こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
奥深き「職人」の世界。
私、物作りの現場が大好き。工房などを見学させたりすると、ワクワクが止まりません。
で、今日はそんな職人さんの、これからのお話。
どの物作りの業界においても素晴らしい技術を有する「職人」と呼ばれる方々がおられますが、その技術はそれを認める人がいて初めて「職人の技」と呼ばれます。
逆に、どれだけ研鑽を重ねた素晴らしい技術でもそれを認める人がいなければ、それは物作りの過程における「作業」と言われるものになってしまうことでしょう。
ここからは、ジーンズの縫製やレザー制作など、私たちが好きなアイテムの制作現場を念頭に置いて話を続けていきます。
「職人技」なのか?「ただの作業」なのか? その差は大きく、職人の収益にも直結しますし、世間の見方も違います。
では、その技術の認められる・認められないの差って、どこにあるのか? と考えてみる。
もちろん、有する技術力の高さや独自性、付加価値、希少価値などが最も大切なことは言うまでもありませんが、同じくらい重要なのは「職人力の発信能力」では無いかな? と思うのです。
今の多くの生産現場において、技術力をもつ職人をたくさん囲う資金的な体力が無く、後継者も少ないし、海外からの研修生を含む多くの安い人材に頼らざるを得ない状況が増えているそうです。企業がその職人の技術に高いお金を出せなくなっているということでしょう。
今、職人の技術を最も評価し、正しい対価をお支払い出来るのは、我々消費者。
ただしどれだけ素晴らしい技術でも、知られなければ価値が無いものと同じ。
では、我々がその職人の技術の素晴らしさや価値をどうやって知り、理解し、評価する機会を得るのか?
そのために必要なのが職人自身による「職人力の発信能力」だと思うのです。
職人力と言うのは、その人の技術力やこだわり、違い、その技術を習得するに至ったヒストリーや作ってきた作品など、その人が職人であることを証明する、全てのこと。
そしてそれらを、素人にも分かりやすく理解させるための、文章・言葉・写真・映像での表現力。
つまり、「私の技術は、こんなに凄いんだよー」を分かりやすくプレゼンする能力のことです。それをネットを活用して世の中に発信する能力が、職人の世界にこそ今後求められるだろう、と思います。
その発信をしない職人はどれだけ素晴らしい技術を持っていても、発信が上手な職人の中に埋もれがち。
消費者は、ネットでこだわりをアピールする職人達の作品から選ぶだけでも大変。その発信をしない職人の作品や技術なんて知る機会もない訳ですから…せっかく素晴らしいものでも、評価の仕様がなく。
黙々と手を動かし、口数は少なく、現場一筋の頑固一徹な方って言うのが職人のイメージでしたが、商売を考えると技術だけではなく饒舌に話しが出来、ブログやSNSなどネットでの表現も上手なマルチで器用な方でないといけないのかも知れませんね。
やることが多くて、大変な世界だ・・・。
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本日もご一読、ありがとうございました。
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