こんにちは、インディです。
現在予約受付中のオリジナルジーンズ、Cherokee(チェロキー)。
“サードウェーブジーンズ”というコンセプトを掲げ、既存のメーカーさん・ブランドでは出来ない方法で、日本のジーンズの魅力・ものづくりの魅力を伝えたい、と思って取り組んでいます。
私が提供したいのは、ぶっちゃけていうと「商品」ではなく、「体験」です。
このブログで、商品が作られる過程を楽しみ、それが手元に届く、という体験。
企画に至る経緯、細かい仕様の理由や意図、成功例や失敗例。
子供の成長記録と同じように、これまでサイトで見守っていたモノが、ある日手元に届く。自分なりの経年変化をさせて、人生の相棒となる。
メーカーさんだったら、一つの商品にこのブログのように時間を割けないでしょうから、これは「既存のメーカーさん・ブランドでは出来ない方法」だと思います。
すべてひっくるめて、エンターテイメントとして楽しんでいただければ幸いです。
そんな考えで進めてきましたから、Cherokeeの企画当初から「ジーンズを購入頂いた方のお手元に届ける際、もう一つ感動する仕掛けをしたい」という思いを持っていました。
“サードウェーブジーンズ” という「自由な発想」で、パッケージにもこだわりたいのです。
目次
ジーンズのパッケージを考える。
私自身、ジーンズをブランドの公式ページや楽天などのショッピングサイトで購入したことがあります。
そのどれもが透明なポリエチレンの袋に入れただけの状態で届きます。
洋服のネット販売では当たり前の包装ではありますが、ジーンズLOVEな私は「これから何年間も相棒として共に暮らすには、実に味気ないご対面だ・・・」と常々感じていました。
配送業者さんが届けてくれてから、商品に直接対面するまでの瞬間を、最大のエンターテイメントの場にしたい。
まさにiPhoneの「開封の儀」と呼ばれるような感覚で。
そんなこんなで、Cherokeeのパッケージ=『HEAVY CANVAS BAG』、出来ました。
『HEAVY CANVAS BAG』ディテール紹介
概要
『HEAVY CANVAS BAG』
生地:倉敷帆布 6号キナリ(セルビッチ)
タテ:40cm ヨコ:30.5cm 深さ:4.5cm
生地、縫製共にすべて日本製
この『HEAVY CANVAS BAG』の最大の特徴は使っている帆布。
世界でも数少ない旧シャトル織機を今でも大切に使い、素材にこだわった綿糸を使うことで、品質の高さだけでなく独特の風合いが特徴的な「倉敷帆布」です。
どうしてもこれを使いたかった。
私自身、以前『倉敷帆布』を手にした時、衝撃が走りました。
今まで「帆布(キャンバス)」と思っていたものって、なんだったのだろう・・・と。
私たちの周りにある「帆布(キャンバス)」と呼ばれるほとんどのものが、外国産の安価で粗悪なものであるということに気がついたのです。
倉敷帆布
素朴さ、手触りの荒さ、風合い、醸し出すオーラに、圧倒的な違いが『倉敷帆布』にはありました。
これは一人でも多くの人の手に触れて欲しい。
そうだ、Cherokeeと一緒にお手元に届けよう。
ということで、倉敷帆布の機屋さんの工場に足を運び、何度も打ち合わせを重ねてきました。
この『HEAVY CANVAS BAG』は 倉敷帆布の中でも、【6号】と呼ばれる非常に肉厚でヘビーな生成りのセルビッチ帆布を使用しています。
一枚仕立てでもしっかり自立することから、ヘビーなアウトドア用品などで用いられるもの。
色々な厚さの帆布を触り、サンプルを作ってみましたが、この生地が一番「倉敷帆布」の良さを五感で伝えられるものだと確信し、採用しました。
ディテール紹介
今回のパッケージとしての『HEAVY CANVAS BAG』ですが、全てオリジナルです。
ゼロから形状、パーツなどを考えて作りました。
