こんにちは、インディです。
本日は前回の 【彫金】ゴローズみたいなフェザーペンダントを自作してみよ② の続きで、
本日が最終回。
目次
シルバーフェザーペンダントを彫金で制作
フェザーを作る工程⑥ タガネで羽根の模様を入れていく。
前回の工程で、ここまで羽根の形ができました。
今回のフェザーの制作工程の中で、
最も最もこだわれる点であり、妥協ができる点でもある、
「羽根の模様を入れる工程」に入っていきます。
羽根の模様は、タガネと呼ばれる棒を打ち込んで、線を刻んでいきます。
いわゆる、彫刻です。
表と裏の両方に入れる場合もあるし、表だけに入れる場合もあります。
細く、何本も細かく模様を入れる場合もあるし、太くデフォルメした形で入れる場合もあります。
この辺は作り手のサジ加減なので、正解はありませんから、自由です。
で、この彫刻。
本来はピッチボールと呼ばれる、松ヤニで対象物をがっちり固定する設備を使い、
模様を彫刻して行くのですが。。。
今回私が行った工房にはそれがありません(涙)
だから。。。
工房にある色んな物を使って、固定を試みる苦肉の策。
が、これでは全く固定が不十分。
トントン彫刻するたびに、羽根が動いちゃって、まともに打刻できない。
私の未熟な技術の問題もあり・・・
仕方ないので、今回は必要最低限のパートだけ彫刻することにしました。
タガネを優しく握り、その頭を細かく&何回もハンマーで叩き、奥から手前に向かって、模様を掘っていきます。
尚、このタガネ彫刻の技術は、東京の台東区のタガネ工房さんにて教えていただきました。
“彫り”を専門にした教室です。
この代表の川名先生が素晴らしい技術をお持ちで、彫刻が初めての私にも親身に、気さくに、そして丁寧に教えてくださいました。
数年前、たった1度の体験入学でしたが、コツを的確に教えていただけたので、その時の経験がまだ活きています。
タガネ工房さんの教室に通えれば、本物の技術が身につくことでしょう。
固定されてないので、数本のラインを打つだけでも集中力を要し、大変。
多少の歪みは仕方ないので、気にせず進めます。
細いタガネはハンマー使わず、彫刻刀の要領で手で掘り進めていきました。
表と裏、両方を彫り進めていきました。
あと少し・・・。本当は全部ハンマーで打刻したかったです。
フェザーを作る工程⑦ 叩いて立体にし、形を最終調整する。
表、裏ともにフェザーの模様を入れ終わりました。
今は平面に軸がついた状態ですが、最後はフェザーの丸みを出すために、全体を叩き、形を整えていきます。
そのために、一度火を入れて柔らかくします。
水につけて冷却させた後、半筒状の台座に置き、裏面に小さい棒を押し付け、ハンマーで少しずつ叩きながら、自然な丸みをつけていきます。
強く叩くとせっかく入れた模様が潰れガチになってしまうので、注意が必要です。
フェザーを作る工程⑧ 切り込みを入れた部分を曲げる。
前回切り込みを入れた部分を、ペンチで曲げて、ハンマーで形状を微調整させながら、更に立体感を出していきます。
硬くて難しい場合、この工程の前にもう一度火を入れます。
この時点で、ほぼ形は完成です。
フェザーを作る工程⑨ 磨いて、完成。
あとは仕上げの工程。
気になる部分をヤスリで微調整し、全体を紙やすりやリューターなどで磨く。
仕上がりの美しさを左右する重要な工程であり、かつ「磨けば磨くほど光る我が子を見つめる」一番楽しい瞬間・・・なのですが、
私はこの制作時に時間がなく、金タワシでザザーっとこすって終了としました。
完成:彫金でシルバーフェザーペンダント
身も蓋も無い話ですが、
ペンダントトップ・・・と言いながら、自宅には短めの革紐しか持ち合わせがなかった・・・。
ホワイトハートのビーズと組み合わせてそれっぽくアレンジしてみました。
時間があれば、もっと模様の彫刻と磨きの工程に時間をかけたいところ。
私が今までやってきた自作の中でも、制作工程自体はシンプルな部類になります。
それゆえに奥が深く・・・
かっこいいフェザーを作るには、経験と技術とセンスが必要だということが、自分で作ってみて良くわかりました。
彫金は、良い趣味だ。
彫金って、なんかハードル高いイメージありますけど、決してそうではありません。
アメカジが好きな皆さんには、趣味として是非オススメしたいですね。
だって・・・
・数ある趣味の中でも初期投資が比較的低予算で出来る
・ランニングコスト(材料費)が安い
・完成品を大切な家族や友人にプレゼント出来る
・出来れば、なんとなくカッコいい(人に自慢しやすい)
・やればやるほど、腕が上がる
・年齢、性別、関係ない(腕力いらんし、ジジババになっても、孫に作ってあげれるぜ!)
メリットがいっぱい。
私・・・もっと上達したいです!!
さて、シルバー関連のお話ですが、
オリジナルデニム企画のシルバー925製のトップボタンの改善版のお話。↓
こちらがようやく出来上がったという連絡を受け、近々工場に行ってきます。
1週間と言われて、結果、1ヶ月かかった・・・。
またご報告します。
本日もご一読、ありがとうございました。
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[…] http://ginshokukan.com/?mode=f2 https://www.aiirodenim.com/silver-feather-pendant-3-3795/より引用 […]