こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
現在企画を進めている、「サードウェーブ」なオリジナル・デニムシャツ。
アイイロデニムワークスの定番にしたい、半袖デニムシャツ。
のボタン・・・。どうしよう?
ファーストサンプル作成時から、ずっと悩んできたパートの一つです。
その結果、このセカンドサンプルには「これ以外もう考えられない」と断言できる、大満足のボタンにめぐり合い、採用することができました。
本日はそんなボタンに関するお話ですが、まじコイツ何言ってんだかワカラナイ…内容になっているのでお気をつけください。
目次
デニムシャツのボタン選び
スナップボタン以外の選択肢を。
通常、デニムシャツ(ウエスタンシャツ)では、スナップボタンが使われています。
スナップボタンは元々はカウボーイたちが、落馬する時にシャツが引っかかってもすぐ外れるように考えて採用されてきた仕様です。
多くのデニムブランドが出している半袖のデニムシャツもスナップボタンが採用されていますが、いわゆるウエスタンシャツをモチーフにした半袖アレンジバージョンという系譜を考えると当然ではあろうと思います。
ただ、私はこのスナップボタンが好きではありません。
1つのボタンセットに対して4つの金属パーツが使われていることによる物理的な重さ、ボタンを開けた時の見た目(凹凸のメタルパーツが見える)、何よりボタンを開け閉めする際の所作(服を引きちぎるような外し方ね)がスマートに感じられなくて…。
ということで、通常の穴あけボタンを採用することは、このオリジナルシャツの企画の初めから決めていたことでした。
ファーストサンプルで選んだボタンのレビュー
そこで、頭の中のイメージに合わせて、様々なボタンサンプルの中から選び出したのが2種類。
1つは、アルミ製の2つ目ボタン。
いわゆるボタンダウンにも採用されるサイズながら、アルミが用いられ、見た目にも機能的にも悪いものではありませんでした。
でも…なんか違うんですよ。ボタンを開け閉めする刹那、心に残る物足りなさ。
もう1つは、
ちょっとデザイン主張が激しいのですが、ヴィンテージ加工を施したワンスターのドーナツボタン。こちらもファーストサンプルに取り付けて着用テストを繰り返しました。
見た目、面白くて個性的なのですが、シンプルなデニムシャツにはちょっとアクが強すぎたので採用は見送り…。
でも、月桂樹のエンボスの手触り感のおかげで、ボタンを開け閉めする際に不思議な満足感を感じることができるモノでした。
そんなこんなで、ファーストサンプル製作後もボタンに関してはサイズ、素材、形状含め色々と考察を継続させました。
ボタンに重要なのは「見た目」と「触感」
アウターならともかく、シャツのボタンなんて、どれ選んでもあまり変わらなそう・・・と思うかもしれません。
実際のところ、私たちもショップで服を選ぶ時に、ボタンに対して、必要以上にチェックすることはほぼ、ないでしょう。
基本的にボタンに求められる条件とは、最低限の機能を果たす(ボタンをとめられる)のと、取り付けられる洋服に合うデザイン、ということぐらいでしょうか。
しかし、私はこのボタン選びの考察の過程で、私自身の着用満足度に直結する“あること”の重要性を強く感じました。
それは、ボタンの手触り=「触感」です。
あまりデニムシャツ〜ボタンダウンシャツの良し悪しを語る中で、「ボタンの手触り」というキーワードは出てこないので、変な感じがするかもしれません。
しかし、同じアメカジ系プロダクトの中でも・・・
ハワイアンシャツの世界では、ボタンの素材(竹やココナッツ)、その手触り感が「らしさ」を表現するディテールとして時に語られます。
実際のところ、この竹やココナッツボタンの手触りは、目隠ししても違いが分かります。
そして私自身、色々なハワイアンシャツを着る中で、竹やココナッツボタンのハワイアンシャツを着る時に感じるフィーリングと、尿素ボタンのハワイアンシャツを着る時のフィーリングって、明らかに違いを感じます。
それは、ハワイアンシャツの生地の肌触りや、デザインに由来するものではなく、明らかに「開け閉めする際にボタンから感じる満足度」が違うわけです。
そう突き詰めていく中で、仮説を立てました。
「シャツの完成度を高めるボタン選びとは、見た目や機能性と同じくらい“触感”が重要」なのではなかろうか、と。
「このシャツには今までこういうのが採用されてきた」「ヴィンテージはこうだった」という固定観念は捨て、上の仮説からゼロベースで選び直すことにしたわけです。
そんな仮説を立てる前と後では、自ずとピックアップするボタンの種類も変わってきます。
そして選び出したのが、こちらです。
13mm 4つ目メタルボタン
直径13mm、半袖シャツに使われるには若干大きめサイズ。
メタル製の4つ目ボタン。
形状としては縁部分の太さと、対比される真ん中の凹みの深さが特徴的です。
見た目、普通ですか?
でも、サイズも素材も、…何よりボタンの触感を重要視して選んだ、渾身の一品です。
この写真では丸っこくてコロっとかわいい印象に見えますが、実物はもう少し平べったく感じます。
そして、この真ん中の凹み方は写真の見た目とは裏腹にかなり特徴的でして、一度触れたら、目隠ししてもこのボタンのことを当てられるほどだと思います。
つまり、このボタンの何が良いか・・・?
デニムシャツとの見た目のマッチングは当然ながら、夏場にぴったりのメタル素材のひんやり感と、真ん中の凹みの深さからくる触感の良さです。
ボタンの開け閉めの際に、このボコッとした凹凸が指を通じて「今、素敵なボタンに触ってますよ」という快楽物質を、変態アメカジ野郎(私)の脳に直接届けてくれるのです。
いや…まじこいつ何言ってんだかワカラナイ…ですよね。
ボキャブラリー少なく、どう表現して良いのかわかりません。
しかし、触感=フィーリングというのは時に言葉で表現できないものなのでしょう…キット…。
実際のところ、このボタンを搭載したデニムシャツのセカンドサンプルを着用する際の満足度の高さは、別のボタンを採用していたファーストサンプル時と比べると雲泥の差です。
同ボタンの採用箇所はフロント前立て部分+フロントポケットのフラップ2箇所になっています。
【まとめ】ようこそ、ボタンの世界へ。
…まじこいつ何言ってんだかワカラナイ… そんなボタン考察。
写真で触感を伝えるのは難しいのですが、一度このデニムシャツを手にしてもらえれば、私が言わんとしていることがお分かりいただける…はず。
見た目は普通なのに、触ると違う。
このデニムシャツのコンセプトにも沿っていて、実に良い出会いが出来ました。
朝、シャツを羽織りボタンを締める時に感じる、小さな満足感。
共感いただける方がいると嬉しいのですけど、どうなんでしょう??
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本日もご一読、ありがとうございました。
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