こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
今日は私物のリーバイス、1960年代後半のデニムジャケット(4thモデル)のディテールをチェックしてみたいと思います。
4thタイプと呼ばれるジャケットとは通常、557の後継である品番「70505」を指しますが、私が所有しているのはそのバリエーションの一つである品番「71205」。
「70505」ベースの、いわゆるロング丈モデルです。
1stや2nd、3rdと比べるとヴィンテージの価値はありませんが、私個人的に気に入っている一着です。
目次
LEVI’S 4th デニムジャケット 71205 ビッグE ロングタイプ(リーバイス)
概要
こちらが本日、ディテールを見ていく LEVI’S 4th デニムジャケット [71205] ロングタイプ。
レギュラー丈である品番「70505」の、ロング丈バージョンになります。
レギュラーに比べると身幅は同じで丈が帯一本分(3~4cm)長いため、ヴィンテージのジャケットにも関わらず今のスタイルに非常に合わせやすいのが特徴です。
袖も若干、レギュラーに比べると長くなります。
4thタイプのジャケットの中でもビッグEは1966年~1971年まで製造されていましたが、こちらはその中でも後期にあたる1968~1971年製造モデルになります。
おおよそ50年前ですね。
ディテール
さて、使われているデニム生地はプリシュランク=防縮加工済みのもの。
縦落ち感は弱いのですが、独特の青みが特徴です。
特にこの個体は洗濯頻度が多かったようで、ダメージは少ないのですが、色が全体的に落ちた状態の古着でした。
生地の質感や色味は、私物517ビッグEに限りなく近いものがあります。
3rdモデルと呼ばれる557XX(1962年~1966年)の時にも558XXと呼ばれるロング丈モデルが存在していましたが、これはその後継モデルということになります。
本当はその558XXが欲しかったのですが、そもそも個体も少なく、マイサイズを見つけられなくてこの「71205」を購入したというのが経緯。
3rdから4thに変わる一番の見分けポイント。パッチが細長紙パッチ(小パッチ)。
そのパッチの下にはケアタグ付き。
これがあまり見かけない仕様だったりしますが、調べてみると、4thのビッグEの最終モデルにつけられているようです。
ピスネームはRマーク、両面、不均等VのビッグE。
ボタンはカッパーボタン。
このポケット周りのアタリの雰囲気、好きです。
ポケットフラップ裏は通常デニム生地。
カンヌキは紺ステッチなのも、70505の特徴的なディテール。
ロング丈71205 も、丈ん長さが違うだけで基本的なディテールは70505に沿っています。
全体的に綺麗だけど、帯のチェーンは解けてきたし、ボタン裏も錆びちゃった。
巻縫いのパッカリングが綺麗に出ています。
オレンジのステッチが映えます。
夕立の雨のような縦落ちバリバリのデニムも好きだけど、まだらな濃淡のグラデーションが重なり、まるで海の水面のようなこの時代のデニムも嫌いではありません。
こんな色味のジャケットですから、前ボタンをガッチリ留めても重苦しくならないので、色々なアイテムと組み合わせて遊べます。
ちなみに、ボタン裏の刻印は526でした。
細部を見ていくと、実に完成度の高いジャケットだと思います。
リーバイスは1st、2ndと、直線ベースのボックスシルエットのジャケットをリリースしていて、その後に立体裁断を取り入れた3rdをリリースするのですが、テイストの振り幅がすごいですよね。
きっと60年代の3rdのリリース当時は奇抜なデザインに捉えられていたかも知れません。
まさか50年後まで同じデザインでリリースされ続けるとは、当時は考えていなかったことでしょう。
ちなみに、今でも古着屋にいけば、この手の4thタイプのビッグEはたくさん見つけることが出来ます。
お値段は、程度によりますけど2~3万円の間って感じでしょうか。
ただ、このロング丈の 71205 はあまり玉数が無いので、マイサイズに出会える確率はかなり低かったりします。
4thの中でもビッグEは最近は少しずつ値段が高騰しはじめているそうです。
日本ではジーンズのビッグEが高値で売れていることから、アメリカ人バイヤーがこの4thのビッグEも高値で取引をしようとしているので、仕入れ値が高くなりがちだとか。
【まとめ】お買い得なヴィンテージ、良い出会いがあればGET
以上、LEVI’S 4th デニムジャケット 71205 ビッグE ロングタイプでした。
定期的にタンスの肥やしになる一着ですが、やっぱりカッコいいし、ロング丈は便利。
50年前の一着にも関わらず、値段もまだ2〜3万円以内で購入することが可能であれば、非常にお買い得だと言えるでしょう。
現在価格が安いため、これから相場が上がることはあっても、これ以上値下がりすることはありません。
価格が価格なので家でも気兼ねなく着れるヴィンテージですし、もしマイサイズ&好みの色落ちの一着に出会うことが出来れば、確保しておいても良いかも。
まぁ、古着全般に言うことができますが、「ご縁を大切に」。
本日もご一読、ありがとうございました。
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