こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
誰もが知っているであろう、世界的な3大デニムブランドの一つ、「ラングラー」。
アメリカ・ノースカロライナ州のグリーンズボロで「VFコーポレーション」が運営しているブランドです。
VFコーポレーションって日本人には聞きなれないかも知れませんが、世界的には「超」有名な巨大アパレル企業。
我々が知る代表的なところだけでも、3大デニムブランドのもう一つのLee(USA)、VANSやノースフェイス、Timberland(USA)、ノーティカなどが傘下にあります。
もともとラングラーはヴィンテージに詳しい方なら耳にしたことがある「ブルーベル社」が運営していたデニムブランドでしたが、1986年に上記のVFコーポレーションに買収されました。
一方で、日本におけるラングラーブランドは、エドウインの傘下にある「Lee Japan」が保有しています。
よって、日本のラングラーと日本以外のラングラーは基本的には「違う経営内容・違う商品」が展開されています。
そんな事情のため私たちは海外のラングラーの商品展開を知る術が基本的にありませんが、海外ラングラーでは非常に興味深い商品が展開中。
アメリカのグリーンズボロで全ての生産を行なった【27406】コレクションです。
しかも・・・超限定数!!!
残念ながら今後2度と実現することの無い、大変貴重なコレクション。
その理由も含めて、本日は詳細情報をまとめてみました。
目次
WRANGLER(ラングラー) 27406 コレクション
コレクション概要
ラングラーは1947年創業、昨年2017年はその70周年にあたる年でした。
その記念としてラングラー(USA)が、地元のグリーンズボロで製造するアイテムラインとして【27406コレクション】を発表。
これは現体制のラングラーの中で歴史的なモデルの一つとなるでしょう。
「27406」という数字の意味ですが、これはグリーンズボロの郵便番号を示してます。
ラングラーのルーツでもあるグリーンズボロで作られたことを全面に押し出したコレクション、というわけです。
そして、このコレクションの価値を決定づけたのは、あのホワイトオーク工場の閉鎖です。
閉鎖されたホワイトオーク工場もグリーンズボロ
この【27406コレクション】では2017年末に閉鎖されたコーンミルズ・ホワイトオーク工場のデニムを使用しています。
このホワイトオーク工場があるのも、ノースカロライナ州のグリーンズボロ。
つまり、【27406コレクション】は生地の製造から縫製まで、全てをグリーンズボロで行なっているという訳です。
先述の通り、現在のVFコーポレーションがあるのもグリーンズボロですが、もともとラングラーを生産していたブルーベル社があったのも、このグリーンズボロ。
「made in USA」の中でも非常に珍しいコレクションだと言えるでしょう。
それに、ホワイトオーク工場が無くなった今、このグリーンズボロのコレクションは今後再び実現することの無いコレクションという訳です。
このコレクションがいかに貴重であるか、お判りいただけることでしょう。
実際のグリーンズボロの工場の様子
made in USA (グリーンズボロ)といっても、私たちが想像するような、昔ながらの手法を使って作られているか、というとそうではありません。
ラングラー(USA)のサイトに概要が掲載されていますが、非常に綺麗な最新の縫製工場、といった出で立ち。少々拍子抜けするほどです。
made in USAだからなんでも「味がある良い商品」、っていう訳ではありません。
その点は理解していますが…「made in グリーンズボロ」って、やはり夢とロマンがある。
リーバイスはサンフランシスコだし、Leeのオリジンはカンザス州。
説得力ある形で「made in グリーンズボロ」を打ち出せるのは、唯一ラングラーだけなんですから。
27406 コレクション概要
このコレクションではジーンズおよびジャケットを展開。
メンズだけでなくレディースも展開されていますが、、、全てが「超限定数」での販売です。
通常のラングラーのアーカイブではブロークンツイルのデニムが使われますが、今回のコレクションでは右綾のデニムになっています。
完全なヴィンテージの再現ではなく、ヴィンテージを意識しつつも現代的なカットを用いながら「歴史あるグリーンズボロで、歴史あるラングラーを、今の時代に合わせて作る」ということを重視したような内容です。
過去のアーカイブを踏襲しながらも、フィット感を調整し現代的に仕上げられたコレクション、と言えるでしょう。
そこで、メインのラインナップをピックアップしてみました。
WRANGLER 27406 MEN’S SELVEDGE DENIM JACKET
今回の【27406コレクション】の中でも大本命の一着がこのデニムジャケット。
13ozのコーンデニム、オレンジセルビッチが使われています。
残念ながら、こちらのモデルは現地では瞬殺で完売だったようですね。
袖口にセルビッチを使っているところもカッコいい。
ホワイトオークを使った証のタグも付属。
この生産が全てグリーンズボロだけで行われている、というストーリが非常に興味深い。
限定数は…なんと88本!
売価は265USDでした。
WRANGLER 27406 MEN’S RIGID SLIM FIT SELVEDGE JEAN
もう一つの本命が、このスリムフィットセルビッチ。
ホワイトオークの13.5oz セルビッチ。オレンジ耳を使用。
ヒップのパッチはレザー。
このあたりもアーカイブのディテールを踏襲しています。
思いのほか、オレンジ耳が目立つ。
コインポケットも耳使い。
このあたりの仕様からも、アーカイブの再現では無いというメッセージが読み取れます。
限定数はなんと149本!!!
売価は225USD。
WRANGLER 27406 MEN’S RAW BUTTON-FLY SKINNY FIT SELVEDGE JEAN
より現代的なフィットも展開。
こちらはスキニーですね。
こちらもコーンデニム使用ですが、11ozのポリエステル混綿で若干のストレッチのあるセルビッチデニムを使用。
こちらも限定数は147本!
売価は225USD。
まとめ
ホワイトオーク工場の閉鎖によって、70周年を記念して作られたこの【27406コレクション】は現体制におけるラングラーの中で歴史的なモデルになることでしょう。
ラングラーファンの方としては絶対に手に入れるべきアイテム。
ただ、こういう歴史的なモデルが日本では全く告知されないことが、流通の事情とはいえ残念ですね。これだけインターネットが発達して全ての情報を手に入れたつもりでも・・・。
こちらでご紹介した商品、日本から公式に購入する方法はありませんが、並行輸入の業者さんとかBUYMAで探せば、購入可能かも知れません。
こちらの記事が面白かった!という方へ、
最近はインスタもマメに更新中なので、宜しければフォローください↓
本日もご一読、ありがとうございました。
コメントを残す