こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
みんな大好き、「レッドウイング」。
兼ねてよりレッドウイング・ジャパンの企画力は素晴らしく、
クレープソール搭載のモックトゥ、アイリッシュセッターの復刻に始まり、
ベックマンや茶芯モデルなど、アメカジ界の歴史に名を残す名作を次々リリースしています。
そのレッドウイング中でも今や「アイリッシュセッター」や、別名:黒セッターと呼ばれる8179などの「モックトゥ」のシリーズと並ぶ人気者になった、
ベックマン[BECKMAN]の新作が9月から発売されます。
人気の茶芯+人気のベックマン、ということで業界がザワついておりますが、、、
ちょっと待った!
ベックマンと一言で言っても、これまでのモデルとかなり雰囲気が変わってくるので、まずはこの記事を読んでから購入を検討して見てください。
まず初めに、
茶芯に続く、新たなトレンドワードとなるか??? 『フラットボックス(FLAT BOX)』。
目次
BECKMAN “FLAT BOX”(ベックマン フラットボックス)
今の秋冬に新作として発売されるのは、BECKMAN BOOTS “FLAT BOX”。
写真からは、これまでのベックマンの様で・・・ベックマンでは無い、
そんな不思議な印象を受けます。
品番とカラーは以下の通り。
9060 ブラッククローンダイク
9062 ブラックチェリーフェザーストーン
9063 チークフェザーストーン
はい、出ましたー。9060のクローンダイク=茶芯。
これでしょ?みんな欲しいのは・・・
その前に、これまでのベックマン(ラウンドトゥ)との違いを中心に、見てみましょう。
FLAT BOXとは何か?
ここで使われるFLAT BOXとは、ブーツの先芯が無い仕様のことを言います。
ワークブーツには通常、つま先の保護とブーツの形状維持のために、トゥに「芯」が入っており、
例えば“モックトゥ”はその芯材により、足先の空間が広く取られており、それが快適は履き心地につながっています。
今回の新商品は、その先芯を抜いたもの=名称をフラットボックスと呼び、
1920年ごろに実際のレッドウイングで見られた仕様の復刻になります。
形状維持のためのパーツが無い、ということは、そのぶん形状が崩れる、ということ。
履く人の足や生活スタイルにあった経年変化を見せるモデルになるようです。
以下、公式の説明を抜粋しました。
当時、道端の土埃や泥から足を守ることができる6インチ丈のブーツは、オックススフォード(短靴)以上に日常的な靴として広く履かれていた。そして、その多くは、「先芯」を入れない「フラットボックス」仕様でつくられていた。
「先芯」とは靴のつま先に、その形を維持するため入れる硬い部材のことだが、これを入れない靴は、つま先まで柔らかく非常に履きやすいものであった。
フラットボックスとラウンドトゥの違い
フラットボックスと呼ばれる先芯以外に、現行品とどの様な違いがあるでしょうか。
こちらが既にラインナップにある、ベックマン ラウンドトゥ。(品番は9011/9013/9014/9016)
つま先のシェイプにご注目。
そして、
こちらが新商品のベックマン フラットボックス(品番は9060/9062/9063)。
見た目に、つま先の大きさが違うのが良く分かります。
またソールの違いも見た目の違いに大きく影響しています。
現行のラウンドトゥがダブルソールの「レザーソール+ラグソール」という仕様に対し、
シングルソールにて「グロコード・メダリオン・ソール」が使われています。
これも1920年代のレッドウイングの仕様。
シングルソールにすることで頑丈さは劣りますが、ブーツ自体が軽くなり、歩き心地が向上します。
また、紳士靴で多く使われるシングルソールの採用により、新品の時点ではよりドレッシーで繊細な印象を与えます。
経年変化が特徴的なモデル
この新作のフラットボックスの特徴を端的にいうと、
1920年代の復刻であり、経年変化の面白みに重きを置いた作品と言えます。
新品は、こう。
エイジングすると、こう。
この写真はレッドウイングジャパンのFacebookに掲載されているもの。
これ以外にも現在出回っている経年変化写真を見ると、
エイジングの振れ幅(革の経年変化+トゥ部分の跳ね上がり)は確かにすごい!!