ジッパーの位置や、開き方など、バッグとしての実用面だけでなく、「初めてCherokeeに対面するワクワク」が体験できるように意図して作っています。
斜めからの様子。平置きしているとわかりにくいですが、
マチをしっかり取ってあります。4.5cmありますから、ジーンズ2着+αは入ります。
ヴィンテージを強く意識した、YKK社のボールチェーン型ジッパーを採用しました。
真鍮製で、見た目にも重量感があり、また使うことで経年変化もしていきます。
このタイプは形の良さもそうなのですが、使用している帆布生地が厚くて固いため、ジッパーの開閉の取り回しが一番良いのが、この形状でした。
倉敷帆布の6号を二重に織り込んだ取手。とにかく丈夫。
パッケージとして企画した『HEAVY CANVAS BAG』ですが、その後でも使いまわせること、持ち歩くこともできますし、例えば衣装ケースの奥にしまっておいても、引っ張り出すのが容易なように設計しました。
蓋と底部分の蝶番も6号帆布。 一生、壊れることが無いはずです。
右下にはレーヨン製の織りネーム。
これはCherokeeの腰に取り付けたものと同一品です。
作った自分でも気に入ってまして、他にも使う機会を探していたところ、ここに収まりました(^^)
帆布のキナリ色と、レーヨンのクリーム色が良いと思います。
もう一つ、こだわったのがこのプリントです。
シンプルですが、配置、大きさなどのデザインの微調整を繰り返しましたし、何より・・・
使うほどにカスレてくるプリント具合の調整に、工場さんと明け暮れました。
妥協なく、良い製品ができたと思います。パッケージである、ということを忘れて・・・。
おそらく、これまでのジーンズ業界の中で、最もコストがかかっているパッケージだと思います(爆)
『HEAVY CANVAS BAG』の使用用途
こんな感じで、ジーンズ以外でも保管用の衣装ケース代わりに、私は使っています。
シャツ+ズボン+下着、1セットは十分入るので、ちょっとした出張の時のガーメントケースとしても使えますが、分厚く丈夫な帆布を使っているので、かさばるかも知れません(笑)
小物をまとめて入れておく旅行用のバッグインバッグとして使うのはオススメです。
本を入れておくのにもいいですよ。
アイデア次第で、使い方は色々。
このセルビッチの帆布は防縮加工されてないので、水に濡れると縮みます。
その後、使っているうちに伸びてきますが、あまり屋外での使用は想定しない方が良いです。
一般販売も予定
材料も縫製もすべて国内(岡山)なので、仕込みに時間がかかっていますが、なんとかCherokeeの出荷に間に合いそう。
そちらが落ち着いてからは、通常販売を予定しています。
販売価格は4,500円(税別)を予定。
極厚6号の倉敷帆布を使って、このサイズで、国内縫製でこの価格は破格だと思います。
これを主な商売するつもりはございませんので、お好きな方はどうぞという感じでひっそりとオンラインストアに並べますので・・・。
尚、こちらですが、
冒頭から説明している通り、Cherokeeのパッケージとして企画しました。
Cherokeeを購入頂いた方には全員、『HEAVY CANVAS BAG』が付いてます。
このバッグに入れて、Cherokeeをお届けします。
ぜひ、Cherokeeと共に手にしてくださいね。
総括
日本人の職人魂、昔ながらの生産方法を守り続ける倉敷帆布、世界に伝えたい、素晴らしい素材です。
写真と文章でこの魅力を伝えるのは非常に難しく、手にして頂いた方は五感で楽しんで頂ければ幸いです。
それと同時に・・・
まだまだ続く「自由な発想のサードウェーブジーンズ」の展開、私インディと一緒に楽しんでください。
この『HEAVY CANVAS BAG』に関するコメントもお待ちしております。
本日もご一読、ありがとうございました。
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