こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
昨年25周年を迎え、新しい四半世紀へ突入したデニムブランド、フルカウント。
この2018年の秋冬向けに限定のジーンズを公式HPにて予約開始しています。その名は【1108 ROUGH】。これ、間違いなく売れると思います。…が、今までのフルカウントの中でもこれは異質で「挑戦的」な感じ。
本日はHPに記載されているスペックから、その詳細をチェックして見ましょう。
目次
フルカウント限定ジーンズ【1108 ROUGH】
概要
シルエット:スリムストレート
価格:24,624円(税込)
特記:世界500本の限定生産
「限定」なので、珍しいディテールが満載なのかと思いきや…、パッと見た目は限りなく定番のフルカウント。そう、このモデルはフルカウントの中でも人気の高いスリムストレートの定番【1108】のスペックを基本的に踏襲しているようです。
で、何が特別かと言うと、その極端に凹凸の激しいデニム生地にあります。
フルカウント、まさかの超ザラ感デニム生地を採用
フルカウントといえば、その代名詞となっているのが「ジンバブエコットン」を使ったオリジナルのデニム生地のジーンズ。超長綿に分類されるその綿で作られるデニム生地は肌触りと通気性が高く、「色落ちも穿きごこちも良い」ジーンズを軸に、毎年コレクションを展開してきたのがこのフルカウント。
ですが…
今作は人気の【1108】の型番を使いつつ、超ムラ糸を使った「ザラ感の強い」デニム生地、しかもジンバブエコットンではなく、アメリカ&オーストラリアの混綿を使用したデニム生地のモデルをリリースしてきました。
アメリカやオーストラリアの綿って、つまりは多くのブランドのデニム生地でも採用されるベーシックな綿です。
写真を見た感じでも、その生地の持つザラ感の強さが感じ取れます。
以下、フルカウントのHPより引用。
より激しいヒゲと縦落ち(点落ち)を実現でき、またフルカウント特有の穿き心地の良さを兼ね備えたデニムを3年の歳月を費やし実現させました。経緯共に6.7番手の糸を使用していますが、あくまで平均値としか表せない程激しいムラ糸で、ただでさえ織りにくいその糸をローテンションでゆっくりと織る、それは非常に高度な技術と経験が必要となり…
引用:FULLCOUNT(http://www.fullcount-online.com/item/1108R.html)
セルビッチは片側ピンク色のセルビッチか?またはイエローとピンクの2色耳か?この写真ではちょっと判別が難しいですね。
そして、裏地を見ても確認できる、そのウネウネ・ゴワゴワ感した生地。こればかりは、実際に手にして触れて見ないと何とも言えませんが、激しい色落ちの期待値は高そうです。
では、穿き心地はどうなのか???
これも穿いてみないと分かりませんが、この手のローテンション織りのジーンズってその名の通りテンションを緩めて織り上げたデニムなので、織りの目が詰まっていない=通気性があり、かつ伸縮性があるデニムになることが多いのです。
見た目のゴワゴワとは相反して、穿きやすいケースが多いモノ。そう言う意味で、今作でも「フルカウント特有の穿き心地」と評しているのかと。
ディテールは、1108。
で、細かいディテールといえば特筆するところはなく、フルカウント定番のソレです。
ザラ感の強いデニム生地で、かつ“スリムシルエット”と言うと、真っ先に思い浮かぶのが「鬼デニム」。今、世界中(特に国外)に熱烈なファンの多いその「鬼」のスペックをフォローしているので、この限定【1108R】の人気が出ないはずはありません。
価格ですが、他の定番と同じ、24,624円(税込)。
【まとめ】色々と挑戦的な限定モデルだと思います。
このフルカウントの限定ジーンズ。皆さんの目にはどのように映るでしょうか?
フルカウントがこれまで培ってきた美しいシルエットの1108に、人気の高い「極端にザラザラしたデニム」を採用、誰が見ても欲しくなる、良いモデルであることは間違いありません。
特に、海外での人気が高そうではあります。
一方、
私の知る限り、ヴィンテージジーンズの持つ自然な縦落ちと、独特の穿き心地の柔らかさを再現するのがフルカウントのジーンズに対するコダワリであり、その結果ブランドのアイデンティティとして採用してきたジンバブエコットンのジーンズでした。
よって、今回のザラ感・激しい点落ち、って言うのは、これまでフルカウントが「THE JEANS MAKER」として作り上げてきた物作りとは哲学が違う軸のモノのような気がします。
この限定モデルは、
海外での展開を推し進める「挑戦」のための戦略的アイテムなのか。
「鬼デニム」に、真っ向から叩きつけた先輩からの「挑戦」なのか。
古きに固執せず、新しい世代を睨んだブランドの方向性を模索する「挑戦」の現れなのか。
どのような意図があるにせよ、シンプルなことが一つ。 この限定モデルを見て私は素直に「欲しい」と思った訳です。
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本日もご一読、ありがとうございました。
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