こんにちは、インディです。
サムライジーンズから、和綿を一部使用した新モデルが発表されました。
目次
サムライジーンズ限定のジーンズ『和綿使用モデル』S003SJC
自家製綿花栽培に挑戦しているサムライジーンズ
サムライジーンズは「原材料から全て日本製」を目指すプロジェクトの一環として、綿花の栽培を自社で挑戦しています。
日本では明治時代に、外国からの安価な綿の輸入解禁により国内の綿花栽培は壊滅したため、
現在の日本の綿花自給率は限りなく0%という状況。
その中でメーカーが日本国内で綿花を栽培し、それを使って糸をつむぎ、生地を織り、服を作るというのはかなり画期的。
そのプロジェクトの概要はこちら。
ただ、日本の綿花、いわゆる【和綿】は繊維の長さが短く、糸にするのが非常に難しいとは常々言われていました。
ここ数年、サムライジーンズはその自社で生産し収穫した和綿を使ったジーンズを発表してきましたが、今回はその新作となります。
横糸に和綿を使用した新生地
繊維が短く、糸にするのが難しい、「和綿」。
サムライジーンズは和綿花の栽培だけでなく、
その綿を使ったデニム生地の開発にも試行錯誤を繰り返している様子が雑誌やWEBでも伝わってきます。
そんな中、今回の新作ジーンズは・・・
横糸(白い糸)に自社で収穫した和綿を使い、
縦糸(インディゴ)は「松阪木綿の特性に近い超長繊維の綿」を使う←おそらくジンバブエコットン では?
という、2種類の糸を使って編んだオリジナルの15ozデニムを使用しています。
以前、サムライジーンズは『S000JPC』というモデルで、
縦糸も横糸も全て自家栽培の綿100%のデニムを使ったモデルを出しましたが、
お値段、999,999円という、とんでもない価格でした。
つまり、
和綿を使った糸をインディゴ染めする上で、まだ解決しがたい難しさがあるのかな、と推測します。
和綿を使いつつ、色落ちの良いジーンズを作るための苦肉の策が、今作なのでしょう。
シルエットはスリムストレート
シルエットは、サムライの「倭モデル」と言われる、Lot.S003JPと同じスリムストレートを採用。
サムライらしい、ディティール各種。
緑のステッチが特徴的に見えます。
総評
今回のモデルは横糸に和綿を使ったモデルで、インディゴ染めの縦糸は、和綿“風”になります。
よって、このモデルの色落ち=「和綿のジーンズ」の色落ちと、厳密に言えば違うということですね。
それでもサムライジーンズの日本製100%を目指す挑戦は、
メッセージ性があり、新鮮で、かっこいい。
彼らの挑戦はまだ続いています。
きっといつか、日本で生産した綿花を100%使って、
色落ちの良い純国産ジーンズを生み出してくれる日を、楽しみにしたいと思います。
サムライジーンズ S003SJCの詳細ページはこちら。
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