こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
先日、ジーンズショップのライトオンのプレスリリースにて、以下の文言がありました。
これを読んで、ちょっと目を疑いました。
数年前のネットニュースでも読んでいるのかな?・・・と。
なぜなら、今でもリーバイスには「MADE IN USA」って、ありますから。
目次
アメリカ国内生産の『MADE IN THE USA』コレクション
概要
以下、ライトオンのプレスリリースから抜粋。
現在、リーバイス®では、501®のリジット(未洗い)商品を「MADE IN THE USA」として展開しており、今回、Right-onにて、新たに加工を施した501®や511™を含めた全6型(501®、501®セルビッジ、511™セルビッジ)を展開します。
なるほど、リーバイスが『MADE IN THE USA』のラインナップを増やす、と。
その追加ラインナップの先行販売をライトオンでする、ということ??
プレスリリースの説明文言がややこしいだけか・・・と思いきや、
展開内容も、ちょっとややこしかったりする。
なぜなら、リーバイスの現行の「MADE IN THE USA」は『LVC』カテゴリーですが、
一方、今回の「追加」と呼ばれるものは「レギュラーカテゴリー」となるからです。
今回の商品展開
ライトオンのプレスリリースによると、今回の追加は、全6型(501®の加工有り・無し、501®セルビッジの加工有り・無し、511™セルビッジの加工有り・無し)とのことです。
この品番【00501~】というのは現行のレギュラー501につけられる品番なので、LVCカテゴリーではありません。
プレスリリースでこの辺りを混ぜて伝えてしまってるので我々は混乱してしまいますが・・・。
要は、今私たちが知っているリーバイスのLVCのラインとは別の、新しい「MADE IN THE USA」であると考えた方がわかりやすいでしょうね。
一言でいえば、現行の501をアメリカ生産したシリーズ、という形で考えるのが良いかと。
うん、これは非常に面白い。
そして、その新しい「MADE IN THE USA」の中でも一番の注目は501®セルビッジの加工「無し」であることは間違い無いでしょう。
上記モデルの販売価格は16,000円(税別)。
・・・これは、魅力的。
リーバイスの現行の「MADE IN USA」とは。
おさらいですが、プレスリリースにも書かれている通り、リーバイスは現行でも(「LVC」のラインで)「MADE IN USA」をやっています。
コンセプトはリーバイス(自社)のビンテージモデルの完全再現で、コーンミルズ・ホワイトオークのデニム生地を使い、副資材(ボタンや縫製糸、パッチなど)も当時を再現する特別版であるとは言え、、、それらの価格は30,000円オーバーの、プレミアムなライン。
これに比べて、今回の16,000円(税別)という価格は、なんと良心的なのでしょうか。
「モデルやシリーズの展開がバラバラで、わかりにくいよ!」・・・と文句をつけたい気持ちがありましたが、この値段で出されたら、思わず微笑んでしまいます。
色々と邪推してみる。
上場企業って、決算が近くなると部署やチームごとにの目標の達成のために単純に「売り上げを作るため」の商品が企画されることは往々にしてあります。
リーバイス・ジャパンも上場企業ですが、確か決算っこの11月末なんですよね。
このタイミングで先行という形で最大手のライトオンに独占的に取り扱ってもらうことになったのは、ひょっとすると年度末の売り上げ調整という事情があるかもしれません。
または年内に閉鎖されるコーンミルズ工場にあったデニム生地の在庫の処理を頼まれて、それを使うことを前提に企画された商品、なのかもしれません。
でも…そんなことはどうでも良く、一言でいうと「購入して損の無い」一品でしょう。
まとめ
惜しまれつつも、ホワイトオーク工場は今年で閉鎖されます。↓↓
どのような事情があるにせよ、この現行501の「USA生産モデル」は貴重な品番に違いありません。
ジーンズの起源である「リーバイス」が、黄金期を作り上げた「コーンミルズのデニム生地」を使って「アメリカ国内で生産する」ことの説得力は、すごいものがある。
他のジーンズブランド、特にクオリティの高い日本のデニムメーカーがどんなにお金をかけて素晴らしい物作りをしても、絶対に真似できない「背景」と「説得力」がこの商品にはあります。
↓そんなことを語った、過去の記事↓
価格も良心的なので、購入して損は無いでしょう。
というか、かなり売れるでしょうね。これ。
本日もご一読、ありがとうございました。
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