こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
シリーズでお届けしている、【アイイロデニムワークスを運営してみよう】。
第三回の今回は素人でも出来る『デザイン編』です。
例えばブログ等で使うロゴや、自分のアイコンなど、
別に「ブランド」ではなくても、個人のブランディングとしてオリジナリティのあるデザインが出来れば他と差別化ができますよね。
そんな“デザイン”というと、デザイナー呼ばれる職業の方が居て、その方々に依頼して作って頂く・・・のが通常ではあります。
ただ、当然それは高い技術が要求される技術職であり、センスが要求されるアートですので、依頼料はピンキリです。
決して「高い」とは言いませんが、ちょっとしたロゴデザインを作りたいときに、わざわざ業者さんを探して、デザインの趣旨を説明して、お金を払って、できたデザインに修正やらを依頼して、、、となると、お金以上に面倒な事が往々にしてあります。
もし自分でデザインが出来るようになれば、どれだけブログやブランドでの自己表現が楽しくなる事か…
そう思った私は、今ではアイイロデニムワークスに関わる全てのデザインは自分で行っています。
しかし私はデザインの知識や技術もなく、また描画ソフトを上手に使いこなしている訳ではありません。
そんな素人さんでも、ある程度のデザインが出来る方法を本日は記録したいと思います。
目次
アイイロデニム式 ブランド運営方法(デザイン編)
ヴィンテージデザインとは。
まず、このアイイロデニムワークスもそうですが、
多くのアメカジ系ブランドやショップなどはその取り扱いアイテムの性質上、1920年〜40年代の世界観の中で、関連するデザインも所謂「ヴィンテージデザイン」が多い訳です。
言い方に語弊があるかも知れませんが、アメリカの過去のアーカイブデザインを元にインスピレーションを受け、雰囲気やフォントなどを真似?するような形で作られています。
参考になるデザイン例が大量にあるアメカジの世界(各ブランドのフラッシャーとか見ると分かりやすいですよね)なので、要はゼロからイチを作り上げるクリエイティブなデザイナーによる前衛的なデザインが出来ずとも、ブランドの世界観が伝えられるという事です。
過去の例がたくさんあるデザインならば、今の時代では様々なツールを使いこなせば素人でも十分デザインが可能になります。
フリー(無料)で使える素材サイトを最大限活用する
では、どうやって素人がそのようなヴィンテージデザインを作ることが出来るのか?
それは、無料のデザインを集めてそれらを加工する方法を使います。
どうやって加工するのか?という話は後半にしますが、まずは加工出来るデザインを大量に集める方法です。
海外の英語サイトを中心に、無料でダウンロードできるベクター素材(イラストレーターで加工出来る素材)のサイトが数えきれないほどあります。
これを活用することで、デザインの経験がなくてもデザインが出来てしまいます。
無料で、個人が、素人でもデザイン出来ることの最大のメリットは、コストです。
(デザイン代が高いと、その分商品の販売価格に乗ってしまいますからね。)
では、デザインの無料サイトの中でも代表格をご紹介しましょう。
これがデザイナーのため…になるのか?素材集『Freepik(フリーピック)』
「デザイナーのための無料グラフィック素材集」と銘打たれたサイトで、大量のベクター素材がダウンロード可能なサイト、「Freepik」。
確かにデザイナーさんとしてはこれらの素材を使えば仕事が楽でしょうが、デザイナー経験が無い人でもこれらを使えばデザイン出来てしまう量のフリーデザインがダウンロード出来る始末。
類似のサイトはたくさんありますが、このFreepikは規模が大きくそれだけ選べるデザインが多いのです。
例えば「ヴィンテージ」や「Vintage」のキーワードで検索してみると、
こんなのが、もう数えきれないほど出てきます。
一部有料のデザインもありますが、著作権表記のルールを守ることで多くのデザインは無料で使用し、自分好みに加工可能。
デザイナーさんにとっては戦々恐々、我々素人にとっては便利な世の中になったものだ。
アイデアソースとして、デザインのサンプル帳がわりに眺めるだけでも十分価値のあるサイトです。
で、私が実際に使っているのは、次。
まさにデザイナークラッシャー、『Design Cuts(デザインカッツ)』
この『Design Cuts(デザインカッツ)』はメール登録だけで、毎週のようにフリーで使えるベクター形式のデザインデータがもらえます。
多くは有料のデザインですが、それらのデザインのクオリティが高く、そして価格が安い!
