こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
アメカジを愛するものの間では、「穿きこんだジーンズはいつ洗うべきか?」の論争はつきません。
週一で洗う者。
半年に一度洗う者。
糊落としもせず、一度も洗わず穿きこみを続ける猛者も。
人それぞれがコダワリを持ち、理想のデニムのエイジングを目指す旅を続ける一方で、
アメカジのファッションアイテムとして外せない「スニーカー」に関してはどうでしょう?
スニーカーの洗濯頻度には無頓着で、
頻繁に手入れをするという人は、ほぼ皆無。
おそらく、買ってから一度も洗わないまま、ボロボロになるまで履き潰すという人も多いのではないでしょうか?
1日の足の汗の量はコップ1杯分もあるというのに。
ただ、服と違ってスニーカーは洗ったらダメージを負ってしまう場合もありますし、それを恐れて洗わないという人も少なくないでしょう。
結論から言うと、「ほとんどのスニーカーは、あまり気にせず洗っちゃってOK」です。
私自身、「靴のお手入れ」は好きな方でして、その経験から自己流ですがノウハウがいくつかあります。
今日はその中でも、アメカジファンなら一足は買ったことがあるだろう、レザー版の「オールスター」を丸洗いしてピカピカにする方法についてお話ししていきます。
最終的には各自の自己責任のもとになりますが、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
コンバース・オールスター“レザー”の丸洗い方法
汚れの箇所を確認する
今回、3年ほど履き込んだコンバース・ジャパンのオールスター“レザー”ハイカットを洗っていきます。
さて、これはオールスター“レザー”に限った話ではありませんが、スニーカーを洗う前に、まずはどこが、どう汚れているかを観察します。
写真ではわかりにくいですが、黒レザーのアッパー部分に泥汚れ・埃汚れが付着していますので、これを全体的に洗いたいと思います。
あと、オールスターによくありがちな、トゥやソール部分の黒ずみ汚れがひどいですね。
この多くは、道路など汚れた場所との摩擦で汚れが付着してしまった形です。
消しゴムが黒ずむのと同じ原理ですね。
これが頑固でなかなか落ちないのですが、今回は簡単に汚れをとってしまいますよ。
ヒールも同様。
大体の人が、スニーカーは踵を踏みながら脱ぎはきしますから、どうしてもここも黒くなってきます。
ここも今回、綺麗に洗いましょうか。
スニーカー丸い洗い洗濯道具を用意
それでは、丸洗いするための道具を用意していきましょう。
まず、以下のもの。
・水が溜められる桶のようなもの
・洗剤を泡立てて洗うためのスポンジまたはブラシ
・メラミンスポンジ(“激落ちくん”など)
・タオル
これらはブランドなどにはこだわらず、自宅にあるもので代用できるものを積極的に活用して下さい。
尚、丸洗いするための桶は、これ一つあればスニーカーだけでなく、デニム洗いも含めて非常に重宝しますのでおすすめです。
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SNEAKER CARE SHAMPOO(スニーカー・ケア・シャンプー/コロンブス)
そして、このオールスター・レザーを丸洗いする上で是非手に入れて頂きたいのが、コロンブス社のSNEAKER CARE SHAMPOO(スニーカー・ケア・シャンプー)です。
スニーカー専用シャンプーと言えば、今いくつかリリースされていますが、
このSNEAKER CARE SHAMPOOが他と違うのは、皮革用柔軟剤が配合されていること。
それにより、キャンバスだけでなく天然皮革も硬化を抑えながら洗いあげることが可能な万能洗剤。
つまり、これ1本持っておけば、どんなスニーカーもジャブジャブ洗えるってこと。
スニーカーケア用に家においておくと、本当に重宝しますよ。
M.モゥブレィ プレステージ クリームナチュラーレ(必須ではないけどあればGood)
もう一つ、丸洗い後のケアとして、レザーを保湿するためのクリームを出来れば用意しましょう。
おすすめは【M.モゥブレィ クリームナチュラーレ】。
この【M.モゥブレィ プレステージ クリームナチュラーレ】(ナチュラルカラー)は、私もレザーブーツやレザージャケットなど、様々なレザー商品全般のケアに使っているクリームなのですが、
何が良いって、塗り込んだ後「ベタづかず、さらっとした手触り」になること。
他のオイル等でも良いですが、なるべくベタつきが残るレザーオイル等は避けましょう。
ベタつきがあるものは、泥や埃が付着しやすく、結果再びすぐに汚れが目立ってしまうので。
下準備をする
それでは、丸洗いのための下準備を行いましょう。
まずは靴紐を外します。
靴紐は、白い紐であれば漂白剤につけて洗濯をしましょう。
また、スニーカー本体はブラシなどで事前に軽く埃を払っておきます。
桶にぬるま湯をはりましょう。
丸洗いをすると言っても丸々つけおきする訳ではありません。
4~5cmほどの深さまでぬるま湯を入れておけば良いでしょう。
これで下準備は完了。
レザーのアッパーを洗剤で泡立てて洗っていく
それでは、洗っていきましょう。
桶にはったぬるま湯にオールスター・レザーのアッパー部分を中心に沈め、汚れを流していきます。
スポンジやブラシ等で、アッパーの汚れが目立つところを中心に、まずは軽く流していきましょう。
特にシュータンのキワの部分は汚れや埃が溜まりやすいので、ここもジャブジャブと漬けながら取り除いていきます。
さて、ここからが本番。
SNEAKER CARE SHAMPOOを、アッパーに10円玉ほどの量を落とします。
