こんにちは、インディです。
オリジナルジーンズ企画の中で、最も重要なパートとして捉えている、デニム生地選定。
本日はその選定に進捗があったので、ご報告します。
これまでの経緯はこちら。↓↓
目次
デニム生地の経年変化テストの流れ
1次選考した12生地を集めて作成した、この【デニム生地 色落ち&生地感 比較シート】。
なるべく自然な使用感からの変化を再現するために、
肌身離さず、
毎日持ち歩き、
タオルとして使用し、
椅子に敷いて座り、
寝るときは枕の上に敷いて、
2日に1度は洗剤を入れて洗濯機へ投入。
50日間、洗濯30回。
ここからさらに色落ちが進み、12種類それぞれ特徴的な変化を見せました。
この時点でデニムの経年変化の傾向と特徴を確かめるのに十分な結果が得られたと判断。
室内、雨天、晴天時の太陽光下など、環境を変えての色味のチェック、
生地の手触り、硬さ、糸の色落ちの傾向、
細かく時間をかけて観察し、
オリジナルジーンズに使うデニム生地候補、選定して3つまで絞りました。
この3つの生地とは、こちらです。
デニム生地の色落ちテストによる選定結果
最終ピックアップ生地① 15.5oz
これは、このブログ記事の【候補⑧】の生地。
ノンウォッシュ時も他と比べ、青みのあるインディゴカラーでした。
特徴は糸のムラで、手触りのザラつきも強かった生地です。
糸の断面を見ると染めが浅かったため、比較的早い色落ちだろうと予想していました。
実際に色落ちのスピードは早かったのですが、
糸のムラ(太い糸)の部分がはっきり縦落ちをするかと思いきや、
染めが浅いせいでしょう、面全体が平均して色落ちしてきました。
縦落ち感は弱いですが、ジーンズに仕立てるとヒゲなどアタリの部分ははっきり白く色落ちしてくると思われます。
写真を見る限りだとインディゴの色味的には悪くないのですが、
太陽光の下だと青味が軽くなる?印象が強く、
最終選考に残し、チェックすることにします。
最終ピックアップ生地② 14oz
これは、このブログ記事の【候補⑨】の生地。
縦糸は6番、横糸に7番の糸を使っており、独特の質感が特徴です。
そして、今回のテスト生地の中で、最も濃いインディゴの一つでした。
テストを繰り返すことで、点落ちにより濃淡の差がはっきりした表情を見せました。
全ての生地の中で、点落ちが最も激しい生地でした。
この時点での藍色の深み、感動的なレベルです。
最終選考に残します。
最終ピックアップ生地③ 14.5oz
これは、このブログ記事の【候補⑪】の生地になります。
未洗い時にはあまり特徴的なポイントがありませんでした。
逆に言えば、バランスの良い生地でした。
ところが、経年変化テストを繰り返すことで、未洗い時には目立たなかった糸のムラの強弱が強調され始め、ワザとらしくない、円熟味のあるアタリの出方、表情を醸し出してきました。
若干くすんだ青味も特徴です。
醸し出すオールド感というか、空気感。 独特でかっこいいのです。
ジーンズの仕様のマッチング次第で素晴らしいものになる予感がしましたので、
最終選考に残す生地としました。
比較テストは、早めにやろう。
初めは12種類の生地から選び出すのは大変難しいと思っていましたが、
比較シートを作って同じ条件で経年変化テストをすると、
自分の好みにマッチしてくるものが自ずと絞り込まれていきました。
尚、この時点で、ファーストサンプルで使った13.5ozのジンバブエコットンデニムは・・・落選です。
随分と遠回りしましたが、やはり比較テスト、やって良かった。
妥協してたら、後悔していたと思います。
これからオリジナルジーンズを作ろうと思われる方、
まずはデニム生地のテストと選考に、真っ先に着手しましょう。
大変時間がかかる作業になりますから。
最終選考ステップに進む
さぁ、あとはこの3つの中から、ベストの生地を選ぶのみ!
先日考案した「ツール」を使って、
最後のデニム生地選定テストに入っていきます。
さぁ、このツール・・・一体どの様なものになるでしょう?
近々、ご報告できると思います。
本日もご一読、ありがとうございました。
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