こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
昨年、企画段階から多くのお問い合わせを頂き、販売直後に速攻完売したオリジナルアイテム『Vintage Mint Case』。
私自身が好きなベトナムZIPPOを再現しつつ、ジーンズのコインポケットの当たりを自然につけるためのツールとして、素材とメッキ塗装にこだわったフリスクケース。
完全オリジナルで作り出したもので、手間隙かかりましたが、完成した時の満足度といったら…。
で、こちら。
昨年の完売後、追加生産はしておりませんでしたが、その後も頻繁にお問い合わせを頂いていました。
それを今回、再生産します。
それにあたり作り方を見直し、さらに“本物”に近づけた作品にアップグレードしました。
本日はそちらに関して、お伝えしたいと思います。
目次
新 Vintage Mint Case(ヴィンテージ ミントケース)
刻印方法の見直し
さて、以前リリースした『Vintage Mint Case』も、かなり時間をかけて細かい調整をして完成させたので悔いは残っていないのですが。
本物のベトナムZIPPOの魅力であるその「刻印」の作り方に決定的な違いがあったのは事実。
本物のベトナムZIPPOは、当時のベトナムの街角のカフェスタンドなどで、ローカルの方々がアメリカ兵のZIPPOに、手動の卓上刻印機を使って「物理的」に削って作られた刻印。
一方、これまでリリースした『Vintage Mint Case』は、当時の刻印を再現したデータを作成し、「レーザー彫刻」をしたものでした。
↑こちらが、前回のバージョンでレーザー刻印を使ったもの。
レーザーだとデザインに対して正確無比に刻印ができるのですが、ベトナムジッポの刻印としては綺麗すぎる点もありました。それに、刻印の周りがどうしてもレーザーで焼け焦げた跡がつく。
これはこれでカッコいいのですが、ベトナムジッポの風合いに近づけた作品として更に深堀すべく…。
私の野心はこの1年間、「レーザーではなく、本物の刻印機を使って、デザインを再現したい!」ということでした。
そこで、昨年、共に『Vintage Mint Case』を作り上げて頂いた、千葉に工房を構える「鈴木金属製作所」の鈴木さんにご相談。
やったる!!!
という職人魂、いただきました☆
スタッフの方々も、アパレルに造詣の深い方々ばかりで、ベトナムZIPPOの再現ならあーしてこうしてー、ということを話し合いながら…
最後、NC彫刻機というマシンを使って、彫刻を施す製造方法に着手。
コンピューターがリューターを使って、一つずつデザインを彫っていく、まさに「ありし日のベトナム」と同じ刻印方法が、これで実現。
ただ、一つずつセットして刻印する必要があるので、生産に時間が非常にかかるのが欠点。
1時間に3〜4個くらいしかできません(汗)
本当は断りたいようなお仕事でしょうが、しかし、「鈴木金属製作所」の職人の皆さんは快く受けていただけた!!
感謝!!
細かい調整を行う
彫刻機を使っているからそれで完璧、という訳ではありません。
彫刻機を使った上で「ベトナムZIPPO」の風合いが出せるよう、デザインデータや機械の彫りの調整を繰り返します。
データを、少しずつ、微調整して…
彫刻から醸し出される風合いを見極めて行きます。
綺麗に彫れれば良い、という訳では無いのが、この商品のミソ。
むしろ、雑味が残るくらいが丁度良い。
完成品は、こんな感じ
そうして、新「Vintage Mint Case」が出来上がった訳です。
パッと見は、その違いが分からないかもしれませんが、これこそ、まさに私が本当に欲しかった作品になりました。
この刻印の縁のバリ感、そして、刻印された部分のザラ感。
これ・・・これだ!
ということで、Vintage Mint Caseの第2章がスタート!
最後まで徹底的にお付き合い頂いた、「鈴木金属製作所」の皆様には感謝としか言いようがございません。
職人が一つの作品にかける情熱の炎・・・カッコ良かったです。
ちなみに、こちらは今も私が使っている、プロトタイプ。
↓↓↓
2年ほど前に作ったものです。
色々な方々の協力を仰ぎつつ、手探りで出来上がったものですから愛着がありますが、こうやって見ると刻印のクオリティが全く違いますよね。
↓↓
前出の通り、たくさん作れるようなものではありませんが、私の趣味に共感頂ける方は是非手にして欲しいな、と思う次第。
これ、使いこんで…
こんなエイジングを目指してね。
【まとめ】11月3日のL.G.Cで限定販売あるよ!
というわけで、Vintage Mint Caseはオンラインストアにて11月リリース予定なので、どうぞ宜しくお願い致します。
また、このリリース時には新たな2デザインを追加しますのでお楽しみに。
尚、先行で、2019年11月3日に滋賀で開催されるLocal Garage Culture(ローカルガレージカルチャー)にて、アイイロデニムワークス のブースで限定数販売します。
その際に、限定デザインも用意します。
気になる方は、会場でぜひ、手にとって見てください。
次回の記事で、それらのデザインをお見せできればと思いますので!
本日もご一読、ありがとうございました。
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