こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
昨年、2020年に25周年を迎えたウエアハウス。
今まではジャパン・アメカジブランドの王道の中の一つ、と言う位置付けだった印象ですが、
そのアニバーサリーイヤーにリリースされたムック本『HISTORIC WEAR』により、ウエアハウスのクオリティと再現性の高さが内外に再認識され、ウエアハウスこそアメカジ界のトップであると世界中のヴィンテージファンに印象付けた年になった気がします。
ファンならずとも必読のムック本。ウエアハウスの歴史が詰まった『HISTORIC WEAR by WAREHOUSE&CO』
そんなウエアハウスが、次の25年に向けて歩み始める最初のコレクションが先日、HPにて2021年春夏カタログとして更新されていました。
と言う訳で、本日はそのウエアハウスの2021年春夏コレクションを見ていきましょう。
目次
ウエアハウス 2021年 “春夏”コレクション
レビュー
ウエアハウスさんの春夏コレクション。
言い方があれですが、数年前までの春夏は「定番アイテムだけの守りのラインナップ」で面白みの無いコレクションが多かったのですが、ヘラーズカフェブランドが終了したあたりからヴィンテージミリタリーを軸にしたラインナップの幅が広がっていて、とても見応えがあります。
今シーズンのコレクションも、その流れを組んだ、実に面白いラインナップでした。
まず、今シーズンの目玉はこれでしょう。
Lot 1001XX (1901 MODEL)
その名の通り、1901年頃のジーンズを再現したモデルになります。
ベルトループ無しで、シンチバック+サスペンダーボタン仕様。
1900年代初頭とうことで、ロックミシンは使わず、全て本縫いだけの縫製仕様になっています。
気合い、入っています。
前立て部分や内股部分など、生地が切りっぱなしです。
あと、リベットも貫通式+頭潰しのものを採用しています。マニアック。
このようなかなり細かいところまで当時の仕様を再現しているのはさすがウエアハウスといったところ。
この一本のディテールを見ていくと、小さい工房がオーダーメイドで作るとかならやりやすいのですが、広い流通に販売するウエアハウスのようなメーカーとしては、品質を安定させるのが結構大変なのではないでしょうか。
全てのブランドを通して、滅多にリリースされることの無い年代のモデルですから、今シーズンの目玉と言えるでしょう。
ちなみにこのような切りっぱなし仕様は、洗濯すると端っこからボロボロと生地が解けてきます。
その雰囲気すら楽しめる方向けの、マニアックなモデルですね。
Lot 1001XX (1915 MODEL)
そしてもう一本、1915モデルがリリースされます。
基本的なディテール(ベルトループ無し、シンチバック+サスペンダーボタン仕様)は変わらず、先程の1901モデルから、さまざまな仕様が進化した一本を再現しています。
例えば、この股部分や内股部分にロックミシンを使っているなど。
先程の1901モデルよりはより実用的なパンツと言えるでしょうが、面白みという意味では1901モデルに軍配が上がりますね。
Lot 1000ZXX
これは、いわゆるリーバイスの501ZXXのレプリカと思われるモデル、1000ZXXです。
これ、私欲しいです!!
というのも、最近はヴィンテージでも、ジッパーの505がお気に入り。
ボタンフライこそ至極。
そう思われがちですが、ジッパーにはジッパーなりの、ボタンフライに無い魅力があります。
ガンガン穿いて経年変化させたい一着でした。
TAILOR STYLE DENIM JACKET
今シーズンの目玉は冒頭の2アイテム=1900年代初頭のジーンズでしたが、それとセットアップで提案した形になるのがこのアイテム。
1900年代のアーリーセンチュリーなディテールを搭載したジャケットです。
ウエアハウスのブラウンダックは、とてもよい経年変化をしますから、これもガンガン着用してアジを出したいところ。
デニム生地と、この写真のブラウンダック版が存在しますが、私のおすすめとしてはブラウンダック。
こっちの方が無理なく、さまざまなコーディネートで活躍できるでしょう。
Lot M-41 CHINO PANTS
最近、コレクションの中でミリタリーのバリエーションが充実しているウエアハウス。
今シーズンはM-41、いわゆる『41カーキ』と呼ばれるチノパンをリリースしてきました。
太めのストレートで、メタルボタンが採用された初期モデルにあたります。
90年代後半のアメカジブームの際にこの手のチノパンは爆発的に流行りましたが、今のビッグシルエットブームの中、再びこの手の太めのミリタリーチノは面白いかもしれません。
M-41 HBT JACKET
今回のコレクションの中で、一番驚き、感動したのがこのアイテム。
よくこのモデルをピックアップしたな、、、と。
M-41 HBT ジャケットです。
硫化染めのヘリンボーンツイルが採用されているので、経年変化も大いに期待できます。
元ネタは、US ARMYが1941~1942の間の、およそ1年間だけ生産された非常に希少なモデル。
あまりにも希少で、古着屋で見かけることはほぼ、ありません。
世間の認知度も少ないせいか呼び名も定まっておらず、「M-41 HBT」と呼ばれたり、「M-42 HBT」と呼ばれたりで、呼ばれ方が固まっていないほど。
ただ希少なだけでなく、このモデルはUS ARMYの数あるアーカイブ衣料の中でも、とにかく「カッコイイ」のです。
私はこのオリジナルを保有しているので、近くこのモデルの魅力をたっぷりと語らせて頂きたいと思います。
とにかく、ウエアハウスファンの方は、今シーズンはジーンズだけでなくこのジャケットに注目しておいてください。
このオリジナルのヴィンテージに関してレビューしたこちらの記事も、よろしければご参考に。
M-41 HBT PANTS
先程のジャケットとセットアップでも楽しめるパンツがこちら。
形状はM-41 チノパンと同じで、素材がヘリンボーンツイルになります。
通常のチノ素材より、この硫化染めのヘリンボーンツイルの方が経年変化が楽しめるので、この春夏はチノではなくコッチ派という方もいらっしゃるかも知れませんね。
その他
その他は、定番の人気のラインナップをしっかり揃えています。
まず目立つのがこのOPEN COLLAR SHIRTS。
種類も例年より増えており、新しいウエアハウスの夏の定番としてしっかり育てている印象。
私はまだ着たことがないので、今年は一着、買ってみようかな。
そして半袖スウェット、Tシャツや、
ベースボールT、フットボールTのラインナップなどなど。
ウエアハウスの半袖類は、毎年安定感が抜群。
お気に入りのカラーやプリントがあれば、手に入れたいですね。
【まとめ】
ということで、ウエアハウス2021年春夏のコレクションでした。
1900年代初頭のワーク、そして1941年のUSミリタリーというテーマを軸にしたラインナップ。
決して種類数が多いわけでは無いですが、少数精鋭の面白いコレクションだと思います。
私は、、、M-41 HBT JACKETを強くお勧めしたい!
皆さんは、どのラインナップが気になりましたか?
Youtube
本日の内容を動画でまとめました。
ぜひご視聴ください。
本日もご一読、ありがとうございました。
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