こんにちは、インディです。
本日は、
革パッチに入れる、品番やウエスト・レングスサイズのスタンプをオーダーしようと思います。
このLOT 及び W / L のところに押す、アレですね。
このスタンプ、だいたいどうやってるのか? というのは想像できましたが、
改めて株式会社協同の安田部長に、メーカーさんが通常使う方法も含めて色々教えて頂きました。
このスタンプ、作り方には主に3種類あります。
目次
革パッチのLOT & SIZE表記スタンプに関して
①既製品の連結型スタンプを使い、不滅インキで手押し
ポピュラー且つ、最もコストがかからない方法。
既製品で、英字と数字のスタンプをブロックのように組み立てられるものがあります。
それを使って、不滅インキで革パッチに手押しする、という方法です。
この良さは、既製品のためコストが安く、
ほとんどの商品にも対応できる汎用性が高いことにあります。
こんな感じです。 色々なブランドさんで、よく見るタイプです。
手押しなので、大量生産には向いてません。
あと、既製品のセットには数字が1つずつしか入ってないので、例えば「33」という数字や
「XX」などの英字を重ねて入れる場合、2セット買わなければいけないので、意外に無駄が発生します。
そのこと以上に、
私はこの方法で作った際の微妙な文字間のずれ、そしてフォント幅の違和感が気になりました。
②オリジナルフォントのスタンプセットを作成し、手押し
これは、スタンプをオーダーメイドし、あとは①と同じように不滅インキを使って革パッチに手押しする、という方法です。
このメリットは自分が意図した通りの字体・デザインのスタンプが出来ること。
デメリットはコストが比較的高くつく(30、31、32などサイズ表記の数だけオーダーメイド)ということと、
LOT番号に関しては使い回しが効かない=品番の数だけオーダーメイドが必要になる、という点です。
また①と同じく手押しなので大量生産には向いてません。
尚、この①②の方法では「不滅インキ」を使って、革パッチに手押しします。
この不滅インキというのは油性であり、通常のハンコ(オレンジ色の印面)は油性に弱く、長持ちしません。
そこで、必ず耐油性の黒ゴムのハンコと呼ばれるものを使うことが大切です。
③オリジナルフォントの樹脂版を作製し、機械押し
この方法は大量生産する必要があるメーカーさんに向いている方法。
樹脂版を機械にセットし、ガチャガチャとパッチにスタンプしていくものです。
②と同じく、意図したデザインが作成できます。
文字の数だけ樹脂版の制作が必要なのでコストが高くつきますが、
生産効率が高いので、数多く作るブランドさんとしては結果安くなる方法でしょう。
ということで、私が予定するオーダー数や予算、作りたいものを勘案し、
「②オリジナルフォントのスタンプセットを作成し、手押し」を選択することにしました。
オリジナルフォントのスタンプセットを作る
イラストデータを作成する
それでは、イラレでデータを作っていきます。・・・と言っても、簡単です。
サイズは数字だけですし、品番もシンプルな英字と数字の組み合わせですから。
ただ、こだわるべきは、そのフォント。
はた目で見るとどうでもいい、細かい部分ではありますが、
これまでCherokeeのために積み重ねてきた、コダワリの延長です。
ジーンズの世界観、革パッチのデザインから外れないフォントを一つ決めます。
今回は色々と見比べた結果、「Kefa」というフォントを使用。
尚、このスタンプの文字サイズは通常(リーバイスタイプのもの)、タテ4~5mmです。
そのサイズに合わせてデータを作成します。
同じく、品番も。
データを入稿しオーダーする
重要なのは上で述べたように「不滅インキ」を使うため、黒ゴムのハンコをオーダーできる業者さんを選ぶことです。
今回、オーダーをお願いするのは、ネットで見つけた、オンラインで注文可能な「みんなのはんこ屋」。
全てのサイズ+品番、オーダーで合わせて1万円くらいです。
ご参考になれば、幸いです。
本日もご一読、ありがとうございました。
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