アイイロデニムワークスの調査報告本『Research Report Vol.1』

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こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。

ジーンズ作りに関する調査報告書『Research Report』を作る、という先日のお話の続きです。

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ジーンズライフを楽しんで欲しい…そんな想いを込めて「書籍」を作ってみる。

2017-12-16

 

目次

Cherokeeへの想いを綴る『Research Report Vol.1』

制作にあたり

本はポスターやチラシとは違い、レイアウトのフォーマットがある程度決まっています。

このレベルであれば、写真、文章、レイアウト。

全て自分一人でやった方が安く・早く・思い通りのデザインに仕上げることが出来る、ということに気がつきました。

私自身、覚えたてのアドビ・イラストレーターを使いながら作業をしましたが、

…というか、今のイラレって本当に使いやすい。

ちょっと手順を覚えれば、書籍のレイアウトくらいは素人でも十分運用可能。

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文章の執筆は慣れてますから、苦ではありません。

一方、英語訳を併記するデザインで進めていたのですが、縫製に関する独特の専門用語の翻訳が難しく、途中で発狂しそうになりました。

外注に出さず一人で作業することのメリットは、徹底的にディテールにこだわっていけること。

リーフレット

デザイナーさんや外注を使うと担当さん任せの部分が多く、細かい修正指示が不便。

それこそミリ単位の余白の調整とか、わざわざ指示して修正するのもしんどい。

その点、一人でやれば自分がどこで妥協するか、という点のみ。

仕事から帰宅後、夜な夜なMacの前で作業し、5日間ほどで完成しました。

発注数は200部。 印刷はオンラインでオーダー後、一週間で家に到着。

 

Research Report Vol.1、完成。

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そうして完成したアイイロデニムワークスの『Research Report』が、こちらです。

サイズはB6。

印刷屋さんから現物が上がってきた時は、感無量でした。

 

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表紙を合わせると、合計60ページ。

書きたいことを全部入れると100ページは欲しいところだったのですが、

ページ数が多くなるとその分、製作(印刷)コストが上るので、予算の都合上このページ数が今回の私の限界でした。

この60ページに、コンテンツをぎゅうぎゅうに詰め込みました。

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書籍というには薄いですが、それでも内容はしっかり「本」ですよ。

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掲載する写真は、これまで撮り溜めてあったものからピックアップしました。

どれを選ぶか、配置はどうするか。

全体のバランスを見ながら1枚1枚、改めて色味の調整も行っています。

写真は自分の好きな趣味の一つなので、この作業はとても楽しかったなぁ。

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何より、時間をかけてこだわったのがフォント=字体です。

今回の書籍を自分でデザインするにあたり、まずはMacにも入ってない日本語&英語のフォントを大量に集めてみました。

その中からイメージに合うものをピックアップし、組み合わせた時のバランスとフォントサイズを何パターンも組み合わせを試し、厳選しました。

この作業だけで丸一日、時間を費やしたかと思います。

結果、

日本語の見出しは「筑紫B丸ゴシック」、本文は「筑紫A丸ゴシック」

英文の見出しは「Copperplate」、本文は「Bernina Sans」を選びました。

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表紙・裏表紙のデザインは、『Research Report』という調査報告書のコンセプトから、シンプルにしました。

 

難しかった点① 「紙の選択」

今回自宅でデザインし、それをオンラインで入稿して印刷の発注をするわけですが、つまり…誰とも打ち合わせ無し。

そうすると、印刷する紙質だけは完全に「想像」で選ぶしかありません

印刷をオーダーする際に表紙と中身の印刷紙にいくつもの選択肢があります。しかし、その紙がそれぞれどんな手触りなのか、どんな発色なのか、素人には分からないのです。

ネットでそれぞれの紙質や厚さの特徴など、出来る限りの情報を収集した上で紙を選び、結果的にイメージ通りのものが上がってきたのですが…

半分博打に近いものがありました。

事前に印刷紙サンプルを手配できていればもっとスマートだったと思います。

 

難しかった点② 「レイアウトの幅」

私自身の経験不足もあり、60ページに全てを詰め込もうとしたあまり、文章をページ横幅いっぱいに広げすぎだったコト。

これによりページをしっかり広げないと文章が読みにくい箇所が出てしまいました。

気にならない方もおられるかもしれませんが、私はとても気になったので次回に向けて改善したいと思います。

 

紙媒体の制作の難しさと、ブログとの比較

ブログとは違い、一度印刷すると修正が不可能。

よって、細部まで完璧に作りこまないとリリースできません。

雑誌の編集さんがいかに大変か、というのを身を以て体験できましたね。

逆に、今のブログのシステムが情報発信する上でコスト的にも利便性的にもどれほど優れているか、というのも理解することが出来ました。

紙媒体には紙媒体の良さがありますが、必要な費用と手間、そして得られる効果はトレードオフの関係には無いと感じましたね。

それでも、この『Research Report』は本という形状で、商品(ジーンズ)と共に添えられることが重要だと考えていることは、先日の記事で記載の通りです。

 

アイイロデニムワークスの『Research Report』のこれから。

この私の日々の活動によるジーンズ作りの調査報告は、「Research Report Vol.1」と銘打っている通りシリーズ化していきたいと思います

新しいデニムアイテムができれば、その制作に関する調査報告を作成。

そのアイテムを購入いただく方に新しい『Research Report』を添えていく予定です。

これはカタログではありません。自費出版の「書籍」と捉えています。

ライフワークにして、Vol.2、Vol.3と・・・Vol.10までずらっと並べるところを夢みています。

きっと出来る気がします。

 

入手方法

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今のところ、該当アイテムを購入いただいた方へ付属する形での配布となります。無くなり次第終了です。

この書籍だけの購入は出来ません。ご了承くださいませ。

今回のCherokeeのご購入いただいた皆様は、すでに手にされているかと思いますが、Cファーストウォッシュをしている間なんかに読んでみてくださいね!

 

ますます個人が自由に動ける時代

今回、自分でやってみて思いました。

こういう書籍を一人でもMac1台で、どこにも出かけず、誰とも打ち合わせせず製作でき、完成されたものが送られてくる今の時代。

全てのコト・モノが、企業有利型から個人有利型へシフトしているのを強く感じます。

だからこそ、サードウェーブなジーンズ作りはますます可能性が広がるのです。

もっともっと、楽しい体験を作り上げていきますので、

今後も楽しみにしていてくださいね。

 

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本日もご一読、ありがとうございました。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。