こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
オリジナルで企画している、半袖デニムシャツ。

過去のアーカイブ衣料を現代に再現する・・・というような、アメカジ的な物作りプロセスとは全く違うアプローチで、ゼロからディテールを考察してきました。
その中でも特にこだわった点は、シルエットと着心地です。
細部まで経年変化を際立たせる数々のディテールを搭載しますが、それらも結局「着用頻度が高い」ことで美しい経年変化を見せる訳で。
なので、ついつい手にとってしまうシャツになるような着心地にこだわりましたし、どんな洋服にも美しくフィットするシルエットを実現するために並並ならぬ時間をかけてきました。
そのシルエットの中でも、バックスタイルの“ちょっとしたこだわり”に関してお話しさせていただきます。
目次
オリジナルデニムシャツのバックスタイル
体の可動を邪魔しないプリーツの採用

「自分が本当に欲しいと思える、一生物のデニムシャツを作る。」
そう思い描いたときに、これまで世にあるデニムシャツのディテールを徹底的に疑うことから始めたのはこれまでのブログでの既報の通り。
私自身、様々なデニムシャツを着用し、ストレスに感じているポイントはその着心地でした。
かっこいいし、色落ちさせたいから極力気にしなようにしていましたが、どのデニムシャツを着ても、「肩が凝る」と感じていました。
逆に、それらのデニムシャツを脱いだ時に、感じる爽やかな開放感。
デニムシャツ=細身のスタイルだからという以前に、シャツの構造的に人の動きをどこか制限しているのでは・・・
様々検証した結果、その制限を感じる答えの一つは「背中の張り」でした。

そこで、背中に3cm幅のプリーツを設計に入れた訳です。
たったこのひと工夫で、背中の動きの開放感が随分と向上しました。
また、適度なボリュームが背中にプラスされ、全体のシルエット調整にも良好な影響を与えました。
巻き縫いのラインの位置の工夫

もう一つ、工夫をしたところは、この袖と背中の、巻き縫いによる切り返し部分にあります。
そもそも、通常のデニムシャツはここで巻き縫いは使われていませんが…
↓参考↓
同じ巻き縫いが使われる袖と、今回のこの背中部分、この接合箇所を見ていただくと。

このように、背中部分の巻き縫いが上、袖の巻き縫いが下、に水平ラインを微妙にずらして配置しています。
これに何の意味があるのか?というと、これにより着用時、バックスタイルで若干「なで肩」に見えるのです。
デニムシャツにありがちな、イカリ肩ぽい、気取った感じを、このような新しいディテールの積み重ねで中和。
日常に馴染むデニムシャツへ。
【まとめ】固定観念を捨てれば自分の理想を無限に追求できる

今日のお話の内容は、本当に小さな箇所のこだわりでしたが、
過去のアーカイブ衣料を現代に再現する・・・というアメカジ的物作りの固定観念を捨ててしまえば、発想もチャレンジも実に自由・多彩になります。
アイデアは無限大です。
初めは誰かに笑われたって、気にしません。
進化を諦めた人に「そんなの出来っこない」と言われても、全く気になりません。
理想を追求する気持ちと実行力があれば、きっとできるはずです。
生産は質実剛健な物作りを得意とする縫製工場の皆様のお力を借りて形にする訳ですから、絶対に悪いプロダクトになるはずが無い。
そして生まれたのが、このサードウェーブジーンズ:「Cherokee」でした。

私は、これからはこういう物作りの考え方が、アメカジの物作りを次のステージに押し上げるきっかけになると確信しています。
その想いをCherokee以上に徹底的に反映し、取り組んだこのオリジナルの半袖デニムシャツ。
この夏ついに発売・・・出来ないかもしれません(爆)
工場さんの生産ラインの都合で・・・秋になりそう・・・
いや、そもそも私が家の内装DIYにどハマりしてたのが原因・・
半袖の意味ねぇ(爆)
この半袖デニムシャツに関して、これまでの記事はこちらをご参考に。
本日もご一読、ありがとうございました。
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