こんにちは、インディです。
オリジナルジーンズのCherokee、
企画に着手して、実に2年の歳月を要しました。
サンプルを作るごとに知識とノウハウがたまり、そうすると納得できないところが次々出てきて、
あちこち修正・調整・テスト・作り直し、そんなことを繰り返し、実に2年・・・。
一人で企画している、締め切りのない制作作業だからこそ許される自己満足プロジェクト、
メーカーさんだったこんな仕事っぷり、許されないでしょうね。
そもそも私がなぜこのプロジェクトを始めたのか。
流通やメーカーの都合にとらわれず、自由な発想で最高のジーンズを求めて作ったら、どうなるんだろう?
・・・この探究心でした。
流通やメーカーの都合とは??
それは、業態問わず、メーカーさん=「ものづくり」を商売にすると、
作り手は結局どこで妥協するのか、という問題が多かれ少なかれ出て来ます。
例えば、小売店への納品スケジュール。
例えば、売るための定価設定と、そこに合わせるための商品ディテール。
例えば、商品開発の予算と利益率。
例えば、雑誌広告。
「いつまでに、いくらで、何をする。」
そういうところで毎年勝負を繰り返していると、
売り上げが良い時はいいのですが、不況になると攻めた商品が出せなくなる。
売れる予測が出来るラインナップばかり揃えることになり、結局競合他社とだんだん似通った展開になってくるジレンマ。
アメカジブランドさん達も、どこかで危機意識や手詰まり感を持っていると思います。
25年前に日本のアメカジブランドが立ち上がってきた創世記と違い、今はアメカジアイテムを作る工場も技術が上がりました。
私が知る限り、ジーンズも同じ縫製工場で数社のブランドを縫製している現場を見かけます。
それに、多くのブランドが、ネルシャツ、スエット、ジーンズなど、似たようなアイテムを企画します。
結果、どのブランドも「ほとんど同じコレクションを作って売っている」という状況ではないでしょうか?
私はこのブログを書くためにアメカジ関連の情報を毎日、人一倍収集しているので、ビシバシ危機感を感じます。
潰れても、代替えのきくブランドが増えてしまったなぁ、、、ということを。
古式ゆかしい、でも停滞感のあるアメカジを盛り上げたい、
ワクワク出来るようなエッセンスを提供したい。
今あるブランドさんにリスペクトしながら、商売の邪魔はせず、
それでも業界に何か面白い話題を提供できる方法はないか?
そこで考えたのが、流通やメーカーの都合にとらわれないモノ作り=個人による「サードウェーブ・ジーンズ」という考え方だったのです。
賛同頂き、私みたいに業界外の人が「自分でも企画したい」という方が出てくることを願います。
皆さんも、違う業界でお仕事される方のアイデアによる新しいジーンズ企画って、興味ありませんか?
例えば、電子部品の設計士によるジーンズ作りのプロセスとか、縫製のミリ単位でこだわりそうだし、ミシンも自作しそう。
大学の理系の研究室の教授とか、デニム生地の経年変化、温度、湿度の関係、綿花のDNAなんかを化学的に実験と分析をし、最高の生地を開発したりしてさ。
農家の方なんか、自分で綿花を作って、蒅を育てて染めからやるかも知れません。
蚕を育てるところから始める絹製のピスネームを作る猛者も現れるかも。。。(爆)
業界やメーカーではないからこそ、出来る常識外のアイデアが絶対あるんです。
そして、出来上がった色々なサードウェーブなジーンズの“いいところ”を集めて、
いつか「世界一のジーンズ」を作る人が現れる。
最高なチャレンジだと思いませんか??
そして、このチャレンジは、日本のものづくりの現場に恩返し出来る方法だと信じています。
オリジナルのジーンズを作ることに必要なのは、情熱。
大きな資本・大きな会社・ノウハウがなくても、それが出来ることを私が証明してみますので。
P.S.
私インディの日本への一時帰国まで後2週間ほど。
もし何か、タイで購入のお手伝いを希望される方がおられれば、まだ間に合いますので、ご連絡ください。
本日もご一読、ありがとうございました。
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