム

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70年代のデニム生地をイメージして作られたこのデニム生地。

縦糸が強く打ち込まれておらず、

表から見ると横糸の白色が言えるほど、スカスカな感じではありました。

それもあり、表記は14ozとのことですが、もう少し軽く13~13.5oz程度に感じます。

洗って使い込むことでこの目がぎゅっと詰まるかな?と期待しましたが、

あまり変わりませんでした。

とは言え、色落ちはメリハリのあるもので、耳のあたりもハッキリ出る生地でした。

オリジナルジーンズのデニム生地と【デニム色落ちテスト小物ケース】

色落ちの特徴として、若干緑がかった色に経年変化をします。

これはこれで、良い生地ですね。

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色味的には嫌いではありません。

しかし、その軽さというか、薄さがどうにも気になりました。

今回のジーンズに採用するデニム生地では色落ちだけでなく、手触り・履き心地など五感も含めて満足できるものを選ぼうとしました。

しっかりコシがあり、また青味が強く経年変化をする生地を探していたので、

このデニム生地も泣く泣くボツにしましたが、

もし別のデニム商品を企画する際には使用を検討したい、そう思う生地でした。

総評

デニム生地は、ジーンズのクオリティを決定づける、最も重要な要素です。

分かった気になって、生地サンプルや手触り、オンスなどの文字情報だけで判断し、私は昨年一度デニム生地選びに失敗しましたが・・・、

その経験を元に、経年変化テスト結果を重視する方針に切り替え望んだ、

今回の生地選択。

現時点で最高のデニム生地が選べたと自負しております。

さて、

これで全てのピースが揃いましたよ!!!

あとは最終サンプルの到着を待つのみ。

ご期待下さい。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。