こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
Cherokee(CRK-018)に採用した肉厚の牛革、特注サイズ革パッチは、防縮加工が施されています。
「防縮加工」というと、ネガティブに聞こえる方もいるかも知れません。
それは「昔のジーンズの革パッチは防縮加工なんて施されてなかった」からであり、
つまり防縮加工の革を採用したジーンズは、ディテールの再現性が低いジーンズと評価されることもあると理解しています。
これは昔と同じように整理加工のされていない「キバタ」でなければ良い色落ちがしない、と評価されているデニム生地と同様です。(実際そんなことは全くありませんが)
では、私がなぜCherokeeで防縮加工を施した革パッチをあえて選択したのか??
これは、私の私物の、フラットヘッドの初期ファーストタイプのGジャン。
フラットヘッドのロゴを焼印でデザインを落とし込んだこの美しい革パッチは、私がこのジャケットの好きなディテールの一つでした。
毎日のように着用を繰り返していたある日、洗濯ついでに乾燥機に入れて見たんです。
熱を入れて、もうちょっとデニム生地の目を詰めてみたいな、と思って。
そうしたら。
革パッチが、めっちゃ縮んだ、そしてカチカチに固まった。
そう、これは、昔ながらの「防縮加工無し」の革を使っていたから。
当時のディテールを追うのであれば、これは当然のディテール。
つまりフラットヘッドさん、こう言う経年変化も計算し、良いものを作っているのです。
しかし、私は縮ませるつもり無く、縮ませてしまった。
こんな感じで、革パッチの縮みに合わせて生地がよってしまいました。
これを、ヴィンテージの古着に見られる経年変化と同じだから良いよね、という人もいるでしょう。
ただ、私にとって、これはネガティブな経年変化でしかありませんでした。
まず、すごく着心地が悪くなった(肩が突っ張る)ので、それを解決するには革パッチを取り外さなければならない。
何よりこの革パッチはお気に入りだったのに、それが意図せず破損してしまった。
一言で言うと、「悲しい気持ち」になってしまい、この「革が縮む経年変化」を好きになれなかったのです。
自由な発想で企画するサードウェーブジーンズは、別に過去のヴィンテージのアーカイブの仕様を追いかける必要はありません。
自分が好きなディテール&経年変化を追い続け、そして完成させたのがCherokee。
特に革パッチに関しては気合いを入れて作りましたから、それが同じように縮んで破損するなんて悲しい思いをしたくない。
そこで、防縮加工済みの革を選んで採用したのです。
本日もご一読、ありがとうございました。
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