【彫金】ゴローズみたいなフェザーペンダントを自作してみよ③

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方
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こんにちは、インディです。

本日は前回の 【彫金】ゴローズみたいなフェザーペンダントを自作してみよ② の続きで、

本日が最終回。

目次

シルバーフェザーペンダントを彫金で制作

フェザーを作る工程⑥ タガネで羽根の模様を入れていく。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

前回の工程で、ここまで羽根の形ができました。

今回のフェザーの制作工程の中で、

最も最もこだわれる点であり、妥協ができる点でもある、

「羽根の模様を入れる工程」に入っていきます。

羽根の模様は、タガネと呼ばれる棒を打ち込んで、線を刻んでいきます。

いわゆる、彫刻です。

表と裏の両方に入れる場合もあるし、表だけに入れる場合もあります。

細く、何本も細かく模様を入れる場合もあるし、太くデフォルメした形で入れる場合もあります。

この辺は作り手のサジ加減なので、正解はありませんから、自由です。

で、この彫刻。

本来はピッチボールと呼ばれる、松ヤニで対象物をがっちり固定する設備を使い、

模様を彫刻して行くのですが。。。

今回私が行った工房にはそれがありません(涙)

だから。。。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

工房にある色んな物を使って、固定を試みる苦肉の策。

が、これでは全く固定が不十分。

トントン彫刻するたびに、羽根が動いちゃって、まともに打刻できない。

私の未熟な技術の問題もあり・・・

仕方ないので、今回は必要最低限のパートだけ彫刻することにしました。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

タガネを優しく握り、その頭を細かく&何回もハンマーで叩き、奥から手前に向かって、模様を掘っていきます。

尚、このタガネ彫刻の技術は、東京の台東区のタガネ工房さんにて教えていただきました。

“彫り”を専門にした教室です。

この代表の川名先生が素晴らしい技術をお持ちで、彫刻が初めての私にも親身に、気さくに、そして丁寧に教えてくださいました。

数年前、たった1度の体験入学でしたが、コツを的確に教えていただけたので、その時の経験がまだ活きています。

タガネ工房さんの教室に通えれば、本物の技術が身につくことでしょう。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

固定されてないので、数本のラインを打つだけでも集中力を要し、大変。

多少の歪みは仕方ないので、気にせず進めます。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

細いタガネはハンマー使わず、彫刻刀の要領で手で掘り進めていきました。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

表と裏、両方を彫り進めていきました。

あと少し・・・。本当は全部ハンマーで打刻したかったです。

フェザーを作る工程⑦ 叩いて立体にし、形を最終調整する。

表、裏ともにフェザーの模様を入れ終わりました。

今は平面に軸がついた状態ですが、最後はフェザーの丸みを出すために、全体を叩き、形を整えていきます。

そのために、一度火を入れて柔らかくします。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

水につけて冷却させた後、半筒状の台座に置き、裏面に小さい棒を押し付け、ハンマーで少しずつ叩きながら、自然な丸みをつけていきます。

強く叩くとせっかく入れた模様が潰れガチになってしまうので、注意が必要です。

フェザーを作る工程⑧ 切り込みを入れた部分を曲げる。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

前回切り込みを入れた部分を、ペンチで曲げて、ハンマーで形状を微調整させながら、更に立体感を出していきます。

硬くて難しい場合、この工程の前にもう一度火を入れます。

この時点で、ほぼ形は完成です。

フェザーを作る工程⑨ 磨いて、完成。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

あとは仕上げの工程。

気になる部分をヤスリで微調整し、全体を紙やすりやリューターなどで磨く。

仕上がりの美しさを左右する重要な工程であり、かつ「磨けば磨くほど光る我が子を見つめる」一番楽しい瞬間・・・なのですが、

私はこの制作時に時間がなく、金タワシでザザーっとこすって終了としました。

完成:彫金でシルバーフェザーペンダント

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

身も蓋も無い話ですが、

ペンダントトップ・・・と言いながら、自宅には短めの革紐しか持ち合わせがなかった・・・。

ホワイトハートのビーズと組み合わせてそれっぽくアレンジしてみました。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

時間があれば、もっと模様の彫刻と磨きの工程に時間をかけたいところ。

彫金でシルバーフェザーペンダントの作り方

私が今までやってきた自作の中でも、制作工程自体はシンプルな部類になります。

それゆえに奥が深く・・・

かっこいいフェザーを作るには、経験と技術とセンスが必要だということが、自分で作ってみて良くわかりました。

彫金は、良い趣味だ。

彫金って、なんかハードル高いイメージありますけど、決してそうではありません。

アメカジが好きな皆さんには、趣味として是非オススメしたいですね。

だって・・・

・数ある趣味の中でも初期投資が比較的低予算で出来る

・ランニングコスト(材料費)が安い

・完成品を大切な家族や友人にプレゼント出来る

・出来れば、なんとなくカッコいい(人に自慢しやすい)

・やればやるほど、腕が上がる

・年齢、性別、関係ない(腕力いらんし、ジジババになっても、孫に作ってあげれるぜ!)

メリットがいっぱい。

私・・・もっと上達したいです!!

 

さて、シルバー関連のお話ですが、

オリジナルデニム企画のシルバー925製のトップボタンの改善版のお話。↓

シルバーのセンターボタンを、更に改善する。(オリジナルジーンズ企画)

こちらがようやく出来上がったという連絡を受け、近々工場に行ってきます。

1週間と言われて、結果、1ヶ月かかった・・・。

またご報告します。

 

本日もご一読、ありがとうございました。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。