こんにちは、インディです。
Levi’sと並ぶ世界のジーンズメーカー、Lee。
このLeeはアメリカで創業された会社ですが、
1980年代にエドウィンがその日本部門に当たる「リー・ジャパン(株)」を買収したことにより、
現在日本国内向けの商品開発と販売はエドウィンが行なっています。
では、日本以外の国は、どうなのか?
Lee(正確にはそのブランドオーナーのVF Corporation)が商品開発&販売をしています。
・・・そう、日本と日本以外では、展開しているラインナップが全然違うんです。
で、本家=海外のLeeも、いくつか展開が分かれています。
アメリカで展開する本家[Lee]と、ヨーロッパで展開される[Lee EU]、そしてオーストラリアで展開される[Lee Australia]。
エドウィン社の流通の兼ね合いで、おそらく私たちはその海外版(本家?)のLeeを目にすることがほぼありません。
しかし、特に[Lee EU]では、古き良きLeeを理解し、日本のファブリックを使ったセルヴィッチジーンズの新商品が継続的に展開されています。
そこで今日は、海外を含めたLeeの展開、そして面白いと思ったモデルをご紹介します。
目次
Lee(UK)
古き良きLeeのイメージも踏襲しつつ、全体的に細身なヨーロッパテイストを持つ「EU Lee」。
積極的に魅力的なセルビッチジーンズを企画しています。
たとえばこれ。
101 RIDER JEANS ナチュラルインディゴ(コーンデニム)15 oz
その名の通りで、アメリカのコーン社デニム、
しかも「ナチュラルインディゴ染め」のデニム生地を使った15oz のライダース。耳付きです。
Leeの中では比較的ヘビーオンス。
シルエットも現代的にアレンジされていて、スーパーかっこいい一品。
101Z 黄&青耳 19oz
Leeで前例を聞いたことがない、19ozという日本産のヘビーオンス生地を使った101Z。
このほかにも、EU企画では”101″をベースにしたデニム生地違いがたくさんあり、面白い。
・・・が、正直「101のラインナップが多すぎる」。
Lee (USA)
https://www.lee.com/homepage.html
LEEの本家・・・ではあるべきですが、残念ながらGAPやZARAのような「ファストファッション」と変わらない展開。
私たちがよく知るLeeの姿とはかけ離れた、カジュアルブランドと化しており、
コメントすることは何もありません。
「LEE EUROPEAN COLLECTION」と題して、上記のLee EU企画のジーンズは少数のみ展開しています。
Lee (Australia)
Leeという名前を使いつつ、独自の展開を見せるオーストラリア。
ジーンズもポケットの飾りステッチや革パッチなどは我々の知るLeeそのものですが、
完全に別ブランドと考えて良い展開。
なんせ、“101”の型番すら出て来ないのですから。
Lee (Japan)
私たちが日本で目にするのが、このLee Japan=エドウィン社が企画・開発している商品。
アーカイブラインにて自社ヴィンテージの復刻を行なっていますが、これは日本の企画。
では日本「だけ」の展開か?というと、そうでもないようで、
私の住むタイ・バンコクのLeeの正規店でも日本企画の101が販売されてたりするし、
このあたりの事情は詳しくは分かりません。
Lee JAPAN、HPの更新頻度が悪い・・・。
総評
事業の規模が大きく、世界で展開するようになり、
各国ごとのトレンドや流通事情に対応する形で商品も細分化されて、
間に商社が入ったり、ブランド名だけを使うフランチャイズなどが現れた結果・・・
ブランディングが世界で統一されていないインターナショナルブランドは少なくありません。
このLeeは、まさにそれ・・・??。 「とっちらかってる」感じ。
その点で言えば、Levi’sは「LVCライン」を世界共通で展開し、
「アーカイブ」のブランディングを上手く行えていると言えます。
Leeーウエアハウスによる復刻、以前ありましたけど、
また実現しないですかね?
もっと言えば、エドウィンさん、もう少しアーカイブに力を入れて欲しいなぁ。
アメリカ生まれのLeeの過去の歴史を一番大切にしているのは、
今や極東に暮らす日本人でしょうから。
本日もご一読、ありがとうございました。
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