こんにちは、インディです。
ジーンズはもともとは労働着。
シルエットよりも耐久性が求められ、
何よりも生産効率性が求められた結果、
リーバイスが辿り着いたのが今の5ポケットパンツのスタイル。
他の衣類と違う特徴として、パターンに直線が多用されていて
生地の裁断や縫製の効率化・単純化が計られています。
(曲線が使われるのは、ポケットやヒップの部分など、ごく一部なのです)
これにより、技術が無いワーカーさんでも縫えるような設計になっていました。
(そんな当時のラフな縫製を現代に再現するために、今日本では技術がある職人さんが縫製をしているという。。。)
そこまで無駄を削ぎ落とした設計になっていながら、
ジーンズの誕生から100年経った今でもかっこいいのですから、奇跡の衣類と言う他ありません。
さて、今日はジーンズの縫製で良くみる、二本針で縫製される箇所について。
例えばヨークと呼ばれる、ジーンズのバックポケットの上部の腰の部分。
ここは2本針のチェーンステッチで縫われています。
二本針で縫われるステッチの間はミシンの設定で調整可能ですが、多くは8mm。
そして、その二本針ステッチと生地の端の距離のことを、コバと言いますが(上写真参考)、
コバは、多くのジーンズでは2mmに設定されています。
合計で10mm=1cmがこのステッチの箇所。
これが良くある、ジーンズの縫製に使われるフォーマットでして、
縫製の指示書にもシンプルに「コバ2」とか書いておくのですが、
これが、コバは2mmで縫製してください、という意味になります。
ウエアハウスは縫製にもセンチではなく当時のアメリカ同様にインチをベースに指示しているということで、この調整の幅は若干違うのかもしれませんが、
私が測った感じだと、その違いは明確には分かりませんでした。
このコバや二本針ステッチの距離が具体的にどのようにジーンズに影響を与えるかというと
シンプルに見た目の問題と、あとは色落ちした際の、パッカリングの出方になります。
今回のオリジナルジーンズではこのフォーマット通り、2mm-8mm を全体に渡り採用しますが、
一部のみ、コバを3mmに指定しています。
今回のオリジナルジーンズ、
最終サンプルの制作も大詰め。
お見せできる日も近くなってきました。
本日もご一読、ありがとうございました。
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