こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
5年ほど使った、ゴローズの財布の手入れをしました。
コンチョもシルバー磨きで丁寧に磨き、輝きを取り戻した今!
まだまだ現役のたたずまい。
…なのですが、実は今回のケアをする前、
カビてました。。。
本日はレザーに付着したそのカビの除去方法と、私が実践しているレザーケアを合わせてレポートします。
目次
レザーに付着したカビの状況を確認する
使わないから、レザーにカビが生える
そもそもですが、財布のように日常使っているものがカビることはありません。
レザーコートやブーツのように、シーズンを終えて使わなくなり、
湿度の高い状況で環境悪く保管した結果、カビるものですから。
私はこのゴローズの財布は現在実家に5年ほど眠らせており、
カビた事実に1年前から気づいてましたが、先日まで放置。
この度、ようやく重い腰を上げ、このカビ退治をすることにしたのです。
カビの程度を確認する。
レザーに取り付くカビといっても、状態や革の種類によってケア方法も変わってきます。
今回のゴローズのウォレットのように、表面がツヤっとしたスムースレザーの場合、
拭き取れば落ちるものは比較的個人でもケアは簡単。
拭き取れず、革の組織の奥までカビが付着?してしまったものは個人のケアでは手に負えないので業者さんを探した方が良いでしょう。
で、今回のカビは、どんな具合か?
・・・見た感じではよくわかりません。
裏は被害は小さく。
レザーにカビが生える原因は「栄養」と「湿度」
カビは、育つための「栄養」があり、「湿度」がある環境で繁殖します。
で、レザーグッズの場合、人の汗や油が表面に付着して残りやすく、これが栄養になり、
またシーズンオフの際にはブーツは靴箱の奥、コートも洋服棚の奥にしまわれることが多いため、
オフシーズンの夏場に高温多湿、かつ空気の循環しない環境で数ヶ月放置しておくことことで繁殖してしまうのです。
皮革用のクリームも「カビの栄養分?」
で、タチが悪いことに、人の汗や油だけでなく、皮革用のクリームなんかもカビの栄養になり得るのです。
つまり、レザーケアの仕方を間違えると、更にカビが生えやすい環境を生む可能性があるということ。
今回の私の例もそうです。
他のゴローズのメディスンポーチも一緒に保管していましたが、それらは全く問題なく。
このレザーウォレットだけにカビが発生しました。
で、よくよく考えてみると、使わなくなって引退させた際に、
こいつでケアをしたことを思い出しました。
ミンクオイルです。
ミンクはあのミンク=イタチ科の哺乳類で、その脂肪を使って作られたのが「ミンクオイル」。
で、このオイルですけど、油分が多く、乾燥した革向けのケアグッズ。
海外発祥で、もともと湿度の高くない地域で使われてきたレザーケアグッズになり、
日本の様に湿度が高い環境だと、「カビの栄養になりすぎる」という意見も。
知らなかった・・・
ミンクオイルが悪いわけではなく、正しい使い方をすれば良いのですよ。
乾燥する時期のレザーケア+日常使いのレザーケアに使用し、
高温多湿な時期に向けての保管のためのケアでは使ってはならんということを、今回学びました。
レザーに付着したカビの除去作業
乾拭きして、カビの程度を確かめる
見た目ではカビがどこまで進行しているか把握しきれなかったので、柔らかい布やティッシュで部位を優しく乾拭きしてみることにします。
その様子がこちら。ある程度取れましたが、頑固に残っている部分もありました。
カビの進行としては中程度でしょうか。
ということで次の工程に移ります。
ヨゴレ取りの万能選手「LEXOL レザークリーナー」でカビを洗浄
LEXOL(レクソル)のレザークリーナーは色々と使える万能選手です。
クリーニング力もさることながら、揮発性のある液体のため、これで吹いた後でレザーを水洗いして薬品を落とす作業が不要なので、使い勝手がいいんですよ。
