こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
私が大好きなブランドの一つ、VISVIM(ビズビム).
3月17日(土)〜4月12日(木) まで表参道のGYREで開催されていたそのVISVIMのエキシビション『My Archive』。
発売される同名の書籍『My Archive』の発売と共に、個人的に非常に楽しみにしていたもの。先日日本に入った際に足を運んできました。
一言で言えば、本当にすばらしいエキシビションでした。
尚、以下の記事にあるエキシビションの写真は全てブログ掲載の許可を頂いた上で撮影および掲載しております。
目次
VISVIM 『My Archive』
書籍『My Archive』
こちらが書籍『My Archive』。まるで息をするように、ポチッと購入した私。
VISVIMのクリエイティブディレクター・中村ヒロキ氏が、ものづくりを行う上でインスピレーションを受けている古今東西のヴィンテージアイテム。それらの魅力について語った雑誌『POPEYE』の人気コラムが書籍化されたもの。
麻素材を装丁に使った、ディスプレイとしても美しい書籍は実にVISVIMらしい仕上がり。
内容もボリューム満点。実に50のヴィンテージアイテムがピックアップされており、それらのアイテムの歴史や背景、それらのどの点に中村ヒロキ氏が魅力を感じているかなど、美しい写真と共に親しみやすい文章で詳細に記されています。
ここに集められたアイテムの目の付け所というのか、中村ヒロキ氏の審美眼がとにかく心に響きます。こういうものをピックアップする人の物作りが、面白くないはずが無い。
中村ヒロキ氏は優れたデザイナーであると共に、時代と距離と文化を股にかける、類稀なる才能を有したエディターであるとつくづく思い知らされた書籍でした。
『My Archive』エキシビション @GYRE・表参道
先に紹介した書籍に掲載された中村ヒロキ氏のコレクションの数々を展示されたエキシビション『My Archive』が、表参道に面するシャネルのビルの3Fという超一等地で先日まで開催。
決して狭くは無いスペースに、コレクションの数々がぎっしり展示されていました。
それらのコレクションは作られた時代も地域も文化もバラバラながら、VISVIMというフィルターを通して会場の中に飾られると、不思議と一つの世界観になるのがまた興味深く感じた次第です。
展示の仕方、スペースの使い方もとにかく美しく。
正面に展示されていたヴィンテージのIndian。ただ、その後から押し寄せる魅力的な展示の数々に、存在感は薄かった印象。
このように、額縁を模した背景にヴィンテージのプロダクトが飾られる展示の方法が多かったです。
展示ですから触ることは当然できませんが、この展示方法なら素材感を間近に見ることが出来、書籍だけでは知り得ないプロダクトの魅力を再確認することが出来ました。
ジーンズを展示する際にもただ壁にかけるだけでなく、枠をつけるだけで随分と見せる印象も変わると思いましたね。
遠くから見ると普通の柄の布なのに、近くで見ると貝で作られた生地なんかもあり、驚きの連続でしたよ。
40~50年代のアメリカを感じる物もあれば。
日本を感じる物も、多数。
このシャツとか、実にVISVIMっぽいチョイス。
和とネイティブアメリカの衣料を同時に飾るというのも、会場の中で良いアクセントになっていました。
こういうのも収集の守備範囲内なのか・・・。
手縫いのモカシンも、このように壁に飾ると一つ一つがアートに見えます。
大きなマットも近くで見ると・・・。
非常に細かく美しい刺繍が施されていました。
写真を撮るのもそこそこに、展示に見入ってしまった私です。
一番印象に残った展示
会場には中村ヒロキ氏の数々のコレクションがありましたが、私が思わず見入ってしまった展示がこれ。
なんだと思います??
なんと、東北地方で見つけたという、ぼろの麻袋。
そこに藍染の端切れを使って、刺し子で補修がされているっていうもの。
天然の麻のざっくりした風合いもさることながら、必要にかられて補強されたボロの美しさ。そんなボロを、絵画のように美しく展示しようとするそのクリエイティビティ。そして、これをMy Archiveとして収集した中村ヒロキ氏のセンスと守備範囲の広さ。
思わず、この前に立ち止まり、ぐぬぬとなってしまいました。
ここは世界の表参道のギャラリー。そこに、このボロを飾るんですから。
市場での値段が高い・安いとか、希少性があるとか関係なく、美しいものをそのまま「美しい」と感じる感覚。だからVISVIMはいつでも驚きと魅力に溢れているんでしょう。
ミニチュアのティピも非常に美しく感じました。
【まとめ】VISVIMはやはり面白い。
とにかく、行ってよかったエキシビションであり、買ってよかった書籍となった『My Archive』。
中村ヒロキ氏の審美眼、ものの見せ方を含めたアートディレクション、とても参考になるものばかりでした。VISVIMファンでなくても、「物作り」に興味がある人は一読の価値あり。
最高です。
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本日もご一読、ありがとうございました。
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