そして定期的にデザインのビッグセールをしており、フォントやヴィンテージ風デザインが大量に安く購入することが出来ます。
格安とは言え有料ですので、購入後のデザインの使用には自由度が高いのです。
特にフォントや背景、手書き風のデザインが充実しています。
私がデザインで使っているフォントの多くはここで、格安で購入しています。
用意されているカテゴリーの幅、そのボリュームがすごい。
身内や社内向けのデザインとかであれば、前出の無料の『Freepik』で、
一方でブランドロゴなどの何かしら「商用として人目に出していくデザイン」を作る場合はこの『Design cuts』が良いと私は思います。
で、これらの無料&格安素材を加工して、デザインをしていく前提で次の項に進んでいきましょう。
デザインに使うソフトはAdobe のイラストレーター
デザインをする上で、そのソフトが必要になります。
いわゆる「描画ソフト」と呼ばれるものになりますが、色々試した結果、私は結局王道のAdobe Illustrator CCを昨年から使っています。
初心者にとって、これをしっかり使いこなすのは難しいのですが、、、
冒頭に説明した通り、ゼロからデザインをする訳ではありません。
『Freepik』『Design Cuts』などで手に入れたフリーの素材を、少しずつ加工していく練習を繰り返しました。
例えば、デザインはそのままに色を変えるとか、デザインのベースは変えず文字だけ変更するとか、いくつかの気に入ったパーツを組み合わせて新しいロゴを作ってみるとか。
そんなことを繰り返していくと、初心者でも「大量に無料で取得できるデザインを加工し、組み合わせることで、新しいデザインを作ることが可能」であることに気づくことが出来ます。
そうして作ったデザインの一部が、こんな感じです。
Cherokeeの動画用に作ったロゴ。
手に入れた素材をベースにして細部は自身で加工し・・・20分くらいで完成。
Cherokeeのレーヨン織ネーム。
これは一からデザインを作りましたがカッコいいフォントをちょっといじる程度。
Vintage Mint Caseの動画用に作ったロゴ。
これも手に入れた素材をベースに加工したもの。
Cherokee購入者特典のノベルティ『Vintage Mint Case』のデザインは、手に入れた色々な素材を組み合わせました。
繰り返しますが、私はデザイナーでもなんでもありません。
エクセルとワードが人並みに使える程度の「サラリーマン」です…。
デザイナーに外注する
これらの方法が「簡単」と言っても、自分で作業をする労力というのは発生します。
それがいやだ!という人は、やはりデザイナーさんに依頼する方法を取ることになるでしょう。
しっかりしたブランドをやりたい&資金力がある方は、良いデザイナーさんに依頼するのが良いでしょうが、私が以前使っていたのは以下の方法です。
世界中のデザイナーを格安でアウトソーシングする『Fiverr』
『Fiverr』は世界中を結ぶクラウドソーシングのサービスです。
デザイン、ライティング、コンサルティング、翻訳など、、、様々な業務を世界の国々のフリーランスに仕事を依頼することが出来ます。
ただしサイトが全て英語で、また発注するフリーランスの方とのやりとりも英語であるので注意が必要です。
私も以前は何点か5ドル程度(!?)でデザインをオーダーした時期もありましたが、そのフリーランスの方々とデザインのコンセプトを打ち合わせするのに時間がかかるし、満足出来るデザインが中々出来ない →その修正のために何度もデザイナーとやりとりするのに時間がかかり、効率が悪かったですね。
極め付けに、私は気が付いてしまったんです。
このようなフリーランスのデザイナーさんの多くが『Design Cuts』などの「フリーの素材をちょっとカスタムしただけのものを納品してた」ってことに。
だから、私は自分でイラストレーターをいじれるようにする方向へシフトしました。
そして、慣れた頃に、書籍の作成に着手しました。
これは印刷会社のHPで無料でダウンロード出来る入稿用のデザインフォーマットの上に、購入したフォントを使って文字を埋めていきました。
このフォーマットがあるだけで、どれだけ制作が楽だったことか。
まとめ
今回でとりあえず思いついた【アイイロデニムワークスを運営してみよう】のコンテンツは終わりです。
また新しいテクニックやら事例ができたら、皆さんにもシェアします。
先人達が作り上げた様々な資産や技術が、今は無料(または格安)で、個人が使える時代。
当然、それら先人達へのリスペクトの気持ちは忘れてはいけませんが、
このような今の時代の仕組みを最大限活用すれば「大企業」「大資本」「大人数」でしかできなかったことが、今は一人で出来る時代になりました。
これはアイイロデニムワークスだけではなく、全てのこと・ものに対しても言えること。
どのような業界でもこのことに早く気づき、利用した人がますます有利になると思います。
だから、サードウェーブジーンズの流れはこれからますます、面白くなる。
特にアメカジブランドでスタッフとして働かれている方々は、そのブランドで働いた経験を活かし、機会があればどんどん独立することも可能でしょうね。
これらのサービスを最大限利用すれば小資本で自分のブランドにチャレンジできる時代ですから。
本日もご一読、ありがとうございました。
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