レザーによっては水跡がシミになる場合があるので、目立たない場所でテストしてからの方が良いでしょうね。
濡らしたタオルにLEXOLレザークリーナーを指先分つけて、カビの箇所を円を描く様に拭いて見ます。
ワシャワシャと泡が出ますが、すぐ消えていきます。
カビの箇所ですが、写真を撮る間も無く、あっという間に消えました。
肩透かしだったので、ついでにウォレットの全体を同じレザークリーナーで磨く。
革が乾いてから次の作業へ移る。
とりあえず全体の洗浄を終了。ここまで10分ほどの作業。
この後、レザーのケアをしていきますが、お財布全体がまだ濡れているので、乾くまで数時間このままで放置。
カビもですが、たくさん手垢汚れが取れました。
エイジングだと思っていた色味が、垢による汚れだった可能性アリ(爆)
革の中に適切な保湿を行う。
革が乾いたのを確認したら、次は革に保湿をしていきます。
「M.MOWBRAY」のクリームナチュラーレ
保湿、つまり油分だけでなく、水分も入れて、革を内側からケアするのが、この「M.MOWBRAY」。
私も一度使ってから、この虜に。。。
「とりあえずM.MOWBRAYしとくか」というくらいの安定感。
乳化性のため革へ浸透しやすく、べとつかず、さらっとした使い心地。
故に、日本の高温多湿な環境でのレザーケアに、合っていると思います。
M.MOWBRAY クリームナチュラーレの使い方
適量を「綺麗な」タオルに染み込ませ、
自分の顔の洗顔をイメージして、なでなでー。
くるくる、なでなでー、っと、全体的に塗布します。少量でも効果があるので、つけすぎ注意。
財布の内部もこれでケアしていきましょう。
ブラシで調子を整える
豚毛ブラシを使い、ケアクリームの浸透を促す
ブラシは埃落とし以外に、クリームを馴染ませたり浸透させる目的で使います。
豚毛ブラシで磨くことで革の表面に目に見えない細かい傷が入り、浸透しやすいとか。
目に見えないことなので眉唾ですが、私自身使用してその効果を実感しています。
で、クリーニング→保湿の工程まで完了。
革の奥まで浸透するまで時間を置く
クリームの浸透が落ち着くまで丸一日ほど待ち、最後の仕上げに入ります。
保革ケア+艶出し
革の内部に栄養を行き渡らせたら、次は革の表面のケアを行います。
天然成分配合の「ラナパー(Renapur)」
レザーケアグッズの横綱、ラナパー。
あまりにも有名すぎて、地方暮らしの母も持っているほど(笑)
化粧品でも使用が可能な蜜蝋とホホバ油などの天然原料で作られているのが特徴で、
ワックス成分が表面に膜を作り、保革と艶出しの効果があります。
表革であれば幅広く使えるのも魅力。
ただ、若干のベタつきがあるので、つけすぎ厳禁。
ほんの少しをスポンジにつけます。
ほんの少し塗りこんだだけで、みずみずしいお肌に。
全体に塗り込んで終了。
ラナパーの乾拭き
全体を乾拭きし、余計なラナパーを除去。
これで革の部分のケアは終了です。
お疲れ様でした。
仕上げ→完成。
最後に、シルバー磨きでコンチョを丁寧に磨き、酸化部分に輝きを取り戻させて、完成です。
うん、美しい。
以上、私インディなりの、「ゴローズのお財布」カビ取り&レザーケアでした。
お肌のお手入れと同様に、革のケアに一つの正解なし!
NG事項だけを頭に入れ、各自こだわりのケア方法を探してみましょう。
革製品の魅力は、ケアするとまた輝きを取り戻すところですよね。
そして、ゴローズはやっぱりかっこいい。
本日使用したケアグッズ
レクソル LEXOL レザークリーナー 236ml レザークリーナー
(ダスコ)DASCO ブリストルブラシ スモール・豚毛/ブラック
本日もご一読、ありがとうございました。
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