こんにちは、インディです。
ウエアハウスといえば。
過去のアーカイブのディティールを徹底追求した素晴らしいモノづくりの結果、
レプリカの範疇を超えてしまい、
本家の大手ブランドさんからご指導が入ったことが、、、
リアル『イカロスの翼』なブランドさんです。
・・・さて、今日は私の私物のウエアハウスを見ていきます。
今から約20年前。
まだアーキュエイトステッチも、赤タブもついている時代の 1001XXです。
生地は13ozほど、シルエットは戦後モデル=定番のXXタイプです。
目次
ウエアハウス 1001XX 色落ち(WAREHOUSE)
全体の様子
全体正面の様子。
キレイな青の色落ちですね。
洗濯回数は少なく無いですが、濃淡の差がまだ見られます。
尚、洗濯方法は洗剤少々+裏返しを貫いてきました。
腿あたりにヒゲが出てます。
が、当時は暇があればこのヒゲを手でこすっていたので、
ピュアなヒゲの色落ちとは言えないかも。
パッカリングが印象的
私は少々ゆとりあるサイズを選んで履いていたので、
膝裏のハチノスはほぼ、出ていません。
腰から入る耳のアタリ。
ポケットのRの部分のパッカリング。
コインポケットのパッカリング。
全てバランスが良く、美しいです。
なお、この時代のウエアハウスのフロントボタンは15周年モデルの1001XXと比べると高さが低いタイプのものを使っている(生産のタイミングで違うだけかも)ようで、
ボタンのアタリはソコソコ、ってところですね。
リベットの雰囲気が良いです。銅の青さびが自然と出ています。
バックスタイル。各所でパッカリングが出ているのが良くわかります。
このパッカリングですが、他のレプリカメーカーさんと比べると細かく入っています。
綿糸の縮みや生地の縮みも関係しているでしょう。
このバックポケット部分を良く見ると、
他のメーカーさんよりもピッチが狭いミシンの縫いの幅であることがわかります。
そういのもパッカリングに関係しているのかな??
あと、全体的に20番手という細めの綿糸をステッチに使っているため、
さすがに20年も経つと糸切れをあちこちで起こしています。
雰囲気は最高ですが、衣料品としての耐久性を損なわれるのでしょうね。
尚、縫製工場によっては綿糸での縫製は取り扱わない、というところもあるそうな。
糸切れしやすく、製品が安定しないからという理由からでしょうか。
革パッチ
革パッチは厚め。
これがいい!
20年経った今も、ご覧のとおり、ノーダメージです。
表面も綺麗。プリントの色もしっかり残っています。
逆にいえば、全体の経年変化の表情と比べると、この革パッチだけキレイで浮いている印象があります。
ステッチは2色使い
写真では上手く表現出来ていませんが、縫製されている糸(オレンジと黄色)が退色し、
クリーム色というか、肌色になっています。
この色味が全体の雰囲気をさらに良いものにしている気がします。
古着らしい、柔らかさというのか。
他のブランドの自分の私物を見てみると、凄くいい色落ちしているのに糸だけ綺麗に色が残っているパターン、多いです。
それが嫌いか、気にならないか、これも好みの問題ですね。
写真の鉄ボタンの雰囲気、良い。
綺麗な青色に点落ちするデニム
デニム生地は自然な縦落ちです。
13ozほどですから糸は細めで、きめ細やかな縦落ちと言いましょうか。
素晴らしい。。。
尚、20年前の当時は、表面がザラザラしたデニムは縦落ちがすごい、なんて話がありました。
BOONのムック本などでも、現リゾルトの林さんが
「生地はザラザラや、このザラザラがええんや」的な発言をインタビューでされていて。
その後、やたらと店頭でジーンズをナデナデ、サワサワしている人、増えたはずです。
しかし、ウエアハウスは他のブランドに比べると比較的ザラつきの少ない生地だったと思います。
でも、ここまで見事な縦落ちをするんですよね。
以上、私が大好きな一本でした。
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娘がジーンズの上で籠城。。。
なかなか写真を撮らせてくれませんでした。
本日もご一読、ありがとうございました。
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素晴らしい分析に感謝します。各写真の詳細な説明!おかげでジーンズについても勉強になりました。すごい筆力ですね!私が持っているウェアハウス90年度カウタップ1000xxモデルの分析をお願いしますか?可能であれば写真をお送りします。