特に今回のつま先のクシャっとした潰れ感。
ヴィンテージの香りが漂う、素晴らしい経年変化になっています。
現行ベックマンとは別物と捉えるべき
ただ、このエイジングの方向性は好みが分かれるかもしれません。
これまでの現行ベックマン(ラウンドトゥ)が魅力的であった理由は、
ワークブーツの堅牢さを持ちつつも「ドレッシー」であり、経年変化も「上品な歳の取り方」をしていき、
カジュアルだけではなくフォーマルにも対応できる懐の深さがあるモデルでした。
今回の新作「フラットボックス」は新品時にはシングルソールということで上品なのですが、
エイジングした姿は「苦労しながら年齢を重ねた人」の面構えです。
「ドレッシー」さを抑えた、別モデルのようにも感じるため、
これまでのベックマンの様にフォーマルでも使えるかどうかは疑問です。
ミリタリーブーツの香りがするフラットボックス
このベックマン フラットボックスですが、
エイジング後の姿はミリタリーブーツの雰囲気にも近い様に思います。
A-2などのレザージャケット中心に、ミリタリー系スタイルにバッチリはまりそうです。
また、1920年代の復刻ということで、
リーバイスのバックシンチ付き1920モデルなどをロールアップさせてコーディネートしたら、
アメカジに精通している人が見ると「こいつ只者では無い」感がアピールできそう(笑)
それに、トゥやソールのボリュームが少ない分、夏場などの軽装時でも「見た目」的にマッチングしやすいですね。(履いてる本人が暑さを我慢できるかどうかは別として・・・)
いずれにせよ、これまでのベックマンとは違う用途・コーディネートになると思われますよ。
アイアンレンジ8085&11インチ丈ペコス8845
アイアンレンジ
ベックマン以外に発表された新作として、このアイアンレンジの新色。
Twitterを見ていても履いている人が結構多い、隠れた人気作。
追加されたのは、
8119 オックスブラッド メサ
8085 カッパー ラフ&タフ
海外で販売されていたカラー・素材が、国内正規販売開始されたという経緯の様です。
この内の8119はバーガンディカラーで、ソールの雰囲気も含めてベックマンを彷彿とさせます。
トゥキャップがデザイン上にもアクセントになっており、可愛らしいフォルム。
当然、ワークスタイルに取り入れやすいルックスですし、太めのボトムスにマッチするでしょう。
11inch丈のペコス
もう一つの新作は、ペコス。品番:8845。
ペコスといえば9インチ丈がメジャーどころでしたが、今回出してきたのはロング丈に当たる11インチ丈。
トゥの形状、ヒールやソールの形からして、カウボーイ。
レッドウイングが、カウボーイのために作られたブーツ。
程よいウエスタン調の雰囲気が臭います。
今回のシガーリタンというレザーを使っています。
ワークブーツだと、いまひとつ人気無いカラーのイメージでしたが、
とうとう適材適所となるモデルを見つけた様で、今回の11インチペコスと相当マッチしています。
これは秋冬中心に、ロングセラーモデルになるでしょうね。
総括
今回の新作の目玉はベックマンのフラットボックス、その中でも茶芯モデルでしょうが、
この記事にした通りこれまでのベックマンと違うテイストですので、
事前にその点を理解の上で購入検討をお勧めします。
良いモデルには違いありませんが、使いどころが変わってくるモデルですので。
私のオススメは、フラットボックスの9063 チークフェザーストーンです。
おそらく、現存する数あるブーツの中で、この色、このシェイプが、
もっともA-2(フライトジャケット)に合うブーツだと思います。
A-2を持っている人が、秋冬に向けて仕込むべきは、コイツでしょう。
尚、これらの新作は展開店舗限定とのこと。
購入を検討される方は事前チェックしてくださいね
2018年の新作がリリース
昨年のフラットボックスに続く2018年春夏の新作では、このフラットボックス仕様を搭載したヴィンテージの復刻「SPORT OXFORD」がリリースされます。
クラッシックでフォーマルな装いは、バカ売れ間違い無いでしょう。
もう一つの新作。
個人的には、こちらのワーク・オックスフォードが好み↓
最近はインスタもマメに更新中なので、宜しければフォローください↓
本日もご一読、ありがとうございました。
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