こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
王道のアメカジアイテム、レザーブーツ。
以前はレッドウイングのモックトゥやエンジニアに代表される「ワーク&バイカー」なテイストのブーツが「アメカジの定番」として猛威を振るっていましたが、ここ数年は「ドレッシー&クラシカル」なトレンドに移行しています。
コテコテ&ハードなレザーブーツで足元にボリュームを持たせるよりも、今は足元はスリムな方が気分。
実際にレッドウイングの売れ筋上位はBeckman(ベックマン)ですし、短靴の新リリースも相次いでいます。
そんなトレンドを受けて、アメリカの質実剛健な物作りを今に継承するキング・オブ・ブーツの『White’s』が、ブーツファンの心をがっつり掴む新作を今年リリース。
ホワイツらしいヘビーな物作りはブラさず、今の世界的なクラシカルトレンドをしっかり取り入れたモデルの名は【MP Service Boots】。
今後、人気が出てくることが予想されるこのモデル。この秋冬の注目の一品です!!本日はその概要を見ていきましょう。
目次
WHITE’S MP SERVICE BOOTS
概要
この2018年春、WHITE’Sがリリースしてきたのがこの「MP SERVICE BOOTS」。
SERVICE BOOTSは軍の戦闘靴である「SERVICE SHOES」を意識した名称で、MPは「Military Police」の略。
そう、これ。
簡単に言えば、キング・オブ・ブーツのWHITE’Sが、大戦時のサービスシューズをモチーフに作り上げたものになります。
これ聞いただけで、ドキドキする人多いはず(^^)
戦闘靴(サービスシューズ)というイメージを覆すほどの美しい佇まいは、ホワイツらしいホーウィン社のクロムエクセルレザーがボティに採用されているためでしょう。
細部の作りは流石のホワイツ。
レザーヒールベース、レザーミッドソールなど、ブーツとしての最高スペックは全て搭載しつつ、アメリカらしいハンドメイドで仕立てられたこの一足は、ドレッシーながらも独特のオーラが漂っています。
美しく男らしい輝きと、長年の耐久性、そして経年変化の美しさが約束されている一品です。
ワークをベースにした「Beckman」と双極を成す、新しいドレスブーツのカテゴリーとして十分な存在感を醸し出しています。
今作の大きな特徴の一つとして、木型に「バリーラスト」が採用されている点があります。
比較対象となるレッドウイングのベックマンの場合、#8と呼ばれるラスト(木型)が使われています。これはいわゆる黒のプレーントゥのセッターと呼ばれたりする#8165などと同じ、クラシックワークに属するブーツに使われる木型。
一方、このMP SERVICE BOOTSに採用されているのが、バリーラスト。
バリーラストとはアメリカのトラディショナルな革靴に多く使われる木型で、あのAlden(オールデン)でも多く採用されているもの。履きやすく、またドレッシーにもなる、汎用性の高いラストです。
ベックマンよりもドレスらしさが漂うのは、そのラストからくる立体のシルエットが大きく作用しています。
ソールにダイナイトソール(Dainite)が採用されているのは珍しいですね。
ダイナイトソールはイギリス製のソールで、最近は既製品では滅多に見かけることがありません。特徴としてはこの写真のようなスタッドがあることで、グリップ力があり、また柔らかさもあるので歩きやすいモノ。
ただ、よくあるビブラムソールよりは摩耗の耐久性に劣るため、定期的にケアしてあげる必要はありそうです。(交換が必要な際にビブラムに変えるのもアリかと)
あと、ホワイツは通常のラインナップ(セミドレスやスモークジャンパー)では足の土踏まずの部分=アーチ部分が極端に歪曲していて、履き慣れるのに時間がかかるのですが、今作はそれらに比べると緩やかな曲線のインソール。
つまり、「初めてのホワイツ」としても非常にお勧めできる履き易さを持ったブーツだと言えます。
ただ、私的にはシューホールの上二つは、フックにして欲しかったなぁ。
本国ではトゥキャップ無しモデルがある
日本の公式ページでは、MP SERVICE BOOTSには上記の「トゥキャップあり」しか見られませんでした。しかし…
本国アメリカのWHITE’Sのサイトを見ると、トゥキャップなしのクロムエクセルレザーのモデルを見かけることができます。
WHITE’Sのド定番、セミドレスをさらにドレッシーにした感じ。これもすごく良い感じ。…だけど、ミリタリーっぽさを残すトゥキャップ付きの方が汎用性高そう。
国内販売価格、なんとかならないものか…。
このMP SERVICE BOOTS。
日本の正規代理店では税抜きで98,000円。税込だと10万円オーバー。
ホワイツの国内流通価格としては、まぁ相場なお値段です。良いものですから、幾らでも欲しいって気持ちもあります。まぁそれは良いとして…
……
本国のアメリカだと$ 559.95、日本円で約63,000円。
ちょっと差が大きすぎませんか。
もうちょっと…この国内販売価格、頑張れないものでしょうかねぇ(汗)
やっぱり税込で10万円超えちゃうと購入のハードルは高いですから。
香港やタイの方が随分と安く買えます。代理店の流通政策もあると思いますが、もはやボーダレスな時代なのですから、近隣国と価格はボチボチ足並みを揃えた方が良いと思いますけどね。
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【まとめ】新たなドレスブーツの定番となる、MP SERVICE BOOTS。
そんな価格差への不満はともかく。
質の良いレザー、計算されたディテール、質実剛健な作り。このブーツは新しい定番となるには十分な素質を持った傑作の一つとなるでしょう。
バリーラストから来るドレッシーな表情はベックマンに負けず劣らず綺麗めスタイルにも抜群の相性。
それに、こちらはミリタリーな雰囲気も上手に残しているため、大戦モデルなどの太めのジーンズに合わせるのもかっこよく、何よりMA-1やN-3、A-2などのヘビーアウターと合わせると痺れるほどカッコ良い組み合わせに。
(お金があったら)私、即買いの一足…。
どうせ今年買わなくても…きっと来年欲しくなる。
来年買わなくても…きっと再来年欲しくなる。
…
そんなこんなで、どうせいつか買ってしまうブーツです。私も、あなたも(爆)だったら、早めに買って、エイジング始めた方が良いでしょうね。
私のこの秋冬、一押しのブーツです。
一生モノですし、自分にフィットしたサイズを選ぶため、ネットではなく近くの取扱店で試し履きの上で購入を検討されるのをお勧めします。
なお、STUMP TOWNさんではスペシャルエディションも出ているそうです。
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本日もご一読、ありがとうございました。
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