リーバイスが「オレンジタブ」をリマスター?【Levi’s® Orange Tab Collection】

リーバイス オレンジタブ
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こんにちは、インディです。

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リーバイスから2017年の新ラインとして「オレンジタブコレクション(Orange Tab Collection)」が発表されました。

そう、あの60〜70年代にリーバイスが展開していた、オレンジタブです。

さらにいえば、今ではLVCで「復刻」を出している、あのオレンジタブです。

で、今回のオレンジタブコレクションは、過去の復刻とは違い、別物のニューラインとのこと。

LVCの復刻と混在する形となり、若干ややこしいことになっています。

目次

この春スタートの『Levi’s® Orange Tab Collection』とは?

リーバイス オレンジタブ

〜Levi’s HPより〜

2017年春、現代にリマスターしたLevi’s® Orange Tab コレクションは、当時の復刻ではなく、60年代後半から70年代前半の自由なスピリットやカルチャーを感じられるスタイルを受け継ぎながら、今の若者にむけたデザインとフィットが登場します。

出典:http://levi.jp/special2/orange_tab/

と言うことで、要は60年〜70年代のテイスト(ヒッピーとか?)を漂わせつつ、現代のトレンドにアレンジした新シリーズとのこと。

このコンセプトは、私、好きです。

さぁ、どんなシリーズになるでしょうか。

詳しくは、こちらのリーバイスオフィシャルHPのオレンジタブをご覧ください。

リーバイス オレンジタブの歴史とは?

元々のオレンジタブのルーツのお話を。

当時はXX / BIG Eに代表される赤タブ時代のリーバイスでしたが、

若者にターゲットを絞り、赤タブのシリーズよりスリムでスタイリッシュに、(当時の)トレンドにフィットするジーンズを「手頃な価格」で提供する安価なラインとして、1960年代後半に誕生しました。

そこそこ支持され、長く続いたラインです。

リーバイス オレンジタブ

オレンジタブのモデルとして有名なのは606。

リーバイス606

セルヴィッチ耳が無く、タブはオレンジに黒字。

リベットもバータックに変わり、シルエットはスリム且つ、腰履きするようなボックスシルエット。

今のトレンドにマッチするモデル、だと思う。

女性が着ても可愛いんよね。

すでに販売中のLVCの復刻版オレンジタブ 1969 606

オレンジタブの復刻版は、LVCラインにてすでに商品化済み。

リーバイス オレンジタブ

当時と同じコーンミルズ社のデニムを使っているなど、リーバイスなりのこだわりが詰まっています。

(※LEVI’S(R) VINTAGE CLOTHING 1969 606 ジーンズは2018年2月現在は販売終了)

以前は赤タブのヴィンテージが注目を浴びるその傍らで、オレンジタブのオリジナル606は古着屋見ると簡単に見つかるイメージありましたけど、

最近は程度の良いものがなかなか見つから無くなりましたから、このLVCの企画セレクトはあり。

このモデルがあることで、「リーバイス、いろいろ復刻するぜ!」的なLVCの方向性に広がりが出ました。

今回始まる新しい「オレンジタブコレクション」は、この過去の復刻=LVCラインではないので、間違って購入しないように注意

今回のオレンジタブ、イケてない2つのポイント。

で、リーバイスのHPで詳細を見てみたところ、、、コンセプトとは裏腹に、ちょっと残念な点が。

その一つ目、「値段がそこそこ高い」こと

元々オレンジラインが若者に支持された理由は、製造工程をシンプルにした低単価モデルで、若者のトレンドに合わせたシルエットにしたから。

この新しいラインを聞いた時に、価格帯を抑え、スタイルを現代に合わせる、喧嘩相手はファストファッションなのかなぁ、って予想したのですが、

ふたを開けて見ると、中途半端な値段設定。

例えば、ウォッシュ加工のジーンズが14,000円台。 いやいや、、、。

もう一つは、ボトムにコンセプト通りの一貫性が無いこと。

例えば、今回、517がオレンジタブとして出ます(2017年4月現在で公式HPから削除)。

↑オフィシャルHPから赤タブの517が消えている? こっちに集約するのかな?

さらにいえば、先日501でスキニーバージョンが出たばかりですが、

リーバイス 501® SKINNY(品番:34268-0005)

リーバイスの新定番となるのか?セルビッジデニム使用【501 SKINNY】

2017-02-11

案の定、オレンジタブでもスキニーが

だったら、やっぱり501でスキニー出す必要なかったんじゃ無い? ってみんなツッコむ。

つまり、「とりあえず、オレンジのタブ付けてみました」っていうノリなような気がしてならず、心配。

一方、レディースラインは自由にコンセプトに沿って展開できている感じ。

レディースメインのラインなのかなぁ。。。

総評

リーバイス オレンジタブ

私自身、元々「リーバイス オレンジタブ」のオリジナルに対する知識も愛着もないので今回のコレクションはスルーですけど、

このラインをどういう形で育て展開していくのか、この先が気になります。

常識に囚われ、新しいチャレンジをしなければ、新しい顧客が開拓できず、先が細くなるばかり。

そう言う意味で、古いファンが「おいおい」って思うような今回のシリーズも、

リーバイスにとってのチャレンジなのかもしれませんね。

いやー、でもこの価格ってのが、本当に・・・キッツイね。

年末、アウトレットで放出されますよ・・・。

本日もご一読、ありがとうございました。

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ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。