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天然藍(天然インディゴ)
天然藍(天然インディゴ)の概要
読み: てんねんあい / 英語名: Natural Indigo
天然藍(天然インディゴ)は「ナチュラルインディゴ」とも呼ばれ、自然・天然の素材=植物の「藍」から作られた染料のことを指す。
天然の藍の葉を発酵させることで蒅(すくも)と呼ばれる染料となり、これを使って生地や糸を染める。

この手法は古くは紀元前2000年から存在することが確認されている。
天然藍(天然インディゴ)の特徴
天然素材がベースなのでその精製の過程で不純物も混じる。
その不純物が混じることで黄色っぽくもあり、緑っぽくもある、一言で表現しにくい深い色合いを実現でき、古くから人々の心を魅了している。
発酵という「生き物」を使った非常にデリケートな手法で作られる染料のため、安定した染めが難しく、天候や温度・湿度でもその色が左右されるため、熟練の職人の技と手間が必要。
合成インディゴへの変遷
1900年代に入ると安価で、且つ安定した染色が可能な合成インディゴが開発される。
合成インディゴは水酸化ナトリウムなどの化学的な染料で作られたインディゴ染料であり、ピュアインディゴとも呼ばれる。
その染料の発展により技術と手間、そしてコストのかかる天然藍染めは殆ど使われなくなった。
今世にある多くのインディゴ染め製品(ジーンズを含む)はその合成インディゴが用いられている。
天然藍(天然)を用いたと説明される衣類の中にも100%天然(蒅だけで染め)であることは少なく、天然の蒅(すくも)+化学薬品や合成インディゴのMIXという手法を使ったものも多いのが現状。
ピュアインディゴとは
合成インディゴの別名はピュアインディゴと呼ばれる。
それは天然藍とは違い科学的に「不純物の無いインディゴ」が作られるため、「ピュア」であるため。
ピュアインディゴはその言葉の持つ響きから天然インディゴと混同されやすいため、注意が必要。