こんにちは、インディです。
先日からお仕事半分、プライベート半分でセブ島に来ています。
本来この時期のセブ島は乾季で最高の季節のはずなのに、
低気圧が停滞し、強風に霧雨という残念な日々。
きっと私の日頃の行いが悪いに違いありません。
そんな天気のせいか、本日は私の愚痴っぽい独り言です。
ユーズド加工モデルって、どう思いますか?
さて、生地にこだわり、縫製にこだわり、色落ちにこだわるジーンズを作り続けるジャパンブランドの中にも、
初めからいい感じに色落ちした加工を施したモデルを販売しているところが多くあります。
フルカウント、ウエアハウス(DD)、シュガーケーン、フラットヘッド、ダルチザン、桃太郎、その他たくさん。。。
その中には、日本の素晴らしい技術を持つ職人さんが手がけ、本物のヴィンテージと見分けがつかないほどのクオリティの加工を打ち出すところもあります。
大変素晴らしい技術であり、芸術であり、工芸品の域だと思いますが、
私は、そういうモデルを見ると、そのブランドへの見方が若干冷めてしまいます。
色落ちのコダワリを熱く語っていたブランドが、色落ちの過程をすっ飛ばした完成品を作られると、その生デニムのジーンズを買って履き込むのがバカバカしくなるというか。
自分が育てたジーンズに、同じ趣味人から、「お、そのジーパン、良い色落ちいいですね。フルカウントですか?」とか言われたいじゃないですか!?
でも、もしフルカウントが中古加工のモデルをたくさん販売していたら、
「あの人のフルカウント、いい色落ちだけど、加工モデルかもしれないなぁ・・・」なんて邪推して思われるかもしれないじゃないですか!?
だから、私が尊敬するブランドさんが、ユーズド加工モデルを出されるたびに「自分の色落ちのための努力が報われない可能性が増える」ため、「冷める」のです。
メーカーさんとしては必要なモデル
以前某メーカーの方とお話しする機会があったのですが、
やっぱり、ジーンズのクオリティにこだわりのあるそのメーカーさんは、できればユーズド加工モデルは出したくないんだそう。
でも、加工モデルはやはり売りやすく、
取引先店舗の要望もあるし、顧客の要望もある、商品点数を増やせば売り上げにもなる、など、商品を出さざるを得ない状況になるのだとか。
とは言え、作り手が作りたくないモデルなので、内容も気合も入らない、とぶっちゃけておられました。
結果として良いジーンズに繋がることは理解
ただ、ブランド=企業である以上、
会社の経費、従業員、取引先を抱えていますから、売り上げを上げるために必要なことってあるのでしょう。
企業として売り上げをあげ、利益をあげるからこそ、
今以上にジーンズの研究を行い、設備投資を行い、
進化したジャパンデニムを作り、我々に提供いただけるのでしょうから、
加工モデルは、そういう点で貢献しているアイテムなんだ、と理解するようにしています。
が、私は履かないし、買わないなぁ。
皆さんはいかがですか?
本日もご一読、ありがとうございました。
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