そして…
ブラシやスポンジで泡立て、その泡を汚れたアッパー全体に馴染ませていきましょう。
どのような汚れもそうなのですが、汚れは基本、泡で浮かせて落とすもの。
ここでは、汚れ部分を擦る前に、まずしっかり泡立てることを意識してスポンジやブラシを使っていきます。
このSNEAKER CARE SHAMPOOは泡立ちも良く、扱いが楽です。
必要に応じてシャンプーを追加し、ぬるま湯を足しながら全体をシャワシャワと泡まみれにして汚れを落としていきます。
インソールも同じように泡立てながら洗っていきましょう。
尚、多くのスニーカーの場合、このインソールをブラシ等で擦って洗うと、ブランドロゴなどの印字が消えてしまいます。
私はあまり気にしないのですが、印字を消したくない方は、
インソール部分は自分の「洗顔」と同じような感覚で、指でSHAMPOOを泡立てて汚れを浮かすイメージで洗ってみましょう。
アッパー全体をシャンプーで洗い終えたら、ぬるま湯につけて泡を洗い流します。
次は、ソールの汚れ落としです。
ゴムソールをメラミンスポンジで磨き上げる
次に、ソールのこびりついた汚れを落とします。
普通の洗剤ではなかなか落ちないこの汚れ…
使うのはメラミンスポンジ。
小さめにカットしてあった方が、取り回しが楽ですよ。
そのメラミンスポンジに、SNEAKER CARE SHAMPOO を数滴たらしておきましょう。
そして…
色素が付着した汚れ部分を擦っていきます。
この時、力を入れすぎる必要はありません。
どちらかというと、中程度の力加減で繰り返し擦っていきます。
消しゴムと同じ感覚で、スポンジの角も使うと効果的です。
そうすると・・・
ピッカーン。
新品の輝きに、元通り。
本当に簡単に、汚れが消えていきます。
尚、メラミンスポンジで汚れを擦っていると、消しゴムのようにスポンジ自体が削れて小さくなっていきます。
そんな時は躊躇せず、新しいスポンジに変えてクリーニングを続けましょう。
ソール全体を、メラミンスポンジでクリーニング完了。
全体をぬるま湯で洗い流します。
中に古紙を詰めて乾燥
これで全体が洗いあがりました。
SNEAKER CARE SHAMPOOのおかげで、めちゃくちゃさっぱりな洗いあがりになりますよ。
これを乾燥させます。
できる範囲で、タオルで水気を拭き取っておきましょう。
SNEAKER CARE SHAMPOOに皮革用柔軟剤が配合されているとは言え、乾燥後は多少アッパーの革が硬くなります。
その際に変に型崩れするのを防ぐ目的もかねて、内部に古紙を詰めて形を整えつつ、乾燥を早めていきましょう。
こんな感じです。
日陰で1日、ゆっくり乾燥させましょう。
直射日光下では革が硬化しがちなので、注意して下さい。
レザーを保湿してケアする
先ほどの丸洗い後、乾燥が確認できたら仕上げに入ります。
丸洗い→乾燥によって失われたレザーの水分を保湿していきます。
【M.モゥブレィ クリームナチュラーレ】を適量、タオルなどの布に取り…
円を描くように薄く伸ばしていきましょう。
このクリームナチュラーレは伸びが非常に良いので、あまりつけすぎる必要はありません。
シュータン部分も忘れずに。
ベタつかない程度にクリームが塗布できれば、ティッシュなどでも良いので軽く乾拭きしましょう。
これで丸洗い+ケアが完了です。
お疲れ様でした。
丸洗い、完了→ 靴紐を変えてイメチェンしてみる
これで全体が洗いあがりました。
SNEAKER CARE SHAMPOOの洗浄力のおかげで、レザーのアッパーの黒が引き締まって見えるのが分かるかと思います。
履き込んだシワなどはそのままに、汚れは落ちてまるで新品の輝き。
トゥの汚れも、ほぼ消えました。
メラミンスポンジの力、素晴らしい。
ただ、今回、靴紐は漂白剤を使っても綺麗に汚れが落ちませんでした。
せっかく新品同様になったスニーカー。
せっかくなので、靴紐を変えて、イメージチェンジしてみましょう。
ブーツなどでもそうなのですが、
私は黒いボティに、茶色の紐の組み合わせがお気に入り。
ということで…
茶色の紐を用意。
装着完了。
どうでしょう。
輝きを取り戻したレザーアッパーといい、以前とはまるで違うレザースニーカーに変身しました。
紐を変えただけで、ミリタリーテイストを感じる一足に。
靴紐ってやっぱり、スニーカーのイメージを決定する重要なパーツですね。
シャンプーのおかげで、アッパーは非常に綺麗で滑らかな表情です。
またクリームのおかげでレザーの硬化は見られません。
丸洗い、大成功です。
トゥーを含めたソールも、非常に美しくなりました。
削れたヒールはどうしようもないけど・・・
【まとめ】大好きなスニーカーを、長く愛そう。
以上。
オールスター・レザー、丸洗いの方法でした。
ジーンズもそうですが、生地というのは皮脂を含む汗が染みこんだままにすればダメージを蓄積していき破損するスピードも早まります。
スニーカーも当然、同じなのです。
1日、コップ1杯分の汗をかく、足。
長く愛したいスニーカーであれば尚更、正しい方法を用いて、適切なタイミングで洗うことを推奨します。
その結果、大好きなスニーカーを長く楽しむことができる訳ですからね。
「レザーだから、丸洗いはできない」という訳では決してありません。
あくまでも自己責任ですが、是非皆さんも参考にしてみて下さい。
【関連】キャンバススニーカーの丸洗いの方法
今日はレザーの洗い方でしたが、キャンバススニーカーはもっとシンプルに洗濯が出来ます。
こちらもよろしければ参考にしてみて下さいね。
本日もご一読、ありがとうございました。
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